【阪神4-1巨人】マジック23点灯!巨人戦6連勝の理由は「6試合6失点」 大竹71球無失点&坂本先制打を徹底分析
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30秒で分かる試合
- 01阪神4-1巨人でマジック23点灯、巨人戦6連勝
6連勝の本質は26得点より6失点。6試合すべて巨人を2得点以下に抑えている。
- 02大竹耕太郎が71球で6回無失点、球速を上げたわけではない
最高140.8km/h。配球・緩急・コース・守備との連携で打球の質をコントロールした。
- 03高寺を避ければ坂本、佐藤を避ければ大山が返した
田中将大の3失点はすべて2死後。巨人ベンチに「選択」を迫った打線の厚みが際立った。
- 04森下翔太は左前腕部の打撲、骨に異常なし
死球で途中交代したが検査結果は大きな安心材料。ただし出場可否は経過を見る必要がある。
7回に左手首付近への死球で途中交代した森下翔太選手は、試合後に病院で検査を受け「左前腕部の打撲」と診断されました。骨に異常はありません。映像を見た時点では非常に心配される場面でしたが、まずは大きな安心材料です。ただし「骨に異常なし=翌日から普通に出場できる」とまでは断定できず、痛み・腫れ・スイングや守備への影響・翌日以降の出場可否は今後の経過を見る必要があります。
01先に結論――今の阪神には勝ち筋が一つではない
今回の4-1は、単に「阪神が巨人を打ち負かした試合」ではない。一番大きいのは「今の阪神には勝ち筋が一つではない」ということだ。大竹耕太郎が球速で押し切らなくても6回無失点。坂本誠志郎が攻守で働き、巨人が高寺望夢を避けても坂本が打つ。佐藤輝明を避ければ大山悠輔が返す。元山飛優まで追加点に絡む。及川雅貴が止め切れない場面では木下里都が火消し。最後は工藤泰成が160km/h級の速球と変化球で締める。
そして巨人戦6連勝のスコアは、1-0、9-1、5-1、3-2、4-1、4-1。合計は阪神26得点、巨人6得点。6試合すべて巨人を2得点以下に抑えている。つまり6連勝の本質は「阪神が毎回大量得点している」ではなく、「巨人に点を取らせていない」にある。そこへマジック23が点灯。巨人の自力優勝も消滅し、直接対決は残り3試合。この2連勝で阪神は、ゲーム差だけでなく「巨人が自分の手で差を縮められる機会」そのものを減らした。
02試合の流れ
- 4回裏2-0
佐藤二塁打、大山凡退で2死二塁。高寺を申告敬遠され坂本が先制適時打、続く元山も適時内野安打。
- 5回裏3-0
近本二塁打、中野の進塁打で2死三塁。3ボールから佐藤を申告敬遠され、大山が中前適時打。
- 7回1死3-0
巨人・赤星の148km/hが内角高めへ抜け、森下の左手首付近に直撃。途中交代、代走・福島圭音。
- 7回裏4-0
森下が死球で出塁した直後の攻撃。佐藤安打、大山の二ゴロが野選となり4点目。
- 8回表4-1
中野の失策と及川の暴投で走者を進められ、浦田の適時内野安打で1点。木下里都が火消しに成功。
- 9回表4-1
工藤泰成が締めて阪神が4-1で勝利、マジック23が点灯した。
読みどころ先発9人中8人が安打を記録し、打線にほぼ切れ目がなかった。前日は上位打線中心、この日は下位まで仕事をした。
森下翔太は試合後の検査で「左前腕部の打撲」と診断、骨に異常はなかった。
阪神は10安打1失策、巨人は4安打0失策。勝ち投手は大竹耕太郎(5勝8敗)、負け投手は田中将大(3勝4敗)、セーブは工藤泰成(7セーブ)。試合後、阪神は66勝49敗1分・勝率.574・マジック23、巨人は63勝53敗2分・勝率.543で、ゲーム差は3.5となった。
03巨人戦6連勝の本質は「26得点」より「6失点」
| 日付 | スコア | 巨人得点 |
|---|---|---|
| 7/26 | 阪神1-0巨人 | 0 |
| 8/11 | 阪神9-1巨人 | 1 |
| 8/12 | 阪神5-1巨人 | 1 |
| 8/13 | 阪神3-2巨人 | 2 |
| 8/28 | 阪神4-1巨人 | 1 |
| 8/29 | 阪神4-1巨人 | 1 |
| 合計 | 阪神26-6巨人 | 6 |
1試合平均は阪神4.33得点、巨人1.00得点。しかも巨人は6試合すべて2得点以下。だから「巨人戦6連勝=阪神打線が爆発」ではない。1-0もある。3-2もある。昨日も今日も4-1。それでも勝つ。これは、先発が崩れない・四球を出しにくい・長打を許さない・守備でアウトを積む・終盤のブルペンが止める、という失点を抑える構造ができているからだ。
04首位攻防2試合、巨人打線はほぼ機能していない
8月28日、29日の2試合を合算すると、当方集計で巨人は18イニング・8安打・2得点・自責点1・長打0。打率約.129、出塁率約.141、長打率約.129、OPS約.270。阪神投手陣は18イニングで自責点1、防御率換算0.50、WHIP約0.50。OPS.270という数字は、OPSなのに普通の打率のように見えるほど低い。つまり巨人は、塁に出られない・長打がない・中軸がつながらない、という状態だった。
さらに29日の巨人3〜6番は、3番松本剛4打数0安打、4番ダルベック4打数1安打、5番大城卓三4打数0安打、6番坂本勇人4打数0安打で合計16打数1安打。唯一の安打は初回のダルベック。初回を除けば、巨人中軸はほぼ完全に封じられた。
05大竹耕太郎、71球で6回無失点
大竹は6回・71球・3安打・0四球・2奪三振・0失点。大竹本人はヒーローインタビューで、前回の反省をして準備したという趣旨をコメントしている。前回の広島戦は4回3失点、そこから再調整し、首位攻防戦で6回無失点。しかも29日は雨が降ったり止んだりで条件は簡単ではなかった。
初回は危なかった。佐々木俊輔、ダルベックに安打を許し2死一・三塁。ここで大城卓三を投ゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。そこから2回三者凡退、3回三者凡退、4回三者凡退、5回三者凡退と4イニング連続三者凡退。「最初から何も起きなかった」のではない。初回のピンチをゼロで耐え、そこから修正した。奪三振はわずか2。18アウトのうち三振は2、残る16アウトは打球を野手が処理している。大竹が打たせる、坂本が組み立てる、守備がアウトにする。大竹本人の「坂本にお任せ」という趣旨のコメント、藤川監督の「初回からいいディフェンス」という評価ともつながる。
提供された投球データでの球種内訳は、フォーシーム33球(46.5%)、ツーシーム17球(23.9%)、チェンジアップ14球(19.7%)、カットボール5球(7.0%)、スライダー2球(2.8%)。フォーシーム+ツーシーム+チェンジアップで64球、全体の約90%。最高球速は140.8km/h。初回に2安打されたあと「急に球速を上げた」「150km/hを投げ始めた」わけではない。直球系を微妙に動かす、チェンジアップで速度差を作る、コースを散らす、内角も使う、という投球で打球の質をコントロールしたと見る方が自然。球威ではなく、配球・緩急・コース・守備との連携が大竹の好投の本体だ。
0671球でなぜ降板したのか
6回71球無失点。普通なら「もう1回いけたのでは?」と思う。しかし交代場面を見ると意味が変わる。6回裏、坂本が安打、元山が送りバントで1死二塁、ここで大竹の打順が回った。
- 6回裏、坂本が安打、元山が送りバントで1死二塁、大竹の打順が回る大竹は71球・3安打・無四球で巨人打線を完全に抑えていた。↓
- 続投を選べばブルペンを休ませたまま7回を託せる巨人打線を完全に抑えていた実績がある。↓
- 代打を選べば3-0から追加点を狙い試合を決めにいける阪神にはドリス、及川、木下、工藤という厚いブルペンがある。↓
- 藤川監督は代打・前川右京を選択、結果は一ゴロで無得点だった「継投ミス」ではなく、ブルペンの厚さが攻撃的な交代を可能にしている、と見る方が近い。
「大竹が限界だった」のではなく、続投と追加点狙いの二択で「攻撃」を選んだ采配だった。
続投にも十分合理性はあり、どちらが正解とも断定しない。
ここは「采配成功!」「継投ミス!」で終わらせず、ブルペンの厚さが攻撃的な交代を可能にしていると見ると面白い。
07田中将大は本当に阪神キラーだったのか
田中将大は4回2/3・90球・7安打・3四球・5奪三振・3失点。今季これまで阪神戦2戦2勝。勝敗だけなら「阪神キラー」だ。しかし今日を含めた阪神戦3試合を合計すると、16回・9失点・防御率5.06。阪神はこれまでも田中からヒット自体は打っていた。問題は「ヒットを打てない」ではなく「出した走者を返せない」だった。今回は違った。
結論田中の3四球のうち通常の四球は1つだけ、残り2つは申告敬遠。制球崩壊ではなく、阪神打線が巨人ベンチに「選択」を迫った結果だった。
大竹は最高球速140.8km/h。球威で押したのではなく配球・緩急・コースで打球の質をコントロールした。
3失点はすべて2アウトから。4回は2死から高寺申告敬遠→坂本適時打→元山適時打。5回は2死から佐藤申告敬遠→大山適時打。田中は「あと1アウト」まで来ていたが、そこで阪神が攻撃を終わらせなかった。だから今回の攻略は「田中を完全ノックアウト」ではなく「2死後の勝負どころで打ち切った」と表現する方が正確だ。
田中の3四球のうち、普通の四球は坂本への1つだけ。残りは高寺と佐藤への申告敬遠。したがって「四球連発で自滅」ではない。阪神が安打と進塁で得点圏を作る→巨人が勝負相手を選ぶ→選ばれた打者が打つ、という流れ。田中自身の制球崩壊ではなく、阪神打線が巨人ベンチに「選択」を迫った試合だった。
08高寺を避ければ坂本、佐藤を避ければ大山
4回、佐藤二塁打、大山が倒れ2死二塁。巨人は高寺望夢を申告敬遠し、坂本誠志郎と勝負。結果は坂本の先制適時打。橋上秀樹監督代行は試合後、結果責任として戦略ミスだったと言わざるを得ないという趣旨をコメントしている。ただし判断には左右・現在の状態・打者としての質などを総合したと説明しており、「意味不明な敬遠」ではない。巨人側にはロジックがあった。
しかし、そのロジックが見ていた「シーズンの坂本」と、実際に打席へ立った「8月の坂本」が違った。ここが面白い。
09坂本誠志郎、8月は別人
29日は3打数2安打1打点、四球1、先制決勝打。提供された打球データでは、先制適時打145.6km/h、次の中前安打162.7km/h。強い打球も作れている。
坂本誠志郎
「シーズンの坂本」と「8月の坂本」は別人
巨人が高寺望夢を申告敬遠して坂本と勝負したのは、シーズン打率を踏まえれば理解できる判断だった。しかし今月に限れば長打率約.600・OPS約.942と、捕手だから打力が一段落ちるという前提では扱いにくい数字になっている。
巨人戦6連勝のうち5試合で先発マスクを守るが、伏見寅威が捕手だった8月12日も巨人を1点に抑えており「坂本のリードだけ」ではなく捕手陣・投手陣・守備全体の成果と見る方が公平。
8月成績は当方集計。ヒーローインタビューでは「3つ勝ちます」と宣言した。
シーズン打率だけなら2割2分前後なので「坂本勝負」は理解できる。しかし今月だけならOPS約.942。これはもう「捕手だから打力が一段落ちる」という前提では扱いにくい。坂本はヒーローインタビューで「3つ勝ちます」と宣言。マジック23を一つずつ数えるより、まず目の前の巨人を3タテする。この強気な短い言葉が、今の阪神らしい。
10元山飛優を「よく獲った」で終わらせない
29日は3打数1安打1打点。4回、坂本に続いて適時内野安打を放った。元山は2025年オフ、西武を戦力外となり阪神へ加入。
結論三振自体は減っておらず、長打も爆発的に増えていない。「長距離砲に覚醒」ではなく、単打と四球でアウトになりにくくなり、8番から近本・中野へつなぐ打者へ変化した。
2025年オフに西武を戦力外となり阪神へ加入。当方集計・概算の成績を含む。
一番面白いのは、長打力ではない。四球1→11、出塁率.163→約.353。ここが激変だ。三振自体は減っていない、長打も爆発的に増えていない。つまり「長距離砲に覚醒」ではない。単打と四球でアウトになりにくくなり、8番から近本・中野へつなぐ打者へ変化している。阪神打線に非常に合う。
ヒーローインタビューでは、使い続けてもらっていることへの感謝、ファンへの感謝、このチームで優勝したいという趣旨をコメント。戦力外だった選手が、優勝争いの阪神で遊撃を守り、巨人との首位攻防戦でお立ち台。十分に価値のあるストーリーだ。
1110安打4得点、11残塁。先発9人全員が攻撃に参加
28日は7安打4得点。29日は10安打4得点、11残塁。さらに四球、申告敬遠、死球もあり、かなり多くの走者を出した。だから「今日も得点効率最高」ではない。むしろ「もっと取れた」が課題だ。
ただし打撃内容は4得点より良かった可能性もある。強い打球では森下160.5km/h二塁打、森下165.4km/h右飛、坂本162.7km/h中前安打、高寺156.9km/h併殺、大山167.5km/h野選、中野152.7km/h二塁打。強い打球でもアウトになる。だから「10安打」という結果だけでも、打撃内容を完全には表せない。評価は両方――11残塁は課題、打球内容は悪くない。
安打を記録したのは近本、中野、森下、佐藤、大山、坂本、元山、大竹。先発9人中8人が安打。唯一ノーヒットの高寺も申告敬遠で出塁し、強い打球も作っている。投手の大竹も安打を放った。打線にほぼ完全な切れ目がなかった。28日は上位打線中心、29日は下位まで仕事。同じ4得点でも、勝ち方が違う。これが今の阪神の強さだ。
12及川→木下→工藤、終盤の継投
及川雅貴は2/3回・18球・1安打・1四球・1失点・自責点0。8回先頭、泉口の二ゴロは中野の失策が起点。その後、及川の暴投、浦田の適時内野安打、佐々木への四球があり、ここで木下へ。「先頭から打たれて崩れた」ではなく「守備ミスから始まった回を収束させられなかった」。ただし暴投と四球は及川本人の課題であり、全責任を守備へ押し付けず、及川だけを悪者にもしない、というバランスが重要だ。
木下里都は8回、4-1・2死一・二塁・一発なら同点というところで投入され、松本剛を6球で右飛に打ち取った。重要なのは木下をイニング頭から使ったのではなく、一番危険なところで途中投入したこと。「8回を1イニング投げる投手」だけでなく「最も危険なところへ差し込める投手」としても使える。木下の台頭で、藤川監督の継投カードが増えた。
工藤泰成は1回・13球・0安打・0四球・1奪三振・無失点・7セーブ。球種はフォーシーム5球、カットボール5球、フォーク2球、スライダー1球。フォーシーム平均160.3km/h、最速161.3km/h。13球中フォーシームは5球だけ。「160km/hを投げるだけ」ではない。160km/hを意識させつつカット・フォーク・スライダーも使い、打者は直球だけに絞れない。大竹最高140.8km/h、工藤最高161.3km/hで最高球速差20.5km/h。同じ試合で対応する速度帯がまるで違う。
さらに深掘り:木下・工藤の3連投と、巨人もすでに短期決戦モード
9月の勝負どころはこれから
木下、工藤はいずれも27日・28日・29日と3試合連続登板。29日は木下6球、工藤13球と球数自体は多くないが、30日も投げれば4連投になる。坂本は「3つ勝ちます」と言ったが、木下・工藤をここで使い切るわけにもいかない。30日の先発・才木浩人がどこまで長く投げられるかは、勝敗だけでなくブルペン運用でも重要だ。
巨人も普通の8月の戦い方ではない。28日は先発要員の西舘勇陽を早い回から投入。29日は4日前まで先発していた則本昂大を救援投入した。則本は中継ぎ初心者ではなく、2024年32セーブで最多セーブ、2025年も救援経験がある。「先発でダメだったから、とりあえず中継ぎ」ではなく、勝負の9月に向け救援経験のある則本を再びブルペンのカードとして使えるかという意味がある。巨人も勝負手を切っている。その相手から阪神は2試合連続4-1。だからこの2連勝は重い。
13マジック23と巨人の自力優勝消滅
試合後、阪神は66勝49敗1分でM23。巨人は63勝53敗2分でゲーム差3.5。巨人の自力優勝が消滅し、さらに2位以下5球団すべての自力優勝が消滅した。巨人との直接対決は残り3試合。つまり阪神の2連勝は、ゲーム差を広げただけではない。巨人が「阪神を直接叩いて、自分の力だけで差を縮める」ための試合を2つ消費させた。
また、阪神が2年連続でマジックを点灯させるのは球団史上初。現日程での最短優勝は9月14日。ただし最短優勝ばかりを見る段階でもない。大竹の「一つずつ減らしていこう」、坂本の「3つ勝ちます」というコメントの方が、今のチームの姿勢をよく表している。
14藤川監督が投げかけた「選手をどう守るか」
7回1死、巨人・赤星優志の148km/hが内角高めへ抜け、森下の左手首付近に直撃。森下はその場に倒れ途中交代、代走・福島圭音となった。その後患部をアイシング、試合後に西宮市内の病院で検査。診断は左前腕部の打撲、骨に異常なし。
死球直後、赤星は森下を心配する様子を見せ、降板時には阪神ベンチへ頭を下げ、試合後にも謝罪した。藤川監督も「故意ではない」という趣旨を明言している。だから「巨人が狙った」「報復」「因縁」などの話へ持っていかない。危険な結果だったことと、投手の意図は分けて考える。
藤川監督は試合後、森下の死球についてかなり熱く長く語った。ただし相手投手個人への怒りだけではない。球場ごとにマウンド条件が異なること、近年は硬いマウンドが増えていること、現代野球は球速が非常に上がっていること、阪神だけでなく他球団も含め選手を守りたいこと、を問題提起した。さらに春ごろからNPBへ「肩甲骨付近から手首までを守るプロテクターを導入できないか」という提案をしていたことも明かしている。今日突然、感情的に言い始めたのではない。以前から「球速が上がる時代に、打者をどう守るか」を考えていた。
さらに深掘り:マウンド問題はどこまで言えるか
今日の一球の直接原因とは断定しない
公認野球規則ではマウンドの高さや傾斜には規定があるが、土質・水分量・硬さなどは球場ごとの差があり、屋外球場では雨・湿度・気温によっても変化する。29日も雨が降ったり止んだりする条件だった。藤川監督の「球場によってマウンドがまちまち」という問題提起には、現実的な背景がある。
ただし、「今日の死球は硬いマウンドが原因だった」とは断定できない。マウンドの硬さと赤星の死球の直接因果関係は未確認だ。今日の一球の原因を決めつける話ではなく、球速が上がる現代野球で、マウンドを含めた競技環境をどう整え、選手をどう守るかという問題提起として受け止めたい。マウンド硬度の数値化、一定の許容範囲、試合前の硬度共有、本マウンドとブルペンとの差、プロテクターの規格など、今後議論できる可能性がある論点は複数あるが、これらは藤川監督が具体的に全部提案したという意味ではなく、問題提起から考えられる論点である。
158月30日第3戦の注目点
予告先発は阪神・才木浩人、巨人・小笠原慎之介。見どころは5点。阪神は3タテできるか(坂本誠志郎は「3つ勝ちます」、巨人戦6連勝を7連勝へ伸ばせるか)。才木がどこまで投げるか(木下、工藤は3連投でできれば休ませたい)。森下の出場可否(左前腕部打撲、骨に異常なしだがスタメンか休養かは確認が必要)。巨人のブルペン再編(則本は今後も救援か)。マジックがどう減るか(直接対決残り3試合の消化が重要)。
16評価の限界
「阪神は今日も得点効率最高だった」── 違う。10安打4得点、11残塁。もっと取れる試合だった。28日の7安打4得点とは違う。
「大竹は71球なのに降ろした。采配ミス」── 単純ではない。1死二塁で打順が回り、追加点を狙って代打を送った。ブルペンの厚みがあるから可能な采配で、続投にも十分合理性はあった。
「巨人の申告敬遠は全部意味不明」── 違う。高寺→坂本には左右やシーズン成績など一定の理由があり、佐藤への申告敬遠は3ボール後だった。ただ結果として次打者に打たれたことで阪神打線の厚みが際立った。
「巨人戦6連勝は坂本のリードだけ」── 言いすぎ。坂本は5試合でマスクだが、伏見が捕手の日も1失点。捕手陣、投手陣、守備全体の成果と見る方が公平。
「及川が炎上した」── 不正確。先頭は失策で自責点0。ただし暴投、四球で回を終えられなかったのは課題として残る。
「森下は骨に異常なしだから完全に大丈夫」── まだ分からない。骨折ではなかったのは大きいが、打撲の程度、痛み、出場可否は経過を見る必要がある。
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18SOURCES / 参照データ
- NPB公式:ボックススコアおよび公式記録(当方集計の元データ)。
- 試合後コメント:藤川球児監督、橋上秀樹監督代行、坂本誠志郎選手・大竹耕太郎選手・元山飛優選手のヒーローインタビューコメント。
- 動画版:阪神4-1巨人 首位攻防第2戦を徹底分析(本記事の分析軸の出典)。
※本記事の数値は2026年8月29日試合終了時点のスナップショットです。OPS・出塁率など一部の集計値は公式BOXスコアをもとにした当方集計です。