阪神5-1巨人|森下・佐藤が2日で6発 巨人が勝負を避け始めた首位攻防第2戦を徹底分析
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この試合の一番派手な数字は、森下1本、佐藤2本の3本塁打です。しかし阪神が強かった理由は、それだけではありません。森下・佐藤は甘い球だけでなく低めや初球のストライクまで仕留め、大山は追い込まれながら犠牲フライを打ち、前川が2安打1四球で後ろを支えました。井上温大には5回で107球を投げさせ、簡単なアウトを与えていません。高橋遥人は6回90球1失点で余力を残して降板し、救援3人が3回無失点。ダルベックにはまたソロを浴びましたが、前後を切って致命傷にはしませんでした。そして森下・佐藤が2日間で6本塁打を打ったことで、巨人側も「普通に勝負する」だけでは済まなくなっています。派手なホームランと、その裏側の地味な積み重ねが同時にできた試合でした。
首位攻防3連戦の第2戦も、阪神が巨人を5対1で下しました。前日は9対1、2試合合計では14対2。しかも阪神がこの2試合で放った7本塁打のうち、森下翔太が3本、佐藤輝明が3本。3・4番の2人だけで6本塁打を叩き込んでいます。ただ、この日の試合を「森下と佐藤がまた打った」で終わらせるのはもったいないところです。初回はホームランではなく、四球、安打、タイムリー、犠牲フライで2点。井上温大には5回で107球を投げさせています。一方の高橋遥人は6回90球、1失点。6回にも150キロ台を計測できる余力を残しながら降板し、木下里都、及川雅貴、工藤泰成が残り3回を無失点で締めました。さらに面白いのが、森下・佐藤が打ちすぎた結果、巨人側の勝負の仕方まで変わり始めたことです。前日は9回、森下を四球で歩かせたあと佐藤と勝負して2ランを浴びました。そして今日は9回、森下だけでなく佐藤も四球。結果として巨人は大山悠輔との勝負を選び、大山を併殺に仕留めています。つまり第3戦への論点はすでに見えています。「森下・佐藤をどう抑えるか」だけではなく、「森下・佐藤を避けられたとき、大山・前川がその代償を払わせられるか」です。今回は、5対1という結果の裏側にあった打席内容、配球、投手運用、得点期待値、終盤守備まで整理します。
得点期待値は2025年NPB全体の24状況別データから算出された平均値であり、当該打者・投手・点差・球場などを完全に反映したものではありません。個別プレーの正解・不正解を断定する数字ではなく、判断を考える材料として使用しています。四球になったことだけをもって、故意に勝負を避けたと断定するものではありません。対戦成績はサンプル数が限られるため、将来の結果を保証するものでもありません。
01首位攻防2試合で阪神14-2巨人
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 結果 | 阪神5 - 1巨人 |
| 安打 | 阪神11 - 6巨人 |
| 失策 | 両チームとも0 |
| 勝投手 | 高橋遥人(12勝2敗) |
| 敗投手 | 井上温大(10勝6敗) |
| 試合時間 | 3時間4分 |
| 試合 | 結果 | 阪神安打 | 巨人安打 |
|---|---|---|---|
| 8/11 | 阪神9 - 1巨人 | 11 | 3 |
| 8/12 | 阪神5 - 1巨人 | 11 | 6 |
| 2試合合計 | 阪神14 - 2巨人 | 22 | 9 |
2試合合計で阪神は14得点、巨人は2得点。そして巨人のこの2試合の得点は、いずれもダルベックのソロホームランでした。ダルベック本人は阪神キラーぶりを存分に発揮していますが、打線として得点をつなげられていません。
02森下翔太・佐藤輝明が2日間で6本塁打
| 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 打率 | OPS | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 森下翔太 | 7 | 4 | 3 | 3 | 2 | .571 | 2.557 |
| 佐藤輝明 | 8 | 4 | 3 | 5 | 2 | .500 | 2.225 |
| 2人合計 | 15 | 8 | 6 | 8 | 4 | 20打席13回出塁・出塁率.650 | |
もちろん2試合だけの数字なので、長期的な能力評価として使うものではありません。それでも「この首位攻防2試合で巨人がどれほど苦しんだか」を示すには十分すぎる数字です。15打数で6本塁打、20打席で13回出塁。阪神の本塁打7本のうち6本を、この2人だけで打っています。
03井上温大は以前から森下・佐藤を苦手としていた
| 打数 | 安打 | 打率 | 本塁打 | OPS | |
|---|---|---|---|---|---|
| 森下翔太 | 22 | 11 | .500 | 2 | 1.431 |
| 佐藤輝明 | 21 | 9 | .429 | - | 1.193 |
試合前までの通算対戦成績を見ると、森下と佐藤は井上にかなり強い相性でした。そして今日、森下は井上から中前安打と本塁打。佐藤も井上から先制タイムリーと本塁打を記録しています。単純に今日の対戦分を加えると、森下は24打数13安打・打率約.542・対井上3本塁打、佐藤は24打数11安打・打率約.458・対井上1本塁打となります。サンプル数はまだ大きくないため「今後も必ず打てる」とは言えませんが、今日突然相性が生まれたのではなく、以前から強かった2人が今日も結果を出した、という点は重要です。
04阪神打線は「甘い球待ち」ではなく初球から仕留めた
初回の佐藤が象徴的でした。井上がストライクを取りに来た初球のツーシームを、左前へ先制タイムリー。3回のホームランも初球のフォークでした。つまり「直球を待っていた」「変化球を待っていた」という単純な話ではなく、打てるストライクなら初球から振る、これができていました。
森下も同じです。3回、低めのカットボールをセンター方向へ運びました。低めの変化球に対して身体が前へ突っ込むと引っ掛けたり空振りしたりしやすいものですが、それをセンター方向へ強く打てています。計測画面では、この日の森下に176.7km/hの強烈な打球も確認できました。前日のホームランでも低めの変化球をセンター方向へ運んでおり、1本の偶然ではなく打球の中身からも状態の良さを感じさせます。「ホームランが出たから復調」と断定するのではなく、低めを打てている、センター方向へ強く打てている、打球速度が出ている、2日続けて長打が出ている――この材料を重ねて、「復調を示す材料がかなり増えた」と見るのが妥当でしょう。
佐藤は4打数3安打、2本塁打、3打点。計測画面では148.1km/h、157.2km/h、170.9km/h、172.5km/hと、打席を重ねるにつれて強烈な打球を連発しています。特に面白いのが、170.9km/hの打球はアウトになった遊ゴロだったことです。結果だけ見れば凡打ですが、打球品質は悪くありません。7回の26号は打球速度172.5km/h、飛距離131.1m、角度26度という強烈な一発でした。「2本だけたまたま芯に当たった」のではなく、アウトになった打球まで強かった。巨人からすると非常に厄介です。ストライクを取りに行きたいのに、最初のストライクを佐藤が逃してくれない。そのジレンマが最後の9回に現れます。
05巨人の森下・佐藤への攻め方は変わったのか
| 日付 | 経過 |
|---|---|
| 8/11 9回 | 森下 四球 → 佐藤と勝負 → 佐藤が2ランホームラン |
| 8/12 9回 | 森下 四球 → 佐藤 四球 → 大山と勝負 → 大山が併殺 |
この2試合で最も面白い比較が9回です。もちろん四球になったという結果だけで「ベンチが完全に勝負を避けた」と断定はできません。ただし、前日は森下を歩かせたあと佐藤と勝負して被弾し、今日までに2人だけで6本塁打を浴びています。その後の9回に2人とも四球になり、大山との勝負になりました。少なくとも、2人に対するリスクの取り方が変化していると見る余地は十分あります。そして重要なのは、今日の9回だけを見れば巨人の選択が成功していることです。森下を出す、佐藤も出す、大山と勝負する、併殺に取る――つまり阪神にとって次のテーマは明確です。「森下・佐藤を避けられた時に、5番以降が打てるか」です。
063・4番を避けられるなら大山・前川が重要になる
大山は4打数0安打。数字だけを見ると、3・4番が爆発する中で取り残されたようにも見えます。しかし初回は違いました。追い込まれたあとファウルで粘り、最後は左犠飛。佐藤のタイムリーに続いて2点目を取っています。ヒットではありませんが「得点を作る打席」でした。一方、9回は森下・佐藤の連続四球後に併殺。ここは巨人側からすれば、「3・4番を避けて5番で勝負する」という形が成功した場面です。大山を責める話ではなく、むしろ今後の攻防がここに移るという話です。森下・佐藤がこれほど打てば、相手は当然勝負を変えてきます。その時に大山が打てれば、巨人は再び3・4番と勝負せざるを得なくなります。
前川右京は3打数2安打1四球。4打席で3度出塁しました。骨折から復帰した直後でありながら、前日の巨人戦でも適時二塁打、今日も複数安打と四球。3番森下、4番佐藤、5番大山、6番前川までつながれば、3・4番を簡単に避けることはできません。さらに守備面では、終盤に前川から高寺望夢へ交代する選択肢もあります。「前川で打って、高寺で守る」。今日の試合では、この使い分けが実際に機能しました。これはガルシアの起用にも関わってきます。ガルシアは長打の魅力を見せている一方、左翼守備には不安が残ります。前川が打てて高寺で守備を締められるなら、ガルシアを無理に左翼スタメンで使う必要性は下がります。ガルシアの打力を代打などでどう使うか、左翼の起用法は今後も見どころです。
07高橋遥人6回90球と井上温大5回107球の差
| 投球回 | 球数 | 安打 | 本塁打 | 四球 | 奪三振 | 失点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 高橋遥人 | 6回 | 90 | 5 | 1 | 1 | 6 | 1 |
| 井上温大 | 5回 | 107 | 8 | 2 | 3+死球1 | 4 | 4 |
1イニング平均投球数:高橋90÷6=15.0球/井上107÷5=21.4球(差約6.4球)。井上は1回29球・3回22球・4回30球の3イニングだけで81球を費やした
球速そのものが出ていなかったわけではなく、井上も序盤は150キロ前後を計測していました。それでも長いイニングへ進めなかったのは、阪神打線が簡単なアウトを与えなかったからです。安打を打つ、四球を取る、ファウルで粘る、走者を出す、一発も打つ――井上にとって「楽な回」をなかなか作れませんでした。一方、高橋には2回9球、3回7球という短いイニングがありました。今日の先発差は「誰の球が速かったか」ではなく、アウト一つを取るために何球必要だったか、ここが大きかったと言えます。
0890球降板を可能にした木下・及川・工藤
| 投手 | 投球回 | 球数 | 安打 | 四球 | 奪三振 |
|---|---|---|---|---|---|
| 木下里都(7回) | 1回 | 12 | 0 | 0 | 1 |
| 及川雅貴(8回) | 1回 | 19 | 0 | 1 | 1 |
| 工藤泰成(9回) | 1回 | 14 | 1 | 0 | 1 |
| 救援3人合計 | 3回 | 45 | 1 | 1 | 3 |
高橋は6回90球で降板しました。重要なのは、6回にもストレートで最速150.5km/hを計測していたことです。つまり「球威が落ちて限界だったから交代」とは言いにくく、まだ投げられそうな状態で切りました。そして救援3人が3回45球・1安打・1四球・3奪三振・無失点。だから結果まで含めれば、90球交代はきれいに成功しました。木下、工藤の高出力リリーバーが台頭し、及川もいる。後ろに任せられる投手がいるから、先発を「打たれるまで」引っ張る必要がありません。高橋の余力を次回登板へ残せる。中継ぎが強くなることは、単に7回以降の失点を減らすだけでなく、先発のコンディション管理にも影響します。今日の90球降板は、今の阪神の投手層を象徴する運用でした。
09ダルベックにはまた被弾、それでも致命傷にならない
ダルベックは6回、高橋から20号ソロ。これで今季阪神戦9本塁打です。前日の8本目でホワイト、クロマティ、ラミレスらに並ぶ巨人外国人選手の阪神戦シーズン最多タイとなり、今日の9本目で単独最多となりました。これはもう「阪神戦でよく打つ」というレベルではなく、2日連続本塁打、しかも高橋からも打っています。ただし阪神側から見ると、重要なのは別のところにあります。昨日もソロ、今日もソロ。この2試合で巨人が取った2点は、ダルベックのソロホームラン2本だけでした。ホームランを打たれることと、ホームランで試合を壊されることは違います。ダルベックの前に走者をためない、出塁させても後ろを抑える。それによって「阪神キラー」の破壊力を限定できています。
10得点期待値で考えるダルベックとの勝負
ここで使えるのが「得点期待値」です。得点期待値とは、あるアウト数・走者状況から、そのイニング終了までに平均何点入るかを示す数字。2025年NPB全体の24状況別得点期待値を参考にすると、初回2死二塁でそのまま勝負した場合0.280点、歩かせて2死一、二塁にした場合0.368点で、差は+0.088点です。初回は一塁が空いており、相手は阪神戦で極端に長打を打つダルベック。この程度の期待値上昇なら、「無理に勝負せず次打者へ」という判断は十分成立します。実際、高橋はダルベックを四球で出したあと、5番石塚裕惺を三振に取りました。
一方、4回無死二塁でそのまま勝負した場合0.958点、歩かせて無死一、二塁にした場合1.189点で、差は+0.231点。今度は歩かせるコストが初回より大きく、無死一、二塁を自ら作ってしまいます。だから勝負。そしてダルベックを三振、続く石塚も三振、笹原も打ち取り、無死二塁を無得点で終えました。さらに6回2死走者なしでは、そのまま0.074点、歩かせて2死一塁で0.184点。走者なし、しかも4-0という点差では、ここで四球を出して後続までつなぐより、ダルベックと勝負する考え方は自然です。結果はソロホームランでしたが、4-0が4-1になっただけで、その後を切っています。「ホームランを打たれたから勝負が間違いだった」とは限りません。重要なのは、同じ打者でもアウト数・走者状況・点差によって判断を変えることです。
11巨人は「ダルベックの後ろ」が苦しい
| 日付 | 回 | 経過 |
|---|---|---|
| 8/11 | 2回 | ダルベック四球 → 岸田行倫が併殺 → 無得点 |
| 8/11 | 7回 | ダルベック四球 → 岸田中飛 → 佐々木三振 → 岡田三振 → 無得点 |
| 8/12 | 1回 | ダルベック四球 → 石塚三振 → 無得点 |
| 8/12 | 4回 | ダルベック三振 → 石塚三振 → 笹原二ゴロ → 無得点 |
8月11日と12日のダルベック周辺を見ると、巨人側の課題が見えてきます。ダルベックが四球で出たケースでは、後ろが返せていません。ダルベック本人は十分すぎるほど仕事をしていますが、問題は「4番を歩かせたことを相手に後悔させられる5番以降」が機能していないことです。これは阪神との対比が面白いところで、阪神は森下・佐藤を避けられても大山・前川がいますが、巨人はダルベックを避けられると現状、5番以下との勝負を選びやすい状況にあります。主砲そのものの力だけでなく、「主砲の後ろが相手にどれだけプレッシャーを与えるか」――この差が首位攻防2試合に表れていました。
12高寺・中野の好守に見えた凡事徹底
8回裏、巨人2番打者の左翼への良い当たりを、守備固めで入った高寺望夢がスライディングキャッチ。前川を打撃で使い、リードした終盤は高寺で守る、その交代が実際にアウト一つにつながりました。そして9回裏、先頭打者の二塁右へのゴロに中野拓夢がスライディング。捕球後、倒れた体勢のまま一塁へストライク送球しています。5対1、4点差、前日も9対1で勝っている状況でも、最後のアウトまで雑になりませんでした。この試合を「凡事徹底」と表現したくなるのはここです。ホームラン3本は派手ですが、首位攻防で本当に嫌なのは終盤の一つのミスから流れが変わること。打つべき選手が打つ、先発を無理させない、リリーフが0を並べる、守備固めを使う、その守備固めがアウトを取る、レギュラーも最後まで一つのアウトを取り切る。やるべきことを、最後まで落とさない。今日の阪神の強さは、ここにもありました。
13反対意見・別視点
「森下・佐藤の6本塁打は2試合だけ。過大評価では?」── その通りです。2試合だけで「今後ずっと打つ」「巨人はもう抑えられない」と断定するのは危険です。ただし今回重要なのは長期予測ではなく、この首位攻防2試合で巨人がどれほど大きなダメージを受けたかを見ることです。20打席で2人が13回出塁し6本塁打、しかも今日9回には2人とも四球になった――短期戦の攻防を見る材料としては十分に意味があります。
「巨人が森下・佐藤を避けたと断定してよいのか?」── 四球だけで故意に避けたと断定するのは危険です。そのため本記事では「勝負を避けた」ではなく、「無理にゾーン勝負をしない形になった」「リスクの取り方が変わった可能性」と表現するのが安全です。
「ダルベックにホームランを打たれた以上、高橋の配球ミスでは?」── ホームランを打たれたこと自体はマイナスですが、6回2死走者なし・4点リードという状況では、四球で走者を作ることにもコストがあります。結果と判断は分けて考える必要があります。
「大山は0安打。5番が強いと言えるのか?」── 今日の9回は併殺だったため、むしろ巨人の「3・4番を避けて5番勝負」が成功した場面です。ただし初回は0-2から粘って犠飛。「ノーヒット=何もしていない」でもありません。次戦以降、大山が3・4番回避の代償を払わせられるかが重要です。
14今後の注目点
- 巨人の対応。第3戦で森下・佐藤へのゾーン勝負を減らすのか。
- 大山悠輔。5番で森下・佐藤の後ろを守れるか。
- 前川右京。復調が継続するか。前川→高寺という終盤運用が定着するか。
- ガルシアの起用。左翼守備の不安を踏まえ、どの場面で使うのか。
- 近本光司。復調が本物か。
- 先発運用。高橋を含め、100球前後で守れる投手運用を続けられるか。
- ダルベック対策。前に走者を置かないゲームプランを継続できるか。
- 巨人5番以下。ダルベック勝負を相手に強制できるようになるか。
15まとめ
阪神が首位攻防第2戦を5対1で制しました。森下1本、佐藤2本。2人は2日間で計6本塁打。数字だけを見ても異常な2日間でした。しかし今日の勝利は、3本塁打だけでは説明できません。初回は四球と安打をつないで2点、井上には5回107球を投げさせ、高橋は6回90球1失点。まだ150キロ台が出る状態で降板し、木下、及川、工藤が3回無失点でした。
ダルベックには2日連続でソロ本塁打を浴びましたが、それでも前後を切り、2試合の巨人の得点をその2本だけに抑えました。そして終盤は、高寺と中野の好守。スターが打つだけでなく、相手が嫌がるまで打つ。打たれたくない打者の前に走者をためない。先発を無理させない。守備固めが仕事をする。最後のアウトまで雑にしない。派手な首位攻防の裏側で、阪神はやるべきことを一つずつ積み上げていました。そして巨人側も、同じやられ方を続けるとは考えにくいところです。森下・佐藤を避け、大山・前川で勝負する――第3戦は、この攻防が一つの大きな見どころになります。森下・佐藤が打ち続けるのか、それとも2人が作ったチャンスを後ろが仕留めるのか。首位攻防は、すでに次の段階へ入っています。
16動画
配球チャート、打球速度、高橋遥人と井上温大の球数比較、ダルベックへの得点期待値まで、動画ではスライドを使って詳しく整理しています。