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【阪神4-1巨人】7安打で4得点、前日は14安打で4点…首位攻防戦で変わった「点の取り方」を徹底分析

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巨人
1 - 4
阪神
2026年8月28日(金) | 阪神甲子園球場 | 首位攻防戦第1戦。近本光司の先頭打者本塁打、3回は四球から中軸2連打で2点、5回は大山悠輔の犠牲フライで4点目。村上頌樹が7回109球無四球1失点で10勝目。ゲーム差は1.5から2.5へ拡大、翌29日にもマジック点灯
得点効率
7安打4得点
前日は14安打で同じ4得点
村上頌樹
7回109球無四球
被安打4も失点1、10勝目
現在地
巨人と2.5差
29日にもマジック点灯
30 SEC REVIEW

30秒で分かる試合

  1. 01
    前日は14安打4得点、この日は7安打で同じ4得点

    安打数は半分なのに得点は同じ。出した走者をどう返したかが、ここ数試合の課題への一つの答えになった。

  2. 02
    ハワードを3回64球で降板させたのは球威よりテンポ

    四球3個で自ら崩れた面もある。阪神は本来のテンポで投げさせなかった。

  3. 03
    大山の犠牲フライは、この日チーム最速の打球速度169.3km/h

    3-0を4-0にした一打が、巨人の反撃プランに対する保険点として最後まで効いた。

  4. 04
    村上は7回109球を無四球、巨人1〜3番を12打数0安打に封じた

    被安打はハワードと同じ4本。それでも失点は3対1。走者管理の差が明暗を分けた。

この記事の数字について

打球速度・球種別投球数・球速推移・大山悠輔選手の3-0からの配球など一部データは、試合中に確認した提供データ画面をもとに整理したものです。大山選手の3-0からの打撃意図は本人コメントが確認できていないため断定しません。公式記録と分析・考察は分けて記載しています。

01先に結論――「打線が爆発した」のではない

阪神が、首位攻防戦の初戦を取った。8月28日の甲子園。2位巨人を1.5ゲーム差で迎えた阪神は、近本光司の先頭打者ホームランで先制すると、3回には佐藤輝明、大山悠輔の連続タイムリー。5回には大山の犠牲フライで追加点を奪い、4-1で勝利した。先発の村上頌樹は7回109球、4安打、5奪三振、無四球、1失点。巨人打線を抑え込み、10勝目を挙げた。

ここだけ見れば「近本が打って、村上が抑えた」という分かりやすい快勝だ。ただ、この試合で最も注目したいのは別のところにある。前日の中日戦で阪神は14安打を放ちながら4得点だった。この日の巨人戦は7安打で4得点。安打数は半分。得点は同じ。中日戦でずっと引っかかっていた「走者は出る。でも返せない」という問題に対して、首位攻防戦の初戦で一つの答えを見せた。

むしろ7安打しか打っていない。それでも4点取れたのは、近本が最初の1打席で1点を作り、3回に四球から走者をため3〜5番が返し、5回に森下の二塁打を進め大山が犠飛で確実に返したからだ。一方、投手陣では村上が109球を投げて無四球。ハワードは3回で3四球。両先発の被安打は4本で同じだったが、余計な走者を出したハワードは3失点、村上は1失点。この試合は攻守ともに「どれだけ安打を許したか」より「走者をどう管理し、得点へ変換したか」が勝敗を分けた。

02試合前の構図:勢いは巨人、直接対決は阪神

この首位攻防戦に入る前の空気は、かなり巨人寄りだった。巨人はヤクルト3連戦を3タテ、3試合で22得点。一方の阪神は中日戦でカード初戦・2戦目を落とし、8月27日にようやく4-3で勝って3タテを回避。ゲーム差は1.5だった。

ただし今季の阪神-巨人は、試合前時点で阪神13勝7敗と直接対決では優位に立っていた。さらにややこしいのが球場別で、今季阪神は巨人に全体では勝ち越していた一方、甲子園では3勝5敗。巨人は直前3連勝・打線22得点、阪神は直接対決で優位、しかし甲子園では負け越し――単純にどちらが優位とは言いにくい状況だった。だからこそ初戦の意味は大きかった。

03試合の流れ

FLOW首位攻防第1戦、3つの違う形で奪った4点
  1. 1回裏
    1-0

    先頭打者・近本光司がハワードから右翼へ先頭打者ホームラン(打球速度167.5km/h)。

  2. 3回裏
    3-0

    中野四球→森下安打→佐藤適時打→大山適時打。四球からつないで中軸が返す形で2点。

  3. 4回
    3-0

    巨人がハワードを降ろし西舘勇陽を投入。3点差を守る「プランB」。

  4. 5回裏
    4-0

    森下二塁打→佐藤のゴロで進塁→大山が犠牲フライ(打球速度169.3km/h)で追加点。

  5. 7回表
    4-1

    ダルベック・大城に安打を許し泉口の犠飛で村上が今日初失点。ここで8回から木下へ。

  6. 8回表
    4-1

    木下里都が17球で無安打無失点。

  7. 9回表
    4-1

    工藤泰成が平均160.3km/hで締め、阪神が首位攻防初戦を制した。

読みどころ近本の一発・つないでの2点・犠飛の1点という3つの異なる得点パターンで4点を積み上げた。

この勝利で阪神は65勝49敗1分、巨人は63勝52敗2分。ゲーム差は1.5から2.5へ拡大した。

本塁打は近本光司3号ソロ(1回、ハワードから)。阪神投手は村上頌樹7回、木下里都1回、工藤泰成1回。巨人投手はハワード3回、西舘勇陽2回、船迫大雅1回、森田駿哉1回、堀田賢慎1回。勝ち投手は村上頌樹(10勝6敗)、負け投手はスペンサー・ハワード(3勝3敗)、セーブは工藤泰成(6セーブ)。

041回:近本の一振りで「巨人の勢い」を一度切った

1回裏、先頭打者の近本光司が、ハワードから右翼へ先頭打者ホームラン。打球速度167.5km/h、飛距離114.0m、打球角度24度。試合後、近本は「チームを勢いづける打席にしたかった」とコメントしている。巨人は直前のヤクルト3連戦で22得点、阪神は中日戦で打線が苦しんでいた。その試合の最初の打者が、一振りで1点を取った。これは単なる「先制ホームラン」以上に、試合前の空気を一度リセットする一打だった。

しかも近本は前日5打数4安打、この日も4打数2安打。直近2試合で9打数6安打。ホームラン1本だけを見て「たまたま」とするより、状態自体が上向いていると見る方が自然。

053回:この日の阪神を象徴する得点

3回の2点が、この日の阪神の攻撃を最もよく表している。1死から中野拓夢が四球。森下翔太が左前打。佐藤輝明が右前適時打。大山悠輔も右前適時打。四球→安打→タイムリー→タイムリー。前日までの阪神は「出塁する」ところまではできていた。問題はその先だった。この日は違った。中野が四球で出る。森下がつなぐ。佐藤が返す。大山も返す。

藤川球児監督は前日の中日戦後、甲子園に戻るにあたり「進塁させながら3、4、5番を迎える野球」という趣旨の話をしていた。この3回は、その言葉を思わせる攻撃になった。

06ハワードは「打ち込まれた」だけではない

巨人先発ハワードは3回64球、4安打、3四球、3失点。直近4登板では3勝1敗、防御率0.36と好調だった。その投手を阪神は3回で降ろした。ただ、内容を見ると「阪神が長打を連発して完全KOした」という試合ではない。重要なのは球数と四球だ。ハワードの投球数は1回26球、2回9球、3回29球。1回と3回だけで55球。さらに今季この試合前まで34回1/3で四球は10個だったのが、この日は3回だけで3四球。球速も極端に落ちたわけではない。つまり阪神は、ハワードの球威を完全に失わせたというより「本来のテンポで投げさせなかった」と見る方が近い。特に上位打線が回った1回と3回で球数を使わせた点は大きい。

4回から巨人は西舘勇陽を投入した。西舘は先発もできる投手で、単純な敗戦処理ではない。橋上秀樹監督代行は試合後、首位攻防3連戦の意味合いも踏まえた早めの継投だったことを説明している。報道では西舘の4回投入は試合前から想定していた決戦用のプランだったとされる。巨人の狙いは、ハワードを無理に引っ張って大量失点する前に切る、西舘で3点差を維持する、3試合22得点の打線の反撃を待つ、勝ちパターンの大量消費を避ける、というものだったと考えられる。実際、ハワード降板後の5イニングで阪神が取ったのは1点だけ。西舘2回1失点、船迫1回無失点、森田1回無失点、堀田1回無失点と、巨人の投手側のプランは大崩れしていない。だから巨人の敗因を「ハワードが3回で降板したから終わった」だけで済ませるのは違う。

07隠れた分岐点 大山の4点目

5回裏、森下翔太が二塁打。佐藤輝明の内野ゴロで三塁へ進む。1死三塁で大山悠輔。1球目スライダー132.8km/hボール、2球目カット133.4km/hボール、3球目カット140.5km/hボール、3ボール0ストライク。ここから4球目、143.2km/hのカットを大山が振った。結果は右翼への犠牲フライ。

この打席を「最低限の犠飛」で終わらせるのはもったいない。打球速度169.3km/h。近本のホームラン(167.5km/h)、森下の二塁打(167.5km/h)を上回り、この日の阪神で最速の打球だった。3ボール0ストライクは、打者が一球待つことも多いカウント。ただし投手側はストライクを取りに来やすく、打者側は厳しいボール球を追わず「打てるストライク」に絞りやすい。西舘がストライクを取りに来た球を、大山が強く仕留めた。

DECISION FLOWなぜ大山の4点目が重かったのか
  1. 3-0のままなら3ランホームラン1本で同点巨人が西舘を送り込んだ狙いは、この3点差を守り切ることだった。
  2. 4-0にできれば3ランを打たれても阪神リード1点の差が、終盤の安全度を大きく変える。
  3. 西舘が3-0から投げた球を大山がこの日最速の169.3km/hで弾き返す投手がストライクを取りに来やすい3ボール0ストライク、甘く入った球を逃さなかった。
  4. 結果として最終スコア4-1、大山の4点目は最後まで効いた保険点に巨人は7回に1点を返しており、この1点がなければより緊迫した終盤になっていた。

「勝敗を決めた唯一のプレー」ではなく、「試合の安全度を一段上げた重要な追加点」と見るのが正確。

大山本人の打撃意図(ストライクを狙っていたかどうか)はコメント未確認のため断定しない。

もちろん「この1点がなければ阪神は負けていた」という話ではない。ただ、「巨人が用意したプランBに対し、阪神が追加点を一つだけでも取れた」ことが終盤の安全度を変えたのは間違いない。

08昨日14安打4点、今日7安打4点

この比較は非常に分かりやすい。ただし「1点を取るのに何安打必要だった」という指標のような書き方は避けたい。四球、犠飛、進塁打、走塁なども得点には絡むため、単純に「安打効率が2倍」と断定するのは雑だ。

COMPARE安打は半分、得点は同じ4点
8/27 中日戦
14安打
8/28 巨人戦
7安打

結論前日は14安打を放ちながら4得点。この日は安打数が半分の7本でも同じ4点。出した走者を得点へ変えることができた。

四球・犠飛・進塁打・走塁も得点に絡むため「安打効率が2倍」と単純に断定はしない。

この日の得点パターンは、1回=近本ソロ本塁打、3回=中野四球→森下安打→佐藤適時打→大山適時打、5回=森下二塁打→佐藤のゴロで進塁→大山犠飛と、複数の形がある。「ホームラン頼み」でもなく、「単打を大量に集めただけ」でもない。ここが非常に重要だ。

09ただし打線完全復活ではない

この日の阪神7安打は、すべて1〜5番。近本2安打、中野1安打、森下2安打、佐藤1安打、大山1安打。6番以下は無安打。つまり「阪神打線が完全復活した」ではない。正確には「上位5人が非常に効率よく4点を作った」という試合だ。

特に森下は3打数2安打1四球、3出塁、2得点。打点はゼロだが、3回と5回の得点に深く関わっている。打点だけでは見えにくい好内容だ。一方で、髙寺、坂本、元山を含む下位打線は無安打。翌日以降、下位までつながるかは打線復調を判断する材料になる。

10村上とハワード 同じ被安打4でも結果はまったく違う

ハワードは3回64球、4安打、3四球、3失点。村上頌樹は7回109球、4安打、0四球、1失点。被安打は同じ4。ここがこの試合を象徴している。

COMPARE同じ被安打4でも、失点は3対1だった
ハワード(3回・64球)
3四球
3失点
村上頌樹(7回・109球)
0四球
1失点

結論ハワードは3四球を出し、阪神はそこから走者を返した。村上は109球を投げて無四球、余計な走者を一切増やさなかった。

被安打数はどちらも4本。「被安打数より走者管理」というテーマを分かりやすく示す対比。

野球では安打数だけを見ても、失点のしやすさは分からない。単打を1本打たれても、次の打者を抑えれば点にはならない。四球と安打が連続すれば、一気に得点圏へ進む。この日の先発比較は「被安打数より走者管理」というテーマを非常に分かりやすく示している。

村上は7回109球、4安打、5奪三振、無四球、1失点。5奪三振は圧倒的な数字ではないが、むしろ注目したいのは無四球。巨人は直前のヤクルト3連戦で22得点、打線がつながれば一気に大量点を取れる状態だった。その相手に、余計な走者を出さなかった。4回まで完全投球。5回2死から泉口誠、石塚裕惺に連打され初めて走者をためたが、中山礼都を三振に取って無失点。完全投球が途切れたあと、次の6回は再び三者凡退。「完全試合が途切れたあとに乱れる」という展開にならなかったことも大きい。

11巨人1〜3番を12打数0安打に封じた

巨人1番浦田俊輔4打数0安打、2番佐々木俊輔4打数0安打、3番松本剛4打数0安打。合計12打数0安打。村上は無四球、阪神は無失策。その結果、4番ダルベックの4打席はすべて走者なしで回った。これは非常に大きい。

ダルベックは今季阪神戦で圧倒的な存在感を見せている"虎キラー"。しかし走者なしならホームランを打たれても最大1点、走者を置いて回すと1本で2点、3点と動く。この日の阪神は「ダルベックだけを抑える」以前に「ダルベックの前に走者を置かない」ことができた。ダルベックには1安打されたが、それでも大量失点につながらなかった理由の一つだ。

村上の109球の内訳は、フォーシーム44球、カット28球、ツーシーム13球、スライダー11球、チェンジアップ8球など。フォーシームは全体の約40%。直球一本で押したわけではなく、複数球種を使いながらタイミングをずらした。直球平均は1回145.7km/h、2回144.1、3回143.1、4回143.2、5回143.7、6回140.1、7回141.2km/hと終盤は低下したが、それでも大崩れせず7回1失点。球速が落ちても投球が成立したことは事実として示せるが、「疲労で明確に球速が低下した」と原因まで断定するのは避けたい。109球、7回に初失点という状況から、7回交代は妥当だったと見る。

12木下→工藤で締める、終盤リレー

7回、ダルベック、大城卓三に安打を許し、泉口の犠飛で村上が今日初失点。ここで藤川監督は8回から木下里都へ。前日は下村海翔が早い回で降り、セベリーノ、岡留英貴、木下里都、ドリス、工藤泰成と多くの中継ぎを使っている。その翌日なので村上に長く投げてほしい状況だった。実際に7回まで投げたことで、ブルペンの使用人数は抑えられた。

組み立てる村上、直球の木下、平均160km/hの工藤

終盤リレーの球質の違い

村上が7回まで投げ、木下・工藤以外を休ませられた

7回109球村上頌樹(無四球・1失点)
最速156.3km/h木下里都(8回・無失点)
平均160.3km/h工藤泰成(9回・無失点)

村上はフォーシーム約40%を軸に複数球種でタイミングをずらし、終盤は直球平均が140km/h台まで落ちながらも7回1失点でまとめた。8回の木下、9回の工藤はともに前日も登板した連投。

「ブルペン完全温存」ではなく「村上が7回まで投げ、木下・工藤以外のリリーフを休ませることができた」というのが正確な表現。工藤はこれで12試合連続無失点、最後は「虎キラー」ダルベックも抑えた。

前日の中日戦はリリーフ5人を使っており、この日3投手で終えた意味は大きい。

8回の木下里都は場面が重要だ。首位攻防戦・4-1・8回。「若手だから経験させる」場面ではなく、勝ち試合の8回を任せる投手として扱われている。9回の工藤泰成は最後に"虎キラー"ダルベックも抑え、これで12試合連続無失点。

さらに深掘り:"ブルペン温存"という表現には注意

木下・工藤は連投、完全温存ではない

この日は村上、木下、工藤の3投手だけで終了。前日の中日戦はリリーフ5人を使っているため、3人で終えた意味は大きい。ただし木下と工藤は前日も登板している。

したがって「ブルペンを完全温存できた」ではなく、「木下、工藤以外のリリーフを休ませることができた」「村上が7回まで投げ、使用人数を最小限に抑えた」という書き方が正確だ。翌29日に木下、工藤を使えば3連投になる可能性があるため、第2戦の大竹耕太郎には長い回を期待したい。

さらに深掘り:巨人側から見た敗因、藤川監督の「甲子園の野球」

ハワード3回KOだけが敗因ではない

橋上秀樹監督代行は試合後、序盤に失点したことで細かい作戦を使う展開にならず、効果的な攻撃を仕掛けられなかったという趣旨で振り返っている。ハワードが3回で降りた後、巨人投手陣は5回を1失点。投手陣は試合を4点で止めており、3試合22得点の打線なら4点は本来射程圏だった。それでも巨人は4安打1得点。つまり敗因は「ハワード3回KO」だけではなく、「西舘以降が試合を残したのに、打線が村上ら阪神投手陣を攻略できなかった」ことだ。特に1〜3番12打数0安打で、4番ダルベックの前に走者を置けなかった。

一方、藤川球児監督は前日の中日戦後「ここから甲子園の野球に変わる」と話していた。進塁させながら3、4、5番を迎える野球、森下が四球を選ぶことも含めた「いい連動」にも言及している。翌28日、3回(中野四球→森下安打→佐藤適時打→大山適時打)と5回(森下二塁打→佐藤のゴロで三塁→大山犠飛)は、結果として前日に監督が口にした形にかなり近い。「藤川監督の指示通りに完全再現した」と断定する必要はなく、「前日に語った"甲子園の野球"を思わせる攻撃になった」くらいの書き方が自然だ。

13明日にもマジック点灯

この勝利で阪神は65勝49敗1分。巨人は63勝52敗2分。ゲーム差は1.5から2.5へ拡大した。翌8月29日は、阪神が勝てばM23、引き分けならM24で優勝マジック点灯。首位攻防第2戦の先発予定は、阪神・大竹耕太郎、巨人・田中将大。

明日の見どころは、単純にマジックが点灯するかどうかだけではない。大竹が何回まで投げられるか、木下・工藤の3連投を避けられるか、今日ノーヒットだった6番以下が打てるか、今日の「走者を返す野球」が再現できるか、巨人が1〜3番から出塁しダルベックの前に走者を置けるか。この5点になる。

14評価の限界

あえて逆から見ると

「7安打4点だから得点効率が改善したのはたまたまでは?」── 1試合だけなので、恒常的な改善とまでは言えない。この日は上位打線に安打が集中した。「打線が完全に変わった」と断定するのは早く、「この試合では改善した」「明日以降も再現できるかが重要」とする方が正確。

「ハワードを3回で降ろしたのは巨人の失敗では?」── 結果だけなら先発3回3失点なので巨人にとって苦しい。ただし西舘以降は5回1失点。早めに切ったことで試合そのものは4点差以内に保っており、継投策自体は一定の効果があった。

「大山の犠飛をそこまで大きく扱うのは結果論では?」── 最終スコアが4-1なので結果論の側面はある。ただし3点差と4点差では「一発で同点になるか」が変わり、巨人は西舘で3-0を維持しようとしていた。その西舘から取った唯一の点であることは事実で、「試合の安全度を一段上げた重要な追加点」と表現するのが妥当。

「村上がダルベックを完全に封じたわけではない」── その通り、ダルベックは1安打している。重要なのは、ダルベック4打席すべて走者なしだったこと。本人だけを完全に抑えたのではなく、前の打者を出さなかったことで長打の被害を限定した。

15動画・関連記事

阪神が4-1で巨人との首位攻防戦初戦を制した。近本光司の先頭打者ホームラン、村上頌樹の7回1失点はもちろん大きい。ただ、この試合を前日までの流れとつなげて見ると、一番の変化は「点の取り方」だった。前日は14安打で4点、この日は7安打で4点。四球で出る、次がつなぐ、中軸が返す。長打で出る、進める、犠牲フライで返す。阪神は少ない安打を得点へ変えた。一方、村上は7回109球を投げて無四球。ハワードと同じ4安打を許しながら、失点は1に抑えた。「出した走者を返した阪神」と「走者を増やさなかった村上」という二つの"走者管理"を見ると、この試合の勝因がかなり分かりやすい。ただし、この日の7安打はすべて1〜5番。本当に打線が戻ったのか、それとも上位打線だけが機能した1試合だったのか。首位攻防第2戦は、マジック点灯だけでなく「今日の勝ち方に再現性があるか」を見る試合になる。

16SOURCES / 参照データ

※本記事の数値は2026年8月28日試合終了時点のスナップショットです。打球速度・球種・配球データの一部は試合中の提供データ画面をもとに整理しています。

免責: 本記事はNPB公式記録、球団公式情報、報道記事、公開された試合データなどをもとに、2026年8月28日試合終了時点の内容を整理・分析したものです。打球速度・球種構成・配球など一部データは試合中に確認した提供データ画面をもとに筆者が整理したものを含みます。選手・監督の意図、配球方針など公開情報だけでは確認できない点については、確認済み事実と分析・推測を分けて記載しています。短期間の試合結果や打球結果は偶然性の影響も大きいため、1試合の数字だけで選手能力や今後の成績を断定するものではありません。特定の選手、監督、球団、ファンを誹謗中傷する目的はありません。