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【阪神1-5巨人】またダルベック…連敗で首位陥落 佐藤輝明の急失速と「巨人にやりたい野球をさせた」敗戦

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阪神
1 - 5
巨人
2026年7月25日(土) | 阪神甲子園球場 | カード2連敗で首位陥落。巨人50勝39敗2分・阪神49勝40敗1分(1ゲーム差)
ダルベック
2試合連続17号ソロ
4回に同点弾で流れを変える
4回の失点
死球・エラー・連続長打
1失点のはずが4失点に拡大
佐藤輝明
直近10試合打率.158
直近5試合は19打数1安打
先に結論

この試合は、阪神が最初から何もできずに完敗した試合ではありません。初回から走者を出し、2回と3回には満塁を作り、先に1点を取りました。伊原陵人も3回までは巨人打線を無失点に抑え、三振を6つ奪っていました。

それでも負けた理由は明確です。序盤の満塁で複数点を取れず、ダルベックに2日連続で試合の空気を変えられ、同点ホームランの後の悪い流れを止められず、森下翔太と佐藤輝明の不振で打線の中心が詰まり、巨人の若手に迷いなく振らせて自信を与えてしまいました。逆に言えば、問題の場所は見えています。チーム全体が壊れているわけではないので総悲観は必要ありませんが、明日も同じ形で負けるなら「切り替え」では済まされません。

2026年7月25日、阪神タイガースは甲子園で読売ジャイアンツに1対5で敗れました。首位攻防の第2ラウンドを落としカード2連敗。巨人が50勝39敗・引き分け2つで首位に立ち、阪神は49勝40敗・引き分け1つで1ゲーム差の2位へ後退しました。前日はあと一球からダルベックに逆転2ランを浴び延長10回で敗れたばかりで、その翌日、阪神は3回に先制したものの4回にまたダルベックのホームランで追いつかれ、そこから死球・エラー・連続長打が重なり一気に4点を失いました。

01試合概要 ── 首位攻防2連敗で首位陥落

阪神甲子園球場 / 観客数42,648人 / 試合時間2時間57分 / 阪神7安打1得点1失策 / 巨人10安打5得点2本塁打 / 勝:竹丸和幸(7勝7敗) / 敗:伊原陵人(3勝1敗)

イニング別スコア
123456789
阪神0010000001
巨人0004010005

3回、元山飛優の犠牲フライで阪神が先制。しかし4回、先頭のダルベックに2試合連続となる17号ソロホームランを浴び同点。そこから大城卓三への死球、小濱佑斗のショートゴロを元山がエラー、佐々木俊輔と石塚裕惺の連続タイムリーツーベースが重なり、一気に4失点しました。6回には佐々木が7号ソロホームランを追加し、5対1で試合を決めています。

試合後のセ・リーグ上位は、巨人が50勝39敗2分で首位、阪神が49勝40敗1分で1ゲーム差の2位。ただし、翌日の直接対決で阪神が勝てば両チームは50勝40敗となり勝率で並びます。前半戦最終戦で首位へ戻る道は残っていました。

02序盤の満塁を活かせず 「7安打1得点」が示すもの

初回、近本光司がレフト前ヒットで出塁し、中野拓夢が送りバントを決めて1アウト二塁。しかし森下がショートゴロ、佐藤がセンターフライで先制点にはつながりませんでした。

本当にもったいなかったのは2回です。元山が四球を選び、立石正広と伏見寅威が続けてヒットで1アウト満塁。巨人先発の竹丸和幸を早い回から苦しめ、試合を大きく動かせる場面でしたが、伊原が見逃し三振、近本もセンターフライで無得点に終わりました。3回には森下のヒット、佐藤の死球、大山悠輔の四球で再び満塁を作り、元山の犠牲フライで1点を先制しています。

7安打1得点が示すもの

阪神は7安打を放ち、完全に打てなかった試合ではありません。2回と3回には満塁を作り、走者を出すところまではできていました。問題は、ヒットや四球を得点へ変える最後の一打がなかったことです。巨人は10安打で5得点。4回にはダルベックのホームランを起点に佐々木と石塚が長打を重ね、6回には佐々木が初球をホームランにしています。阪神は単打や四球で走者をためましたが、巨人は長打で一気にホームへ返しました。阪神は「出塁する攻撃」はできていましたが、「点を取り切る攻撃」にはなりませんでした。

03またダルベック 2日連続で流れを変えられた

4回、阪神は1対0とリードしていました。先頭打者はダルベック、カウントは2ボール・ノーストライク。伊原が投じた球を、ダルベックはセンター方向へ運びました。2試合連続となる17号ソロホームラン。試合は1対1の同点となりました。

前日は9回2アウトから逆転2ラン。今日は阪神が先制した直後の同点ホームラン。同じ打者に、2日続けて試合の空気を変えられました。敬遠すればすべて解決するという話ではなく、実際に伊原は初回のダルベックを空振り三振に取っています。それでも、前日の結果、現在の調子、2ボールという打者有利のカウントを考えれば、普通の打者と同じように簡単にストライクを取りにいく場面ではありませんでした。ランナーなしで四球を出しても一塁ですが、ホームランなら点だけでなく試合の空気まで持っていかれます。

04対策は「敬遠」ではなく、危険度に応じた攻め方の変更

ダルベック対策については「もう全部敬遠でいい」「逃げずに勝負すべきだ」という極端な議論になりやすいものですが、必要なのはその二択ではなく、状況ごとに危険度を変えることです。

この場面の条件

前日に決定的なホームランを打たれている。今日も長打が最も怖い場面。カウントは2ボール。ランナーはいない。次打者以降でアウトを取る選択肢がある。この条件なら、甘いストライクを投げてまでカウントを整える必要はありませんでした。低めの変化球を使う、高めのボール球を見せる、四球を過度に恐れない、最悪でも単打までに抑えるゾーンで勝負する。必要なのは「逃げること」ではなく、相手の危険度に合わせて攻め方を変えることです。2日連続で同じ打者に試合を動かされた以上、明日はベンチとバッテリーが共通認識を持っているかが問われます。

05本当の問題は、ホームランの後に4失点まで広げたこと

ダルベックのホームランだけなら1対1の同点で、試合は振り出しに戻っただけでした。しかし、その後が止まりませんでした。大城卓三への死球、小濱佑斗のショートゴロを元山がエラー、佐々木俊輔の勝ち越しタイムリーツーベース、石塚裕惺の2点タイムリーツーベース。ホームラン、死球、エラー、長打、長打。悪い要素が一気につながり、1失点で終わるはずの回が4失点となりました。

元山のエラーはもちろん痛かったものの、エラー一つに敗戦の責任をすべて負わせるのは違います。エラーの後にもアウトを取る機会はありました。佐々木と石塚に連続長打を許したところまで含めて、チームとして悪い流れを止められなかったイニングでした。

06伊原陵人は「最初から通用しなかった」のではない

伊原陵人・投球成績
項目内容
投球回 / 球数4回 / 77球
被安打 / 被本塁打 / 奪三振6 / 1 / 6
四死球 / 失点 / 自責点2 / 4 / 3

数字だけを見れば先発として苦しい結果ですが、3回までは無失点。初回のピンチではダルベックを空振り三振に取り、合計6個の三振を奪っています。巨人打線に最初から力負けしていたわけではありません。課題は、ダルベックへの2ボールからの入り方、同点ホームラン後の制球、守備のミスが出た後の切り替え、長打を連続で許さず一つのアウトを取ること。問題が見えない登板ではなく、次回は「一発を打たれない」だけでなく「嫌な一球の後にリセットする」修正が求められます。

巨人打線では佐々木俊輔(4打数3安打・本塁打1・二塁打1・2打点)と石塚裕惺(4打数2安打・二塁打1・2打点)が特に目立ちました。ダルベックがきっかけを作り、若手が勢いを広げる。巨人にとっては主力と若手が役割を果たす理想的な勝ち方でした。阪神にとって嫌なのは一試合を落としたことだけでなく、若い選手たちに「甲子園でも阪神を押し切れる」という成功体験を与えたことです。

07佐藤輝明と森下翔太、直近10試合の深い不振

佐藤はこの試合で3打数ノーヒット、2三振。死球で一度出塁したものの、バットでは結果を残せませんでした。

直近10試合・主力打者成績
打者打数-安打打率本塁打打点三振OPS
近本光司39-9.231014.615
中野拓夢32-10.313002.684
森下翔太36-6.167158.594
佐藤輝明38-6.1581516.552
大山悠輔37-11.297036.733

佐藤は直近5試合ではさらに深刻で、19打数1安打・打率.053・本塁打0・打点0・三振10。ここまで三振が増えると「良い当たりがたまたま野手の正面へ飛んでいる」という説明だけでは足りません。タイミングが合わない、ボール球へ手が出る、追い込まれた後にバットが空を切る、一打で取り返そうとしてさらに形を崩す。実際の原因は選手本人やコーチにしか分かりませんが、複数のずれが同時に起きている可能性はあります。

森下も直近10試合で36打数6安打・打率.167・OPS.594。森下と佐藤を合わせると74打数12安打・打率.162・本塁打2・打点10・三振24。阪神打線の問題は1番から9番まで全員が一斉に打てなくなったことではなく、最も得点へ直結する3番と4番が同時に落ちていることです。一方で中野は打率.313、大山は.297とOPS.733で踏ん張っており、走者を作る入口はあります。問題の場所が明確だからこそ、打順や攻撃方針を含めた具体的な手当てが必要になります。

08総悲観しなくてよい材料

負け方が悪い試合ではすべてが悪く見えやすいものですが、この試合にも次へつながる材料はありました。

  • 立石正広が4打数2安打。2回にライト前ヒットで満塁のチャンスを作り、9回にも先頭でレフト前ヒット。試合の流れが悪くなっても最後まで結果を残した。
  • 髙寺望夢が代打でヒット。7回、代打で登場した髙寺がセンター前ヒット。限られた一打席で結果を出したことは前半戦最終戦の起用を考えるうえでも明るい材料。
  • 伏見寅威にもヒット。2回、立石に続いてレフト前ヒットを放ち満塁を作った。下位打線からチャンスを作れた点は悪くない。
  • 元山飛優は先制の犠牲フライ。4回のエラーは痛かったが、3回には犠牲フライで先制点を挙げている。良いプレーと悪いプレーの両方があり、一人へ責任を集中させるべきではない。
  • モレッタ・セベリーノ・門別啓人が無失点。大差になってからも試合を完全に壊さなかった。及川雅貴も佐々木への被弾後、その後は失点を広げず2イニングを1失点で投げ、他のリリーフの負担を抑えた。

09反対意見・別の見方

あえて逆から見ると

まだ2連敗であり、過度に騒ぐ必要はない:シーズンは長く、直接対決の2敗だけでチームの強さが消えるわけではありません。ただし、首位攻防で同じ打者に2日連続で試合を動かされ、若手にも長打を許した内容は、通常の連敗より重く見る必要があります。

佐藤の打順を動かすべきではない:四番として復調を待つ考え方にも合理性があります。主砲は一打で状態を変える可能性があり、信頼を示すことが復調につながる場合もあります。一方で、直近5試合で19打数1安打・10三振という状態を放置するリスクもあり、大切なのは打順を変えるかどうかだけでなく、復調のための具体策があるかどうかです。

ダルベックを歩かせれば次打者にやられる:その通りです。実際、今日の巨人は佐々木や石塚が結果を出しました。ダルベックだけを避ければ勝てる打線ではないため、「すべて敬遠」ではなく長打を避ける攻めを徹底し、その後の打者を抑える準備が必要になります。

元山のエラーがすべてだった:エラーは大きな分岐点でしたが、同点ホームラン後の死球、エラー後の連続長打も含めて4失点となりました。一つのミスだけではなく、ミス後に立て直せなかったチーム全体の問題として見る方が適切です。

10前半戦最終戦は村上頌樹×小笠原慎之介

7月26日の予告先発は、阪神が村上頌樹、巨人が小笠原慎之介。試合開始は甲子園で18時予定です。阪神は村上に連敗ストップを託しますが、村上一人にすべてを背負わせる試合ではありません。前半戦最終戦であり、甲子園3連敗阻止と首位復帰が懸かります。打線、守備、走塁、リリーフ陣を含めた総力戦で取りにいく必要があります。

  • ダルベックへの初球と打者有利カウントの配球。前日に決定的なホームランを打たれている以上、通常以上の警戒が求められる。
  • 森下・佐藤・大山の並びを維持するか。佐藤に休養や打順変更を入れるか、髙寺や立石の起用を広げるかが焦点。
  • 村上が序盤から巨人打線の勢いを止められるか。阪神が先制後に追加点を取れるかも重要。
  • エラーや被弾の後、次のアウトをすぐ取れるか。悪い連鎖を切る試合ができるかが問われる。
  • 甲子園3連敗を阻止し、同率首位で前半戦を終えられるか。数字以上に後半戦へ持ち越す空気が大きく変わる一戦になる。

11まとめ ── 問題の場所は見えている

阪神は巨人に1対5で敗れ、首位攻防で2連敗。首位から陥落しました。序盤には2度の満塁を作り、先に1点を取りましたが、チャンスで複数点を奪えず、4回にはダルベックに2試合連続のホームランを許しています。

まとめ

さらに死球、エラー、佐々木と石塚の連続長打が重なり、一つの失点を四つまで広げました。打線では佐藤が直近10試合で打率.158・16三振、森下も打率.167と苦しんでいます。一方で中野は打率.313、大山は.297。立石はこの試合で2安打を放ち、髙寺にも代打ヒットが出ました。モレッタ・セベリーノ・門別も無失点でつないでおり、チーム全体が崩壊しているわけではありません。問題ははっきりしています。ダルベックへの攻め方、悪い流れの止め方、森下と佐藤の立て直し、好機で複数点を取り切る攻撃。明日は前半戦最終戦、村上頌樹を先発に立て、総力戦で甲子園3連敗を阻止できるか。そして勝って同率首位へ戻り、後半戦へつなげられるか。今日の敗戦を総悲観の材料にする必要はありませんが、見えている問題を放置し明日も同じ負け方を繰り返すことだけは許されません。

12動画でも詳しく話しています

ダルベックへの対策、4回の4失点、巨人の若手躍動、佐藤輝明と森下翔太の直近10試合、明日の前半戦最終戦で必要な修正まで、2人の掛け合いによるラジオ形式で詳しく振り返っています。

免責: 本記事は、阪神タイガース公式サイト、日本野球機構、公開されている試合速報、選手成績、報道内容、試合映像および試合メモをもとに構成しています。試合内容、配球、采配、選手の状態、心理面に関する記述には、公開情報から行った分析や筆者の見解が含まれます。選手本人や球団から確認できていない心理状態、故障、ベンチ内の意図については断定していません。選手成績や順位は2026年7月25日の試合終了時点を基準としています。特定の選手、監督、球団、ファンを誹謗中傷する目的はありません。