NPB / ドラフト分析 / 横浜DeNAベイスターズ

DeNAの2026ドラフト、1位は本当に投手?WAR×年齢×実用途で全編成を分析した結論

1位の基本線
上位先発
人数ではなく、東克樹に並ぶ1〜3番手級の確度を上げる
得失点差
+47
535得点・488失点。今季の3位を投手力だけで説明できない
上位3枠で回収
先発・CF・長打
2位の役割は1位の型で変わる
30 SEC REVIEW

30秒で分かる、DeNAの2026ドラフト戦略

  1. 01
    打線はすでにリーグ上位。「打てないから野手」ではない

    得点・本塁打・打率・長打率がセ・リーグ1位。防御率はセ4位だが、得失点差はプラスで、今季の3位を投手力不足だけでは説明できない。

  2. 02
    それでも1位は上位ローテ級先発

    若い先発候補の人数はいる。足りないのは人数ではなく、東克樹に並ぶ1〜3番手級へ伸びる確度。2026年は上位評価の先発候補が多い年でもある。

  3. 03
    2番目はCF、3番目は次世代中軸

    桑原将志のFA移籍後、長期の主力CF像が未確立。筒香・宮﨑・佐野の契約の節目と2027年のDH導入を踏まえ、長打の種は2028〜29年を見て入れる。

  4. 04
    上位3枠で「先発・CF・長打」を回収する

    2位の価値は1位の型で変わる。1位が将来型なら2位で早期戦力型の投手を、1位で先発を取れたら2位・3位でCFと長打を探す。

2026年の横浜DeNAベイスターズは、9月22日終了時点で67勝66敗3分の3位。ところが得点535、本塁打122はいずれもセ・リーグ1位で、打率.247、長打率.377もリーグ1位だ。「打てないから野手を取る」というチームではない。一方でチーム防御率は3.28でリーグ4位。ここだけを見れば「ドラフト1位は投手」と言いたくなるが、話はそれほど単純ではない。DeNAの得失点差は+47。535得点に対して488失点で、得失点のバランスはむしろ大きくプラスだった。つまり「2026年の3位=投手力不足」とだけ説明することはできない。それでも、今回の編成分析で出した結論は「1位は上位ローテ級先発」だ。理由は今年の敗因探しではない。2027〜29年の編成価値、年齢構成、契約、若手の育成状況、そして2026年ドラフト市場の厚さを重ねると、DeNAが上位で狙うべきは「人数」ではなく「先発の質」だからだ。

01まず結論|DeNAの2026ドラフトで優先したい3機能

横浜DeNAの2026ドラフトは、「今年3位だったから足りないところを埋める」だけでは不十分だ。現在の編成、WAR、年齢、実用途、契約、故障、2027〜29年の時間軸、そして2026年ドラフト市場を重ねると、上位指名の基本線は次の3つになる。

  1. 1位:上位ローテ級先発
  2. 2〜3位:CFを守れる主力候補
  3. 同じく上位3枠のどこか:次世代の長打・中軸候補

重要なのは、「投手が足りないから投手」ではないということ。若い先発候補の頭数自体はいる。打線もすでに強い。そのうえで、「東克樹に並ぶ1〜3番手級へ伸びる確率」を高めることが、優勝を変える上位枠の使い方だと考える。一文でまとめるなら、DeNAの課題は「投手不足」ではなく「上位ローテの確度不足」だ。

022026年DeNAの現在地|打線はすでに強い

まずは公式のチーム成績から。数字はすべて2026年9月22日終了時点だ。

2026年DeNAのチーム成績(9月22日終了時点)
項目数値リーグ位置
勝敗67勝66敗3分3位(勝率.504)
得点535セ1位
本塁打122セ1位
打率.247セ1位
長打率.377セ1位
出塁率.310セ2位
防御率3.28セ4位
得失点差+47—

※NPB公式のチーム打撃・チーム投手・順位(2026年9月22日終了時点)。得失点差は535得点−488失点。

得点・本塁打・打率・長打率の4部門でリーグ1位、出塁率も2位。打線はすでにリーグ上位で、「得点力不足だから上位で打者」という主張は根拠が弱い。一方の防御率はセ4位だが、防御率4位という1つの数字だけで「投手が今年の敗因」と決めるのも早い。この記事では、現状成績とドラフトの優先順位を分けて考えていく。

03反証|本当に「投手力」が3位の原因なのか

535得点−488失点=得失点差+47。これは、2026年の3位を投手力不足だけで説明できないことを示す根拠になる。得点と失点の差が大きくプラスのチームは、普通なら勝ち越しの幅も大きくなる。ところがDeNAは67勝66敗3分で、勝ち越しはわずかにとどまった。

その一因として見逃せないのが交流戦だ。交流戦は5勝13敗と大きく負け越しており、短期区間での勝敗も順位へ強く影響した。

ピタゴラス勝率は「参考値」として読む

得点・失点を2乗式で使った単純なピタゴラス勝率は約.546。136試合に換算すると、単純試算では約74勝相当になる。実際は67勝だった。

ただし、ピタゴラス勝率は「本来74勝すべきだった」と断定する指標ではない。得失点から見た期待勝率と、実際の勝率にズレがあったことを示す参考値として扱う。「DeNAは投手力が弱かったから3位」と一言で片付けると、得失点差+47という事実と噛み合わない。だから今回のドラフト論は「今年の敗因修正」ではなく、2027〜29年の編成価値から考える。

04それでも1位で上位先発を推す理由

若い先発候補の人数はいる

9月26日取得版のpWARで主な先発を並べると、東克樹2.9、石田裕太郎2.6、平良拳太郎2.2、篠木健太郎1.2、深沢鳳介0.5。年齢で見ても、23歳に小園健太・島田舜也・深沢鳳介、24歳に石田裕太郎・篠木健太郎、21歳に左腕の武田陸玖がいる。若手の人数はいるのだ。

図1 | DeNAの主な先発5人、2026年のpWAR
0 1 2 3 4 2.9 2.6 2.2 1.2 0.5 東克樹 31歳・左・◎ 石田裕太郎 24歳・○★ 平良拳太郎 31歳・○ 篠木健太郎 24歳・○★ 深沢鳳介 23歳・★
20代 30代 単位:pWAR

※pWARは2026年9月26日取得版。年齢・分類は編成ドックv4.1。◎=主力、○=一軍WAR戦力、★=有力候補。

欲しいのは東に並ぶ1〜3番手級

問題は「ローテ候補が何人いるか」ではない。東克樹に並んで、優勝争いの1〜3番手を任せられる投手になる確率を、もう1枚上げたいのだ。図1を見ると、石田裕太郎は24歳でpWAR2.6とすでに一軍価値を作っているが、篠木・深沢はまだ伸びしろの段階で、図1の20代3人に東の2.9へ届いている投手はまだいない。若手の「人数」は足りていても、「上位の確度」はまだ足りていない。「投手不足」ではなく「上位ローテの確度不足」という言い方がいちばん正確だろう。

2026ドラフト市場と需要が一致している

さらに2026年のドラフトは、上位評価の先発候補が複数いる年だ。鈴木泰成、織田翔希、米沢友翔らが上位に並ぶ。補強ポイントに無理やり選手を合わせなくても、純粋評価の高い先発を取ることが、そのまま編成補強になる。この「欲しい機能」と「市場の厚さ」の一致が、1位投手を推すもう1つの理由になる(詳しくは12章)。

05投手42人を年齢×実用途で全員配置する

ここからは編成ドックv4.1で、DeNAの全選手を年齢×実用途の盤面に並べていく。編成ドックの総選手は81人(支配下70・育成11)で、投手が42人、野手が39人。投手42人の内訳は、右・先発系12人、左・先発系6人、右・救援系20人、左・救援系4人だ。

色=WAR実績、★=将来性。2つは混ぜない

この盤面のルールは「実績と将来性を混ぜない」こと。色はWAR実績だけで決める。主力(◎・黄)は、野手・先発なら直近2年の合計WAR4.0以上、または直近3年のうち2年でWAR1.5以上。救援は数値で機械的に決めず、継続的な上位救援価値を個別に確認する。一軍WAR戦力(○・緑)は、2026年WAR0.7以上、または直近2年の合計1.0以上、または直近3年の合計1.5以上。どれにも届かない選手は「その他」(無印・灰)で、これは「悪い選手」「戦力外候補」という意味ではない。★(有力候補・青枠)は将来性の軸で、若さ・プロ年数、二軍実績、一軍接続、球団投資、明確な育成レーンのうち原則2項目以上を満たす選手。[育]は育成契約で、色・★とは別の軸だ。

たとえば深沢鳳介は灰+★。最新のpWAR0.5で「一軍WAR戦力」の緑基準には届かないが、23歳の将来候補という評価まで消えるわけではない。石田裕太郎は緑+★で、一軍価値をすでに作りながら将来性も評価されている。実績と将来性を分けておくと、「若いのに一軍で結果が出ていない」選手を過小評価も過大評価もしなくて済む。この分離は、12球団シリーズの共通ルールとして使っている。

DeNA 投手42人|年齢×実用途
年齢右・先発系左・先発系右・救援系左・救援系人数
20金渕光希[育]吉岡暖[育]2
21武田陸玖★清水麻成[育]2
22森下瑠大[育]★1
23小園健太★、島田舜也★、深沢鳳介★3
24坂口翔颯、○石田裕太郎★、○篠木健太郎★松本隆之介[育]マルセリーノ5
25庄司陽斗★松本凌人★2
26宮城滝太、橋本達弥、若松尚輝★3
27○尾形崇斗、竹田祐★中川虎大3
28片山皓心★○レイノルズ、中川颯、○伊勢大夢、入江大生、吉野光樹、堀岡隼人、浜地真澄岩田将貴9
29坂本裕哉1
31ビド、○平良拳太郎◎東克樹馬場皐輔4
32大貫晋一、藤浪晋太郎※ルイーズ、佐々木千隼4
33石田健大1
34山﨑康晃1
35◎森原康平1
計12620442

※出典は横浜DeNA 2026編成ドック v4.1(色マーク分離・監査修正版、名簿基準2026年9月21日)。スマホでは表を横にスクロールできます。◎=主力、○=一軍WAR戦力、無印=その他(戦力外・低能力を意味しない)、★=有力候補、[育]=育成契約。空欄は該当者なし。色は編成ドックの判定で、深沢鳳介のみ9月26日取得版pWAR(0.5)が一軍WAR戦力の基準に届かないため、資料どおり無印★とした。森原康平の◎は救援の個別判定(2026年は右肘手術による稼働欠損で、WARを0扱いしない)。藤浪晋太郎※は2027年来季戦力構想外(9月23〜24日に報道)で、表では編成ドックの配置のまま残している。外国人選手は★の原則対象外。

盤面で目を引くのは、23〜24歳の右先発に小園・島田・深沢・坂口・石田裕・篠木が固まっていること。若い先発の「層」はある。一方で、主力(◎)の先発は31歳の東克樹ひとりで、28歳には投手が9人集中し、そのうち7人が右・救援系だ。若い先発の誰かが東の隣に並ぶまで伸びるかは、まだ確定していない。ここに上位指名の先発を1枚加える意味がある。

062027年の投手陣は見た目ほど固定されていない

名簿上の投手は42人いる。ただ、2027年の投手陣は、表に並んだ人数ほど固まっていない。

外国人投手は来季未確定

2027年の契約が未確認の外国人投手がいる。レイノルズなどを翌年の確定戦力として数えすぎないようにしたい。ただし、残留・退団はこの記事では推定しない。

森原康平の右肘手術

森原康平は2026年4月24日に右肘内側側副靱帯インターナルブレース術を受けた。救援の健康リスクとして別管理する。一方で、「森原の手術=ドラ1で救援」にはしない。上位枠で取るべきは先発の柱であって、救援の穴埋めではない。

石田健大は2027年まで契約

左腕の石田健大は2027年まで契約がある。左腕不足だけを理由に1位を左投手へ寄せる必要は薄い。同じ評価なら左を加点する程度にとどめる。

藤浪晋太郎の来季構想外【最新情報】

藤浪晋太郎は、DeNAの2027年来季戦力構想外となった(9月23〜24日に報道)。2026年の一軍は3試合で0勝1敗、防御率6.30。ファームでは15試合で5勝2敗、防御率2.69だった。9月27日のDeNAでの最終ファーム登板は3回を投げて8安打5失点、2奪三振1四球、最速154km/hだった。

編成への意味はこうだ。藤浪は2026年に大きなWARを稼いだ主力ではないため、「藤浪が抜けるから急に投手ドラフト」という話ではない。ただし、先発経験のある32歳右腕が2027年の選択肢から外れるため、来季の投手人数は名簿上より少し流動的になる。結論は「誰でもいいから投手」ではなく、「東に並ぶ可能性のある上位先発を1位で狙う」という従来の分析を少し補強するニュースだ。

07CFは「将来の穴」ではなく現在進行形

投手の次に気になるのはセンターだ。桑原将志のFA移籍後、長期の主力CF像がまだ確立していない。現在の中堅系の候補は、蝦名達夫(29歳・右)、森敬斗(24歳・左)、梶原昂希(27歳・左)、濱将乃介(26歳・左)、神里和毅(32歳・左)。人数そのものはいる。

しかし、「今後数年間、主力CFはこの選手」と固定できる状態ではない。つまりCFは「3年後に空く穴」ではなく、今まさに答えが出ていない現在進行形の課題だ。

DeNAがCFに求める機能を整理すると、次の4つになる。

  1. センター守備
  2. 一軍の打席に耐えられる打力
  3. 数年間使える年齢
  4. 右打ちは加点

ここで大事なのは、「右打ちだから取る」ではないということ。中堅系の候補に左打ちが多いので右打ちは加点になるが、本体はあくまでCFとしての能力だ。

08野手39人の年齢×実用途|若いコアはすでにいる

野手は39人で、捕手7人、二遊間10人、一・三塁7人、中堅系7人、両翼・DH8人。若いコアには、松尾汐恩(22歳)、宮下朝陽(22歳)、度会隆輝(24歳)、井上朋也(23歳)、田内真翔(19歳)、小田康一郎(23歳)、高見澤郁魅(20歳)、森敬斗(24歳)らがいる。若い野手のパイプラインは空ではない。

DeNA 野手39人|年齢×実用途
年齢捕手二遊間一・三塁中堅系両翼・DH人数
19清水詩太[育]、田内真翔★2
20高見澤郁魅★小針大輝[育]★2
21近藤大雅[育]小笠原蒼[育]2
22○松尾汐恩★○宮下朝陽★2
23小田康一郎★井上朋也★2
24○古市尊★加藤響★森敬斗★○度会隆輝★4
25上甲凌大[育]成瀬脩人★、○石上泰輝★東妻純平4
26益子京右○林琢真濱将乃介井上絢登★、勝又温史5
27西巻賢二[育]○梶原昂希三森大貴3
28九鬼隆平◎牧秀悟2
29○蝦名達夫○エンカーナシオン2
31関根大気1
32京田陽太○佐野恵太神里和毅ヒュンメル4
33柴田竜拓1
35◎筒香嘉智1
36戸柱恭孝1
38◎宮﨑敏郎1
計71077839

※出典は横浜DeNA 2026編成ドック v4.1(名簿基準2026年9月21日)。スマホでは表を横にスクロールできます。◎=主力、○=一軍WAR戦力、無印=その他(戦力外・低能力を意味しない)、★=有力候補、[育]=育成契約。空欄は該当者なし。色は編成ドックの判定のままで、勝又温史は9月26日取得版pWARで0.7だが、表は編成ドック時点の判定(無印)で示している。外国人選手は★の原則対象外。

登録ポジションではなく「実用途」で分ける

この表は登録ポジションではなく、2026年の実際の守備起用を優先して分類している。井上朋也は登録上の印象より外野起用が増えており、両翼・DHに配置した。三森大貴は2026年の一軍で外野32試合、二塁26試合、一塁5試合と、最多の外野起用を優先して両翼・DH側へ再分類。森敬斗は登録上は内野手だが、2026年のファームでは外野育成が進んでいるため中堅系に置いた。こうすると、「登録名簿上のポジション人数」と「実際に球団がどこで使っているか」を分けて見られる。

若手はすでに一軍WARを作り始めている

9月26日取得版のpWARで主な若手を見ると、松尾汐恩1.6、宮下朝陽1.8、度会隆輝2.2、林琢真1.5、勝又温史0.7。

図2 | DeNAの主な若手野手、2026年のpWAR
0 1 2 3 1.6 1.8 2.2 1.5 0.7 松尾汐恩 22歳・捕手 宮下朝陽 22歳・二遊間 度会隆輝 24歳・両翼 林琢真 26歳・二遊間 勝又温史 26歳・両翼
22〜24歳 26歳 単位:pWAR

※pWARは2026年9月26日取得版。年齢・実用途は編成ドックv4.1。

ポイントは、松尾・宮下・度会らが「将来候補」というだけでなく、すでに一軍WARも作り始めていることだ。若い野手の層があるからこそ、上位の野手枠は「どこでもいいから野手」ではなく、CFと次世代の長打という機能に絞って考えられる。

09次世代中軸はA評価|2028〜29年を先回り

2026年時点の中軸の年齢は、宮﨑敏郎38歳、筒香嘉智35歳、佐野恵太32歳、牧秀悟28歳。契約を見ると、筒香嘉智は2026年が契約最終年、宮﨑敏郎と佐野恵太は2027年まで契約がある。

図3 | 中軸と若いコアの年齢(2026年)
0 10 20 30 40 38歳 35歳 32歳 28歳 24歳 22歳 宮﨑敏郎 2027年まで 筒香嘉智 2026年最終 佐野恵太 2027年まで 牧秀悟 主力 度会隆輝 若いコア 松尾汐恩 若いコア
契約の節目 その他 単位:歳

※年齢は2026年時点。2段目は契約(「2027年まで」=2027年まで契約、「2026年最終」=2026年が契約最終年)。WARや成績を予測したものではない。

2027年にはセ・リーグにDHが導入される。守備負担を減らしながら打席を残せるため、年齢だけを理由に、今すぐ大砲を1位へ繰り上げる必要はない。ただし、中軸の世代交代が具体的になるのは2028〜29年だ。そこへ先回りして、次世代の長打・中軸候補は上位3枠のどこかで入れておきたい。だから評価はA。緊急度では上位先発とCFより一段下げるが、軽視はしない。

狙い方にも注意がいる。「右打ち」に固定するより、本当に中軸を担える長打力・選手価値を優先する。右か左かは、同じ評価で並んだときの判断材料にとどめたい。

10捕手・二遊間を上位固定しなくていい理由

ここで、この先何度か使う「BPA」という言葉を説明しておく。BPA(Best Player Available)とは、今の穴に合わせるより、その時点で最も高く評価している選手を取るという考え方だ。たとえばCFが欲しくても80点のCFしか残っておらず、別のポジションに95点と評価する選手がいるなら、95点の選手を優先する。今回、BPAを最も強く意識するのは、後で見る菰田陽生のケースだ。

捕手はB評価

捕手は松尾汐恩(22歳・pWAR1.6)、古市尊(24歳)、益子京右(26歳)、戸柱恭孝(36歳・2027年まで契約)。山本祐大の移籍で層は減った。ただし、松尾が若い主戦捕手の本線になっている。結論は「捕手は補充の余地あり。ただし『捕手が減ったからドラ1捕手』ではない」。渡部海などが純粋評価でBPAになる場合は別だ。

二遊間はC評価

二遊間には牧秀悟、宮下朝陽(pWAR1.8)、林琢真(pWAR1.5)、石上泰輝、京田陽太、成瀬脩人、田内真翔らがいて、内部競争が厚い。山里宝、池田聖摩、高田瑛大などはBPAなら候補になるが、「遊撃が欲しいから順位を上げる」必要は薄い。

11補強優先順位|S〜C評価

ここまでの盤面を、補強の優先度としてまとめるとこうなる。

DETAIL DATADeNAの補強優先順位(S〜C)
評価機能理由
S上位ローテ級先発若い先発候補の人数はいる。東克樹に並ぶ1〜3番手級へ伸びる確度を上げたい
A+CFを守れる主力候補桑原将志のFA移籍後、長期の主力CF像が未確立。右打ちは加点、本体はCF能力
A次世代中軸/強打者筒香は2026年が契約最終年、宮﨑・佐野は2027年まで。2028〜29年の世代交代を先回り
B捕手2番手・層山本祐大の移籍で層は減ったが、松尾汐恩が若い主戦本線
C+左救援上位で専任の左救援を取る優先度は低い
C二遊間/右救援二遊間は牧・宮下・林らで内部競争が厚い
B+(加点)左先発順位外の属性加点。同評価の上位先発候補なら左を加点するが、純粋評価は逆転させない

評価は本分析内の補強優先度。編成ドックv4.1と9月26日取得版pWARをもとにした独自の整理で、球団の公式方針ではない。

左先発は順位の外に置いた属性加点(B+)だ。同じ評価の上位先発候補なら左を加点する。しかし、左腕であること自体を理由に、純粋評価を逆転させない。Sの上位先発、A+のCF、Aの次世代中軸。この3機能が、上位3枠で狙うべき軸になる。

122026ドラフト市場との相性

DeNAの最大需要は上位先発。そして2026年は、上位評価の先発候補が複数存在する年だ。当チャンネルの独自候補DBで上位の投手を並べると、次のようになる。

上位評価の先発候補(独自候補DB)
候補総合点(独自)DeNA適合
鈴木泰成92.1S
米沢友翔90.2A+
織田翔希89.7S
渡辺和大89.6A+
宮原廉88.6A

※総合点・DeNA適合は当チャンネル独自の候補DBによる評価で、公式評価ではない。成功確率や将来WARを示すものでもない。

2026年は「欲しいポジションに、高評価の選手がいる」年だ。補強ポイントに無理やり選手を合わせなくても、純粋評価の高い先発を取ることが、そのまま編成補強になる。需要と市場の向きがそろっている年は、上位で迷わず需要を取りにいける。

131位候補は「順位」ではなく5タイプで考える

1位候補は5人いるが、これは順位ではない。DeNAがどの時間軸、どの価値を取りにいくかで選ぶ、タイプ別のシナリオとして整理する。

1位候補の5タイプ(TYPE A〜Eは順位ではない)
タイプ候補総合点(独自)DeNA適合型論点
TYPE A鈴木泰成92.1S即戦力+天井肘の耐久面
TYPE B織田翔希89.7S超天井育成には時間が必要
TYPE C米沢友翔90.2A+左の上位先発秋の状態
TYPE D菰田陽生87.3A+野手BPA即戦力ではない/一塁・投手の役割設計
TYPE E藤澤涼介85.8A+CF直撃1位へ繰り上げるかは純粋評価次第

※総合点・DeNA適合は独自候補DBの評価。TYPE A〜Eは型の分類で、指名の優先順位ではない。

TYPE A 鈴木泰成|即戦力+天井

2027年からの戦力化と、将来の上位ローテを両立できるタイプ。当チャンネルの編成分析では、鈴木を第一ルートの一つと評価している。ただし、これは球団の実際の本命を断定するものではない。

TYPE A|第一ルートの一つ

鈴木泰成

即戦力+天井。2027年からの戦力化と将来の上位ローテを両立する型

総合92.1独自候補DBの総合点
適合SDeNA適合(独自評価)
TYPE A即戦力+天井

2027年から戦力化を期待でき、上位ローテ候補として育つ天井もある。「今+未来」を同時に取りにいける型で、当チャンネルの編成分析では第一ルートの一つと評価する。

球団の実際の本命を断定するものではない。論点は肘の耐久面で、指名前に確認したい項目として残る。

総合点・適合度は当チャンネル独自の候補DBによる評価で、公式評価でも成功確率でもない。

TYPE B 織田翔希|超天井

18歳の怪物エース候補。天井の高さでは5タイプの中でも最大級だが、育成には時間が必要だ。1位で取るなら、2位で早く戦力になる投手を合わせたい(17章)。

TYPE C 米沢友翔|左の上位先発

完成度に、左腕の加点が乗るタイプ。総合点は90.2で、DeNA適合はA+。論点は秋の状態で、指名直前まで確認が必要になる。

TYPE D 菰田陽生|野手BPA

穴埋めではなく、スター天井への特攻。即戦力ではなく、一塁と投手の役割設計も必要になる。詳しくは15章で扱う。

TYPE E 藤澤涼介|CF直撃

右打ち+CFという編成機能へ強く適合するタイプ。CFの需要には最も直接的に刺さるが、1位へ繰り上げるかは純粋評価次第だ。

14上位投手3タイプを比較

上位で先発を取りにいく場合、候補は鈴木・織田・米沢の3タイプに絞られる。

  • 鈴木泰成(92.1/S)=今+未来。2027年からの戦力化を期待でき、上位ローテ候補としての天井もある。肘の耐久面は確認したい。
  • 織田翔希(89.7/S)=未来最大。18歳の怪物エース候補。時間と育成リスクはある。
  • 米沢友翔(90.2/A+)=完成度+左。完成度の高い左腕で、左は加点。秋の状態は要確認。

比較の本質は、「誰が絶対の正解か」ではなく、DeNAがどの時間軸を選ぶかにある。2027年から東の隣で投げてほしいなら鈴木、数年先のエースを最大値で取りにいくなら織田、完成度と左腕の希少性を重ねたいなら米沢。どれを選んでも、その選択に合わせて2位・3位の役割が決まる。

15菰田陽生を1位にするなら2位投手が重要

菰田陽生は18歳の右打ちで、総合87.3、DeNA適合A+。菰田は「現在のポジション穴」を埋める指名ではない。先発候補よりも明確に高い選手価値を球団が認めた場合に、BPAとして1位へ行くタイプだ。

リスクも整理しておく。即戦力ではないこと。一塁と投手の二刀流要素があること。守備位置と育成プランが必要なこと。そして、1位を野手にすると、2位で取る投手の質が重要になること。上位3枠のパッケージ例は、1位 菰田陽生、2位 上位先発候補、3位 CFまたはBPA。菰田は一人だけで評価しない。2位までをセットにして初めて、DeNAの編成上の答えになる。

16上位で狙いたいCF候補|藤澤涼介 vs 榊原七斗

CFの候補として上位で見たいのは2人。藤澤涼介は24歳、右投右打で総合85.8、DeNA適合A+。DeNA想定は外れ1位〜2位だ。強みは右打ちのCFであること、守備、走力、そしてDeNAの機能の穴に直接刺さること。論点は上位の球速帯への対応と、長打の再現性。

榊原七斗は22歳、左投左打で総合86.9、DeNA適合A。候補DBの想定は外れ1位。強みはセンター守備能力で、左打ちでも十分に候補になる。CF能力そのものが魅力だ。論点は長打力と対左投手。

COMPARE上位で狙いたいCF候補、藤澤涼介と榊原七斗
藤澤涼介(24歳・右投右打)
85.8総合点(独自)
A+DeNA適合
榊原七斗(22歳・左投左打)
86.9総合点(独自)
ADeNA適合

結論藤澤は「右だから」ではなく「右打ち+CF」でDeNAの機能穴に直接刺さる高適合。論点は上位球速帯への対応と長打の再現性。榊原はセンター守備能力そのものが魅力で、論点は長打力と対左投手。榊原の純粋評価が上なら、左打ちでも取る。

総合点・適合度は独自候補DBの評価。藤澤のDeNA想定は外れ1位〜2位、榊原の候補DB想定は外れ1位。

結論として、藤澤は「右だから」ではなく「右+CF」で高適合。そして榊原の純粋評価が上なら、左でも取る。右打ちはあくまで加点で、CFを守れる主力候補という本体の評価を優先する。

172位は1位の型で価値が変わる

2位の候補は、1位で誰を取ったかによって価値が変わる。1位が高校生投手や野手など将来型になるほど、2位の即戦力投手の価値が上がる。

2位で見たい投手候補(独自候補DB)
候補総合点(独自)DeNA適合特徴
渡辺和大89.6A+完成度
猪俣駿太88.8A右先発の天井
星野世那87.4A左は加点
沢山優介86.9A-社会人・早期戦力化

※総合点・DeNA適合は独自候補DBの評価。DeNAの2位まで残る確率を示すものではない。

たとえば1位が織田翔希なら、2位は大学・社会人の早期戦力型投手。1位が菰田陽生なら、2位で上位先発を回収する。こうして、1位の育成時間やポジションの偏りを、上位3枠全体で補正する。1位だけを切り取って「正解」を探すより、1位と2位をペアで考えた方がDeNAの答えに近づく。

183位前後で「長打の種」を入れたい

3位前後で見たいのが、大学の外野手・佐藤悠太。22歳、右投右打で、総合80.2、DeNA適合A、想定は3位だ。

3位前後の長打の種

佐藤悠太

大学・22歳・右投右打の外野手。2028〜29年の中軸候補

総合80.2独自候補DBの総合点
適合ADeNA適合(独自評価)
想定3位候補DBの想定指名帯

右打ちの外野手で、中位で長打を回収できる候補。筒香・宮﨑・佐野の契約の節目を越えた2028〜29年の中軸候補として、上位2枠で先発とCFを取れたときの3位に合う。

懸念は打撃の粗さと、中堅より両翼寄りであること。CFを2位までに回収できなかった場合は、3位をCFに回す。

総合点・適合度・想定指名帯は独自候補DBの評価で、DeNAまで残る確率ではない。

強みは右打ちの外野手で、中位で長打を回収できること。2028〜29年の中軸候補として、9章で見た契約の節目とも時間軸が合う。懸念は打撃の粗さと、中堅より両翼寄りであることだ。

3位の考え方は、2位までの結果で変える。

  • 上位2枠で先発とCFが取れた → 3位は長打
  • CFが未回収 → 3位をCFへ
  • 明らかなBPAが残っている → ポジションを固定せずBPA

19推奨ドラフトシナリオ3パターン

ここまでの整理を、上位3枠のシナリオにまとめる。

DECISION FLOW推奨ドラフトシナリオ3パターン
  1. A|バランス型鈴木→藤澤→佐藤1位 鈴木泰成、2位 藤澤涼介(残れば)、3位 佐藤悠太。2027年の先発戦力+CF+将来の長打。
  2. B|天井型織田→渡辺→佐藤1位 織田翔希、2位 渡辺和大(残れば)、3位 佐藤悠太。未来のエース+早期戦力の投手+長打。
  3. C|BPA特攻型菰田→先発→CF1位 菰田陽生、2位 上位先発候補、3位 CFまたはBPA。スター天井を取りながら、2位で投手を必ず回収する。
  4. 共通先発・CF・長打米沢友翔1位なら2位でCF、藤澤涼介/榊原七斗を1位なら2位で上位先発。どのルートでも上位3枠で3機能を回収する。

固定するのは3人の名前ではなく、「上位3枠で先発・CF・長打を回収する」という設計。

指名帯は独自候補DBの想定で、DeNAまで残る確率ではない。1巡目の競合・抽選、他球団の指名で変わる。

A(バランス型)は、2027年の先発戦力、CF、将来の長打を一度に取りにいく形。B(天井型)は未来のエースを最大値で取り、2位で早く戦力になる投手を合わせる形。C(BPA特攻型)はスター天井を取りながら、2位で投手を必ず回収する形だ。このほかにも、米沢友翔を1位にして2位でCF、藤澤涼介か榊原七斗を1位にして2位で上位先発、というルートも成立する。どのルートでも共通するのは、上位3枠で「先発・CF・長打」の3機能を回収することだ。

20過去のドラフトWAR研究とのつながり

以前のNPBドラフトWAR研究(ドラ1は野手が正解?NPB1203人のWARで検証したら「同評価なら投手先」が見えた)では、「同評価なら上位で投手を先に考える」という一般論を整理した。ただしこれは、「常に投手を取れば正解」という意味ではない。実際の指名は、各球団の現戦力、年齢、育成レーン、候補市場によって変わる。

今回のDeNA編成ドックは、その「球団事情」を測るための共通の物差しだ。整理すると、3つの層が同時に噛み合っている。

  • 一般論:同評価なら投手が先
  • DeNA固有の事情:上位先発の需要がS
  • 2026年の候補市場:上位先発が厚い

この3つが同時にそろっていることが、今回「1位投手」を強く推す理由になる。一般論だけでも、球団事情だけでも、ここまで強くは言えない。

21最終結論|穴を全部埋める年ではない

DeNAの2026ドラフトを考えるとき、重要なのは「穴がどこか」だけではない。打線はすでにリーグ上位。若い野手もいる。若い先発候補も複数いる。得失点差も+47で、今季の3位を「投手力不足」の一言で説明することはできない。

それでも1位で上位先発を推す。理由は、今の人数ではなく、2027〜29年に東克樹へ並ぶ先発の柱をどこまで作れるかだからだ。さらに2026年ドラフトは、鈴木泰成、織田翔希、米沢友翔ら、上位で取りたい先発候補の評価が高い。「欲しい機能」と「市場の厚さ」が一致している。

2番目の焦点はCF。桑原の移籍後、人数はいても長期の主力像はまだ定まっていない。3番目は次世代中軸。筒香は2026年、宮﨑・佐野は2027年に契約の節目を迎える。2027年にはDHが導入されるため緊急補強ではないが、2028〜29年を見据えて長打の種はまいておきたい。

だから今回の理想は、1位で上位先発。2〜3位でCF。上位3枠のどこかで次世代の長打。穴を全部埋めるのではない。DeNAに必要なのは「人数を増やすドラフト」ではなく、「優勝を変えられる上位枠の使い方」だ。

22よくある疑問

先発候補が多いのに、なぜまた投手?

人数はいるが、優勝争いで1〜3番手を任せられる確率を上げたいからだ。「人数不足」ではなく「質の上積み」が目的になる。

防御率4位だから投手なの?

違う。得失点差は+47で、今年の3位を投手力だけでは説明できない。判断の軸は、2027〜29年の編成価値だ。

打線は高齢化している。野手1位では?

選択肢としてはある。ただし現在の打線はリーグ上位で、2027年からはDHも導入される。緊急性は先発・CFより一段下げてA評価とした。

菰田陽生なら1位でもいい?

純粋評価が上位先発候補を明確に上回るならありだ。ただし、その場合は2位で上位投手を必ず回収したい。

渡部海を1位で、捕手として取らないの?

BPAならありだ。ただし松尾汐恩が22歳で主戦候補になっているため、「捕手の需要」を理由に順位を繰り上げる必要は薄い。

右打ちのCFが必要なら藤澤一択?

違う。右打ちは加点で、本質はCFを守れる主力候補だ。榊原の純粋評価が上なら、左打ちでも候補になる。

藤浪の構想外で投手の需要は急上昇?

若干の補強材料にはなるが、結論の根拠を丸ごと変えるほどではない。藤浪は今季一軍3登板で、大きなWAR戦力ではなかった。ただし2027年の先発の選択肢が1枚減るため、来季の投手陣の不確定性は少し上がる。

23評価の限界

あえて逆から見ると

「DeNAのドラ1本命は鈴木泰成なのでは?」── 球団の実際の本命は断定しない。当チャンネルの編成分析で、鈴木を第一ルートの一つと評価しているだけで、織田・米沢・菰田・藤澤のどのタイプにも成立するシナリオがある。

「ピタゴラス勝率なら、本来74勝していたのでは?」── 単純試算では約74勝相当だが、本来の勝利数を示す指標ではない。得失点から見た期待勝率と実勝率のズレを示す参考値だ。

「総合点92.1なら、鈴木が最も成功するのでは?」── 総合点と適合度は当チャンネル独自の候補DBによる評価で、公式の能力評価でも、成功確率でも将来WARでもない。公式成績は9月22日終了時点、pWARは9月26日取得版、編成ドックはv4.1で、外国人投手の2027年契約など未確認の変数も残る。ドラフト当日までに、進路・健康状態・秋の状態などの情報は更新される。

24動画・関連記事

動画版では、年齢×実用途の盤面や候補比較をスライドで見ながら解説しています。記事では数字と根拠を一覧で残し、動画では「なぜその結論になるのか」を掛け合いで説明しています。

DeNAファンの皆さんは、2026年ドラフト1位を誰にしてほしいでしょうか。鈴木泰成、織田翔希、米沢友翔、菰田陽生、藤澤涼介。それとも別の選手か。できれば「1位が○○なら、2位はこのタイプ」まで含めて動画のコメント欄で聞かせてもらえると、ドラフト全体の設計として非常に面白いと思います。

25SOURCES / 参照データ

※総合点・DeNA適合・想定指名帯は当チャンネル独自の候補DBによる評価であり、公式能力値でも成功確率・将来WARでもありません。S〜Cは本分析内の補強優先度、TYPE A〜Eは候補の型の分類で、指名の順位ではありません。公式成績は2026年9月22日終了時点、pWARは9月26日取得版、編成ドックはv4.1です。戦略評価には筆者の分析・見解を含みます。

⚠ 免責: 本記事は球団・NPBの公表情報、報道、編成ドック、独自の候補評価をもとに独自に整理・分析したものです。総合点、DeNA適合、S〜Cの補強優先度は本企画独自の評価値であり、球団や第三者機関による公式な評価ではありません。記事中のシナリオは筆者の提案であり、球団の実際の指名方針や本命を示すものではありません。候補評価・指名帯は基準日時点のものであり、ドラフト当日まで変動します。特定の選手、球団、ファンを誹謗中傷する目的はありません。