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日本シリーズ2026、DeNAの下克上は再現する? 2024年と勝敗が完全一致した2球団を後半戦・CS・投手力まで徹底分析

結果を見る前に、一打の重さが分かる。

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2024年の日本シリーズを覚えているだろうか

2024年、福岡ソフトバンクホークスは91勝49敗3分でパ・リーグを制し、横浜DeNAベイスターズは71勝69敗3分でセ・リーグ3位から日本シリーズへ進んだ。最初の2戦を制したのはソフトバンク。ところが、そこからDeNAは一気に4連勝し、日本一を勝ち取った。

そして2026年。日本シリーズのカードは再びソフトバンク対DeNAである。

驚くべきことに、ソフトバンクの年間成績は「91勝49敗3分」、DeNAは「71勝69敗3分」。2024年と2026年の双方で、両チームとも勝ち・負け・引き分けの数が完全に一致した。

偶然としては出来過ぎている。しかし野球の勝敗は、脚本に合わせて繰り返されるものではない。2年前の下克上を見たからこそ、今回知りたい問いがある。

「2026年のDeNAにも、2024年と同じ逆転の条件は揃っているのか?」

今回は143試合の年間成績だけで結論を急がない。7月以降、8月以降、9月以降の戦績、クライマックスシリーズ(CS)、先発と救援の層、トレードで入れ替わった戦力、球場とDH制度、そして4勝先取の参考計算まで、順番に掘り下げた。

最終予想はもちろん一つに絞る。ただし、その数字にたどり着くまでが今回の主役だ。

01まずは王者ソフトバンクと挑戦者DeNA。年間143試合の差

2026年の公式戦は次の通り。

DeNAソフトバンク
勝敗71勝69敗3分91勝49敗3分
公式戦勝率.507.650
得点557707
失点512452
得失点差+45+255
本塁打125162
盗塁5077
失策7153

まず目につくのは勝利数の20差。しかし、より注目すべきは「得失点差」だ。DeNAも年間で得点が失点を45点上回った。決して得点できないチームではなく、セ・リーグ最多の557得点を記録している。

それでもソフトバンクは707得点、452失点。得失点差は+255で、DeNAとの開きは210点となる。年間の得点差がそのまま日本シリーズで210点差になるわけではない。だが、相手より先に4勝を積む短期決戦でも、攻守の地力を無視できないのは確かだ。

注意したいのは、セ・パ両リーグは得点環境が異なること。707得点と557得点をそのまま同じ物差しで比べるだけでは不十分である。今回の分析では、リーグ全体の得点環境を揃えてから、仮の対戦における得点水準も計算した。

年間基準の参考期待得点はDeNA3.43点、ソフトバンク4.93点。差は約1.50点。交流戦を除く125試合の基準でも、DeNA3.47点、ソフトバンク4.68点で、差は約1.21点になった。

この数字は実際の日本シリーズで毎試合その点数を取るという予言ではない。対戦相手、先発、球場、DHを別途調整する前の「強さの出発点」である。重要なのは、比較方法を変えてもソフトバンクが上に残ったことだ。

02交流戦の『パ・リーグ圧勝』を分解すると、意外な主役がいた

2026年の交流戦はパ・リーグ65勝、セ・リーグ39勝。大きく開いた数字だけを見ると、「パの球団なら誰でも強い」という印象を受けるかもしれない。

しかし勝敗だけではなく得失点差を分解すると、意外な構図が見える。交流戦全体でパ・リーグは58点の得点超過。そのうち「ソフトバンクまたはDeNAが絡んだ33試合」に由来する得点差は52点。残る75試合では6点差だった。

つまり、交流戦の大きな得失点差は、パ・リーグ全体の平均的な強さだけでなく、ソフトバンク自身の好調とDeNAの苦戦に大きく左右されていた。

ただし、残る75試合でもパが勝ち越しており、リーグ差そのものをゼロとみなせるわけではない。肝心なのは、「パの代表だから強い」ではなく「ソフトバンク自身が強かった」ということだ。

両チームの交流戦直接対決はソフトバンクの2勝1敗、総得点は13対13だった。DeNAが8得点して勝った試合は確かに存在する。ただし、その試合で相手先発だった大関は今回の日本シリーズ出場資格者40人に含まれていない。3試合の結果だけで今年の7試合を占うのは無理がある。

03『待った!』――後半戦のDeNAは年間成績よりずっと強い

ここで年間の数字に一つ、大きな反論をぶつけたい。

「DeNAは後半戦から強くなった。しかもCSでは6連勝している。143試合を全部同じように扱うのはおかしくないか?」

その通りである。今回、私たちが一度見落としかけた論点こそ、この『10月時点の現在地』だった。

公式戦勝率を集計し直すと、DeNAは7月以降44勝27敗1分で勝率.620、8月以降32勝18敗で.640、9月以降17勝8敗で.680まで上げていた。

ソフトバンクの同期間は7月以降49勝21敗2分で.700、8月以降33勝15敗2分で.688、9月以降18勝6敗1分で.750。

年間の勝率差は14.3ポイント。ところが8月以降に限れば約4.8ポイントしか離れていない。

ここだけを見れば、DeNAは年間の『71勝の3位球団』より、はるかに手強い相手へと変貌したように映る。特にCSでは、巨人を2連勝で突破し、阪神にも4連勝。阪神との最初の3試合は3試合連続完封だった。勝負どころで投手陣が機能したことは、後半戦の強さと切り離して語れない。

ただし、忘れてはいけないことがある。ソフトバンクも、同じ時期に強かった。CSでは日本ハムに3連勝して日本シリーズへ進んでいる。『DeNAだけが調子を上げた』わけではない。

そして、勝率は勝った試合と負けた試合を数える指標である。何点差で勝ったのか、何点差で負けたのか、攻撃と守備のどちらが変わったのかまでは教えてくれない。

そこで、もう一段掘り下げてみた。

04今回最大の発見:8月以降、勝率差は小さいのに得失点差は85点も開いていた

同じ8月以降の50試合で両チームの得点・失点を集計すると、こうなる。

DeNAソフトバンク
試合5050
勝敗32勝18敗33勝15敗2分
公式戦勝率.640.688
得点196267
失点153139
得失点差+43+128
1試合平均得点3.925.34
1試合平均失点3.062.78
1試合平均得失点+0.86+2.56
図1 | 2026年8月以降の50試合 得点と失点(DeNA・ソフトバンク)
0 100 200 300 196 267 得点 153 139 失点
DeNA(得失点差+43) ソフトバンク(+128)

※NPB公式のボックススコアから集計(2026年8月1日以降の公式戦、両軍とも50試合)。別のリーグで戦った50試合なので、差の85点を日本シリーズの点差とは読まない。

DeNAは強い。50試合で得点が失点を43点上回ったのだから、夏以降の好調は単なる印象ではない。

しかし、ソフトバンクは同じ50試合で+128。差は85点。勝率差が4.8ポイントまで縮まっても、攻守の得失点差は依然として大きい。むしろソフトバンクも、終盤に高い水準の攻守を維持していたことが分かる。

この『勝率では接近、得失点では開きが残る』という食い違いが、今回の分析で一番面白かった発見だ。

ただし、違うリーグで戦った50試合である。+128対+43を直接、日本シリーズの点差85点と解釈してはいけない。そこで両リーグの得点環境を正規化し、年間と同じ数式で7月以降・8月以降・9月以降を比較した。

参考期待得点差は、年間でソフトバンク+1.50点、7月以降で+1.25点、8月以降で+1.52点、9月以降で+1.08点。どの期間を採ってもソフトバンク側の攻守優位が残った。

『DeNAの後半戦を無視したからソフトバンク優勢になった』のではない。『DeNAの後半戦を調べると、ソフトバンクも後半戦に非常に強かった』というのが今回の答えだ。

05短期決戦で問われるのは、先発の『6回まで運ぶ力』

日本シリーズは一試合だけの勝負ではない。最大7試合の間に、先発・救援を連動させて4勝を積み重ねる必要がある。

ここで使いたいのがQS(クオリティスタート)。先発投手が6回以上を投げ、自責点を3以内に抑えた試合を指す。勝利そのものではないが、先発がどれほど長く試合をつくれるかを見る一つの目安だ。

DeNAの東克樹と石田裕太郎は、合計45先発で35QS。QS率は77.8%。一方、尾形崇斗・平良拳太郎・片山皓心は44先発で16QS、36.4%だった。

もちろん後者の投手たちが『勝てない』という意味ではない。ただ、東・石田裕に比べると、6回までを安心して託せる確率が低くなる方向が見えてくる。

ソフトバンクは、大津亮介を欠く痛手がある。大津は12勝、防御率2.68、144回1/3、1先発平均約6.56回の投手だった。彼が不在だからといって『12勝分消える』とは言えないが、長い回を任せられる枠が一つ減るのは確かだ。

それでもモイネロ、上沢直之、前田悠伍、松本晴の4人は計70先発44QS、62.9%。モイネロの7先発7QSのような少数標本は慎重に扱う必要があるが、ソフトバンクは先発の選択肢を複数持っている。

先発が5回で降りれば救援が必要なのは残り4回。7回まで投げれば2回。福岡で3連戦を行うなら、3人の先発が全員5回で降りるケースでは救援12回、7回まで持つケースなら6回で済む。延長を考えない単純な比較でも、負担は2倍も違う。

明日使える投手を、今日どれだけ残せるのか。これは短期決戦だからこそ大きくなる論点だ。

062024年の下克上は『奇跡』だけではなかった

2024年のDeNAは、第1戦3対5、第2戦3対6で連敗。その後、第3戦4対1、第4戦5対0、第5戦7対0、第6戦11対2と、計4連勝して日本一になった。

最後の4試合はDeNAが27得点、ソフトバンクが3得点。さらにDeNAの27得点のうち19点は、5回終了までに記録された。『終盤にたまたまひっくり返した』というより、早い段階で相手を追い詰め、試合全体の形を変えていた。

2024年、DeNAが4連勝した第3〜6戦で、ソフトバンク救援陣は計20失点。そのうち11失点を記録した4投手は、2026年の出場資格者40人に入っていない。

つまり、2024年の下克上を支えた条件が、2026年にもそのまま再現するとは限らない。

DeNAの方も当時と同じではない。2024年の第3〜5戦で7回を投げた東・ケイ・ジャクソンのうち、2026年の今回も残るのは東だけ。

だから、2024年を丸ごとコピーできるとは言えない。しかし、成功の『条件』は参考にできる。

2024年の名場面をただ懐かしむのではなく、2026年の選手でこの条件を実現できるかを考えると、観戦が一気に面白くなる。

07山本祐大と尾形崇斗――今回最もドラマがある古巣対決

今回の日本シリーズには、数字以上に語る価値のある人間ドラマがある。

2026年5月12日、DeNAの捕手だった山本祐大と、ソフトバンクの尾形崇斗・井上朋也の交換トレードが両球団から発表された。

山本はソフトバンク移籍後、55試合で打率.267、6本塁打、41打点、OPS.732。打線の厚みに貢献しただけでなく、これまで味方として受けてきたDeNA投手陣を、今度は相手として迎える立場になった。

DeNAに移籍した尾形は、16試合に先発し7勝3敗、防御率3.29。CSファイナルでも先発した。さらに2024年の日本シリーズ第4戦には、ソフトバンクの救援投手として登板し4失点を記録している。2年前は敵として立ちはだかった舞台に、今度はDeNAの投手として戻ってくるのだ。

こんな因縁を見逃して日本シリーズを語るのは、もったいない。

ただし分析上は、一つだけ区別しておこう。山本が『古巣の配球を知っているから何点有利』という効果は、確認済みの数値ではない。移籍後の打撃と投球の貢献は、すでに年間・後半戦の成績に含まれている。そこで追加の得点ボーナスを与えると二重計上になってしまう。

古巣の知識がどんな一打、どんな配球に現れるのか。その答えは試合でこそ見たい。

08救援の『上位5人』だけを見ると、驚くほど接近している

DeNAに勝ち目がないという話ではない。救援陣の比較には、もう一つ意外な数字がある。

2026年の日本シリーズ有資格者に絞り、救援登板数の上位5人の防御率をまとめると、DeNA2.25、ソフトバンク2.23。ほぼ互角だった。

勝ちパターンに起用される投手と『登板数上位5人』が厳密に一致するわけではない。それでもDeNAが接戦を作れる理由の一つにはなる。

しかし、その5人以外の有資格投手による救援登板では、DeNA3.31、ソフトバンク2.11と差が開く。ただしDeNAの3.31は山﨑康晃の登板に影響され、当該実績を除くと2.85まで下がる。『DeNAの控え投手は全員弱い』という決めつけも禁物だ。

今回のポイントは、一番信頼する救援投手を使えば拮抗できる試合があっても、シリーズを通して複数試合をやり繰りする層の厚さでは差が出る可能性がある、ということだ。

09打線・走塁・DH――勝ち方の手札が多いのはどちらか

ソフトバンクの攻撃は、単に本塁打が多いだけではない。2026年は四球512、出塁率.336、本塁打162。走者をためてから長打で返す構造を持つ。近藤健介は四球101。相手の先発は、打たれなくても四球と球数増で苦しくなる。

DeNAも牧秀悟30本塁打、筒香嘉智20本塁打など、中軸の一振りがある。セ・リーグ最多の557得点は伊達ではない。『ソフトバンクの方が強い=DeNAが点を取れない』ではない。

走塁も注目だ。ソフトバンク77盗塁、成功率80.2%。DeNA50盗塁、成功率64.9%。周東佑京だけで30盗塁。1点差で走者を一つ先へ進める価値は大きい。一方、失策数だけで守備の総合力や失点の因果関係をすべて説明することはできない。

そして球場の違い。横浜スタジアムではDHなし、福岡ではDHあり。横浜では投手の打席をどう扱い、どの回で代打を切るか。福岡では、打線に誰を一枚追加できるか。DHの有無は攻撃だけでなく、守備位置や控えの残し方にも関わる。

DeNAはエンカーナシオンの負傷欠場が痛い。彼を使えないことで、福岡のDH枠に追加できたはずの長打力の選択肢も減る。ただし、選手の年間打撃成績をそのまま『DHで何点増える』と数値化することはできない。

昨年2025年の日本シリーズでは、ソフトバンクが阪神に4勝1敗で日本一。第3戦2対1、第4戦3対2、第5戦3対2と、3試合連続で1点差をものにした。2026年の勝率を昨年の結果だけで上げることはしないが、短期決戦で『少ないリードを守り切る』ことがどれほど重要かを示すエピソードとして印象深い。

1054条件を調べた。それでも『絶対』と言わなかった理由

今回のモデルでは、得点環境の取り方、DHによる仮の得点差、打線の相性補正などを変え、54条件で比較した。DeNA日本一への到達割合は当ラボ推定の条件付き参考試算で17.3〜38.3%まで変動したが、この54条件ではソフトバンク優勢だった。

ここで大切なのは、54回調べたから何を変えても同じ結論になる、という意味ではないことだ。これらの54条件には、後半戦の戦績をどれだけ重く見るかという問題が十分には含まれていなかった。そこで後から、年間・7月以降・8月以降・9月以降を同じ計算式にかける独立した追加分析を行った。

また、『得点は平均の周りにどう散らばるか』という分布の選び方だけでも結果が動く。野球には0点の日も大量得点の日もある。点数が平均に集中するモデルと、ばらつきを広く認めるモデルでは、強い側の取りこぼし方が異なる。

2024年・2025年の公式戦を使った検証では、ばらつきを柔軟に表現する負の二項分布モデルの方が、確率予想のズレを測るBrierスコアでわずかに良かった。しかし改善幅は小さく、日本シリーズの確率を小数点まで正確に当てられると証明したわけではない。

つまり『ソフトバンクが優勢』という方向と、『ソフトバンクの日本一は厳密に何%』という主張は別のものだ。

11年間も後半戦も、同じ得点モデルで並べるとどうなるか

直近成績への重みを根拠なく50%などと決める方法は採用しなかった。代わりに、期間ごとの実績をそれぞれ同じリーグ正規化式に入れ、得点分布と4勝先取の独立試算で比較した。

期間参考期待得点 DeNA:SBDeNA日本一への参考到達割合 最頻決着
年間3.430:4.93223.90%SB4勝1敗
7月以降3.366:4.62026.97%SB4勝1敗
8月以降3.036:4.55322.04%SB4勝1敗
9月以降2.949:4.03227.91%SB4勝1敗
図2 | 期間別の参考期待得点差(ソフトバンク−DeNA、当ラボ推定)
0 0.5 1 1.5 2 +1.50 年間 +1.25 7月以降 +1.52 8月以降 +1.08 9月以降

※当ラボ推定・未校正の参考値(単位は点/試合)。両リーグの得点環境をそろえた簡易式で、相手の強さ・球場・先発の実配置は厳密には補正していない。

図3 | DeNA日本一への参考到達割合と最頻決着(期間別、当ラボ推定)
0 10 20 30 40 23.90% 年間 最頻 SB4−1 26.97% 7月以降 最頻 SB4−1 22.04% 8月以降 最頻 SB4−1 27.91% 9月以降 最頻 SB4−1

※当ラボ推定の未校正・条件付き参考試算(負の二項分布、4勝先取)。分布をポアソンに変えると割合は動くが、最頻決着がソフトバンク4勝1敗であることは変わらなかった。

日本一到達割合は、当ラボ推定の未校正・条件付き参考試算である。得点分布は負の二項分布、得点分散は先行分析で保存された年間値を流用している。引き分けや延長12回の現実のルールを完全再現したものではなく、相手の強さや球場差、選手ごとの調子を厳密に調整した結果でもない。小数点以下まで正確な未来の確率として扱わないでほしい。

そのうえで、この4期間を独立した同じ物差しで比べると、どの期間を選んでも最頻の決着スコアはソフトバンク4勝1敗だった。

「後半戦のDeNAを忘れて年間だけで決めた」のではなく、「DeNAが強くなった後半戦を調べても、ソフトバンクの攻守の優位が残った」。これが4勝1敗という予想の現在の根拠である。

12ではDeNAに下克上の可能性はないのか?

ある。決して小さく扱いたくない。

まず、東と石田裕が長い回まで持ちこたえれば、DeNAは信頼できる救援陣を勝負どころへ集中しやすい。牧や筒香の一振りは、数字の上の平均得点差を一球で壊してしまう。横浜で先に白星を挙げられれば、福岡の3連戦も違う景色になる。

私たちが考えるDeNA下克上の条件は次の五つだ。

2024年の経験は『同じ結果になる証拠』ではない。それでも、強い相手を崩すための道筋を具体的に考える材料にはなる。

逆にソフトバンクの勝ち筋は、(1)出塁と長打で先に複数点を取る、(2)福岡3連戦の先発と救援を柔軟につなぐ、(3)一試合の勝ちに全投手を使い切らず翌日以降の選択肢を残す、の三つ。選択肢の多さが王者の大きな武器だ。

13第1戦は石田裕太郎対上沢直之。初戦の入り方がシリーズを変える

10月24日の横浜スタジアム第1戦は、DeNA石田裕太郎、ソフトバンク上沢直之の予告先発。石田裕は今季20試合5勝8敗、防御率2.91、上沢は22試合10勝4敗、防御率2.39だった。

投手の左右別被打率を見ると、石田裕は対右.266、対左.232、上沢は対右.208、対左.255。左打者の筒香・佐野らが上沢にどう向かうかも見どころだ。ただし被打率の左右差があるからといって、得点数がそのまま何点変わると決まるわけではない。

当ラボの元の基準モデルでは、第1戦のDeNA勝利への参考割合は39.6%。こちらも未校正の条件付き試算であって、試合に『39.6%の正解』があるという意味ではない。

日本シリーズは勝ち負けを重ねる中で、選手の状態、継投の消耗、監督の選択が変わっていく。第2戦以降の先発配置はモデル作成時点では仮定であり、実際の予告先発が出れば更新すべきものだ。

14最終予想――ソフトバンク4勝1敗。ただし観戦の楽しさはその先にある

以上を踏まえた、AIデータ二刀流の最終予想は「ソフトバンク4勝1敗で日本一」である。

これは『DeNAのCS6連勝を無視した』結論ではない。後半戦の好調と8月以降の得失点差を調べ、救援上位層の接近や2024年の逆転の条件、山本・尾形の古巣対決まで確認したうえで、なおソフトバンクの攻守の厚さを重く評価したものだ。

同時に、予想は試合の面白さを減らすためのものではない。東の快投、石田裕の粘投、牧の一打、筒香の一発、山本と尾形が古巣相手に迎える勝負の瞬間――起きてほしい見せ場はいくらでもある。

2024年も『年間成績で有利な側が勝つ』という単純な物語にはならなかった。だからこそ2026年も、ただ結果を待つのではなく、『どの条件が崩れたら予想が変わるのか』に注目したい。

あなたの予想は、ソフトバンクかDeNAか。何勝何敗で日本一になると思うだろうか。勝負を変えるのはどの選手、どの一球だろうか。

詳しい分析をファンと解説者の掛け合いで楽しめる動画はこちら。

https://youtu.be/efuvmMNPDEk

試合観戦には「結果を見る前に、一打の重さが分かる。」AIデータ二刀流 LIVEもどうぞ。

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当ラボ推定の勝率を見ることで、普段の一打が違って見える。無料、アプリ不要、スマホで開くだけ。

(注)この記事は2026年10月24日・第1戦開幕前の予想であり、試合結果を反映していません。モデルの日本一到達割合は当ラボ推定の未校正・条件付き参考値で、実際の結果を保証しません。第2戦以降の先発、登板イニング、打順、起用は仮定を含みます。

15SOURCES / 参照データ

※成績は2026年公式戦終了時点とCS終了時点。2024年日本シリーズの救援投手の失点は、NPB公式のボックススコアの失点を投手ごとに集計した当ラボの集計。

⚠ 免責: 本記事は2026年10月24日・日本シリーズ第1戦の開幕前に作成した予想で、試合結果を反映していません。成績はNPB公式記録、トレードは両球団の発表によります。参考期待得点・日本一への参考到達割合・第1戦の参考割合は当ラボ推定の未校正・条件付き参考試算で、実際の結果を保証するものではありません。第2戦以降の先発・起用は仮定を含みます。特定の選手、球団、ファンを誹謗中傷する目的はありません。