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阪神1-2広島|前川右京骨折の翌日、佐藤輝明が怒り 髙寺望夢は穴を埋めたが3・4番が止まった

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阪神
1 - 2
広島
2026年7月18日(土) | マツダスタジアム | 前川右京骨折の翌日、緊迫した一戦
試合結果
阪神1-2広島
8安打1得点 vs 7安打2得点
髙寺望夢
先制適時二塁打
技術的に評価できる一打
森下・佐藤
8打数無安打
得点パターンが途中で切れる
先に結論

この試合で阪神が敗れた最大の理由は、前川右京の代役が機能しなかったからではありません。髙寺望夢は中野拓夢の代わりに2番・二塁で出場し、唯一の得点となる適時二塁打を放ちました。立石正広は昇格直後の第1打席で安打、中野も途中出場で右前打を記録。伊藤将司は圧倒的な投球ではなかったものの2失点で試合を作り、救援陣は無失点でした。周囲の選手は勝負できる試合を作っています。それでも勝てなかったのは、阪神の得点を完成させる3番・森下翔太、4番・佐藤輝明が8打席で一度も出塁できなかったからです。対する広島は、試合前まで7試合連続無安打と苦しんでいた坂倉将吾が長打2本、そのうち1本が決勝本塁打となりました。阪神は8安打で1点、広島は7安打で2点。安打数ではなく、誰が、どの場面で、どの種類の安打を打ったか。その差が勝敗を分けました。

2026年7月18日、マツダスタジアムで行われた広島対阪神は、広島が2-1で勝利しました。数字だけを見れば十分に勝つ可能性があった試合でしたが、この日は単なる1点差負けではありませんでした。前日の試合で前川右京が死球を受けて右肩甲骨を骨折。今季の広島戦では近本光司も死球で骨折しており、阪神側には簡単には収まらない感情がありました。前の試合は 阪神4-2広島|佐藤輝明ノーヒットでも勝てた理由 森下翔太24号、才木浩人7勝目、梅野隆太郎2打点 をどうぞ。

01前川右京が右肩甲骨骨折 「また広島戦で」の重さ

マツダスタジアム / 阪神:8安打1得点・11三振・1四球・失策0 / 広島:7安打2得点・失策1 / 勝:栗林良吏 / 敗:伊藤将司 / S:森浦大輔

前川右京は7月17日の広島戦で、1試合に2つの死球を受けました。4回にも死球を受け、7回には島内颯太郎の153km/hの直球が右肩付近を直撃。前川はその場にしゃがみ込み、代走を送られて交代しました。診断は右肩甲骨骨折で、今後は二軍施設でリハビリを開始すると発表されています。

この離脱が重いのは、前川が単に一軍登録されていた若手だからではありません。6月の再昇格後は打撃状態を上げ、長打も出始めていました。長く結果を求められながら苦しみ、ようやく左翼のレギュラーをつかみかけていた時期です。「不調の選手が離脱した」のではなく、「これから数字を伸ばそうとしていた選手の時間が止められた」――さらに今季の広島戦では、近本光司も死球によって左手首を骨折しています。同じ相手との試合で、阪神の主力2人が死球を原因として骨折した事実は非常に重いものです。

広島の新井貴浩監督は、前川の骨折を受けて試合前に謝罪しています。「近本君に続いて2人目なので、本当に申し訳なく思っています」。また、死球を与えた島内颯太郎については、球が上下だけでなく左右にもぶれ制球できていなかったと説明し、早い段階でもう一度やり直させるとして登録を抹消しました。新井監督は何も語らずに済ませたわけではなく、謝罪し島内を抹消する対応も取っています。ただし、謝罪と対応があったことと、前川や近本が負傷した結果の重さは別問題です。報道で確認できるのは公の場での謝罪であり、前川本人や阪神球団へ直接謝罪したかどうかは、確認できた情報と切り分けて扱う必要があります。

02前川の穴を埋めた代役たち

前川の登録抹消に伴い一軍へ昇格したのが立石正広です。立石は「6番・左翼」で即スタメンに入り、2回の第1打席で中前打を放ちました。立石は前回の一軍で交流戦に入ってから打撃状態を落とし、西武戦では4打席連続三振を喫し二軍へ降格。二軍では準備や考え方を見直す必要性を口にしていました。今回の昇格は二軍で圧倒的な成績を残して呼ばれた形ではなく、前川の骨折という緊急事態によって巡ってきた機会です。それでも、復帰最初の打席で安打を放ちました。その後の3打席は凡退しましたが、立石にとっては再出発を示す一本となりました。

中野拓夢はスタメンを外れました。登録は抹消されておらず、現時点では重大な故障による離脱ではなく、9連戦の疲労を考慮した休養と見るのが自然です。ただ、試合が1点差となった7回、阪神は中野を代打で起用。中野は右前打を放ち、連続試合出場は545試合に伸びました。休ませたい選手を結局は接戦で使わなければならない――これは中野の勝負強さを示す一方で、阪神打線が中野へ依存している現状も表しています。

03髙寺望夢の先制打 技術的に優れた一打

この日の阪神で最も高く評価したいのが髙寺望夢です。中野に代わって2番・二塁で先発し、5回に先制の適時二塁打を放ちました。2死走者なしから近本が右前打。髙寺は栗林に追い込まれながら、高め寄りのフォーシームを右翼へ運びました。

髙寺望夢・先制適時二塁打の打球データ(中継表示)
項目
投球速度143.9km/h
打球速度159.3km/h
飛距離117.7m

偶然落ちた安打ではなく、強く芯で捉えた打球です。この打撃で注目したいのはバットの出方です。髙寺は前の肩が早く開かず、手元を体の近くに残したままバットを出しています。いわゆる「内側からバットが出る」形です。バットが遠回りすると追い込まれた状況で速球に差し込まれやすくなりますが、髙寺はボールの軌道へ短くバットを入れ、最後にヘッドを走らせました。そのため、追い込まれながらも強い打球を右翼へ運ぶことができています。前の肩が開かない、手元が体から離れない、ボールの内側へバットを入れる、最後にヘッドを走らせる、逆方向でも打球が弱くならない――この一連の動きに、髙寺の高い打撃センスが表れていました。

髙寺の価値は守備位置の多さだけではない

髙寺は今季、中堅や左翼など外野で起用され、近本が離脱した際には中堅を守り、中野を休ませるこの日は二塁へ入りました。試合前には遊撃でノックを受ける場面もあり、内外野の複数ポジションへ備えています。「ユーティリティー」「便利な選手」と紹介されがちですが、この表現だけでは価値を小さく見積もることになります。守備位置を埋めただけでなく、2番という打順を担い、唯一の得点まで生み出しました。誰かが欠けるたびに形を変えて穴へ収まり、しかもそこで試合を動かす。髙寺は「控えとしてありがたい選手」から「もっと継続的に打席を与えたい選手」へ評価を上げつつあります。

04栗林良吏から8安打、それでも攻略したとは言えない

栗林良吏は、この試合前まで今季阪神戦で3試合に登板し1勝1敗、防御率0.75。試合前までの対戦成績は森下翔太10打数無安打、佐藤輝明10打数1安打、近本光司6打数1安打と、阪神の中心打者を抑えていました。

栗林良吏・投球成績
項目内容
投球回 / 球数7回 / 117球
被安打 / 奪三振 / 与四球8 / 6 / 0
失点1

過去3試合では合計24回で8安打しか打てていなかった相手から、この日は1試合で8安打。その意味では、これまでより明らかに打球は出ています。しかし「栗林を攻略した」とは言えません。8安打のうち長打は髙寺の二塁打1本のみ、四球はゼロ、3番と4番が一度も出塁せず、2回の3連打を得点へ変えられず、追加点の場面で森下が凡退しています。栗林は安打を許しても走者をまとめてためず、自分から四球で崩れることもなく、勝負どころで森下と佐藤を抑えました。「打てなかった」のではなく、「打ったが、得点になる打ち方をさせてもらえなかった」――これがこの日の実態です。

05阪神が1点しか取れなかった理由

阪神は35打数8安打、1四球、11三振。安打数だけなら極端に悪い数字ではありません。それでも1点に終わったのは、攻撃が分断されていたからです。

逃した好機の整理
状況結果
2回2死から立石・梅野・熊谷が3者連続安打で満塁9番・伊藤将司が空振り三振で無得点
3回近本が右前打も髙寺の打席で盗塁失敗髙寺は三振、森下も遊ゴロ
5回髙寺の適時二塁打で先制、なお2死二塁森下が左飛で追加点ならず
6回・8回大山が中前打/四球で出塁立石が右飛・一飛、後続倒れる

2回は2死から作った機会のため得点できなかったことだけを強く責めるのは難しい部分もありますが、今季の阪神がこれほど栗林から連打を集める機会は多くありませんでした。最初の大きな好機を逃したことが最後まで響いています。3回は栗林から大量得点を期待しにくい中で足を使って1点を取りに行く意図は理解できますが、結果として走者が消え、上位打線へつながる前に攻撃が終わりました。5回は一本出れば2-0、長打ならさらに大きな流れを作れる場面でしたが森下は左飛。結果的に、ここで取れなかった2点目が非常に重くなりました。6回と8回は大山が安打・四球・相手失策で3度出塁しましたが、前を打つ佐藤が出塁できず大山自身が攻撃の始点になり、さらに後ろの打者も返せませんでした。

06森下翔太と佐藤輝明 3・4番が8打数無安打

森下翔太は4打数無安打、1三振。佐藤輝明は4打数無安打、2三振。合計8打数無安打で、四死球もありませんでした。阪神の普段の得点パターンは、近本や中野が出塁する→森下が進める、または返す→佐藤が長打で試合を動かす、という形です。この日は近本が2安打し、髙寺が適時打を放ち入口までは機能していましたが、森下と佐藤で完全に攻撃が止まりました。

最も重要だったのは5回です。髙寺の適時二塁打で1点を先制し、なお2死二塁。ここで森下が一本打てば、伊藤将司は2点のリードを持って5回裏へ入れました。実際には左飛。森下には一試合を通して何度も得点圏が回ったわけではなく、だからこそ数少ない決定機で結果を求められます。栗林のような投手を相手にする試合では、チャンスの数そのものが限られます。3番が、その一度を仕留められるか。この差が大きく出ました。

078回の緊迫 佐藤の怒りとモレッタの死球

佐藤は4打席で一度も出塁できませんでした。特に8回の打席は、試合全体の感情が集中した場面です。中継映像では、捕手が外角へ構えたところから、ハーンの直球が内角へ大きく逆球となり、佐藤の体へ近いコースを通過。佐藤は間一髪で回避し、その直後バットを落とし、一度マウンド方向へ出ようとするような動きを見せました。前日に前川が骨折し、今季は近本も広島戦の死球で骨折。佐藤は前川と親交があるとされ、阪神の4番でもあります。自分に危険な球が来たことだけでなく、仲間を失った怒りや悔しさも重なっていたように見えました。藤川監督もベンチから強い声を上げています。

ただし、ハーンの球は外角を狙った逆球であり、故意だったと断定できる材料はありません。同時に「故意でなければ仕方がない」で全てを終わらせる話でもありません。150km/hを超える球を扱う以上、意図がなくても危険な結果が生じる可能性があります。佐藤はその後、外角のスライダーに空振り三振。ベンチへ戻ると、ヘルメットを棚へ何度もたたきつけ、感情を爆発させました。この行為を無条件に肯定する必要はなく、冷静さを失えば相手投手の配球に乗せられる可能性もあります。実際、危険な逆球のあと、ハーンは外の変化球で佐藤を三振に仕留めました。4番として求められたのは怒りを安打へ変えることだったという厳しい見方もできますが、それでもファンとして心を動かされた部分はありました。良いか悪いかだけでは片付けられない、今日の試合に対する阪神側の感情を象徴した打席だったと言えます。

8回裏、久しぶりに一軍登板したモレッタが、小園海斗の背中付近へ死球を与えました。球場には怒号が飛び交いました。モレッタの死球を報復と見る根拠はありません。久しぶりの一軍登板であり、もともと制球面を課題としている投手です。しかし野球では、同じ一球でもタイミングによって受け取られ方が変わります。前日に前川が骨折、8回表に佐藤へ危険な逆球、その直後に阪神の投手が広島の主力・小園へ死球――これで阪神側だけが怒る構図ではなくなりました。試合は技術や采配だけでなく、選手とベンチが感情を制御できるかまで問われる展開となりました。この場面で重要なのはどちらが先に当てたかを競うことではなく、次の死球を出さないこと、報復や乱闘ではなくプレーで決着をつけることです。

08坂倉将吾の決勝弾と伊藤将司の投球

坂倉将吾は、試合前まで7試合連続無安打と紹介されていました。その坂倉が、この日は2回に右翼へのエンタイトル二塁打、6回には伊藤将司から左翼スタンドへ勝ち越しソロ本塁打。一試合で長打2本です。阪神にとって嫌なのは好調な4番に打たれたことではなく、眠っていた4番に、感覚を取り戻すきっかけになり得る一打を許したことです。一本打っただけで完全復調と断定はできませんが、カード途中で相手の中心打者を起こすことは避けたかったところ。阪神の3番と4番が無安打だった日に、広島の4番が二塁打と決勝本塁打という対比が鮮明でした。

伊藤将司・投球成績
項目内容
投球回 / 球数5回1/3 / 102球
被安打 / 被本塁打 / 奪三振6 / 1 / 2
与四球 / 与死球1 / 1
失点2(防御率3.20)

圧倒的な投球ではなく、奪三振は2つにとどまり、2回には満塁のピンチ、5回にも連打から同点を許し球数も増えました。それでも2失点で、先発投手として試合を壊したとは言えません。5回は佐々木泰と持丸泰輝の連打、栗林の送りバント、名原典彦への死球で満塁となり菊池涼介の犠牲フライで同点。6回、坂倉に勝ち越し本塁打を浴びました。「悪い先発だった」のではなく、「悪くない投球を、絶対に避けたかった一発で負け投手にしてしまった」という評価が適切です。伊藤は広島戦に強い印象がありますが、近年の対広島成績は年による振れ幅が大きく、常に得意としてきたわけではありません。過去に広島を封じた実績はあるが年によっては攻略されており、今年は登板数が少ない中で状態を上げていた、この日は2失点で粘ったが坂倉の一発に泣いた、という整理が現実に近いでしょう。

09救援陣は無失点、遊撃争いの現在地

救援3投手の成績
投手球数被安打奪三振失点
木下里都2/33100
セベリーノ114010
モレッタ116020

木下はわずか3球で佐々木を投手併殺打に仕留めるなど2つのアウトを取り、試合の流れを広島へ完全に渡しませんでした。セベリーノは四球はあったものの被安打ゼロ、中継表示ではフォーシームの最高球速156.9km/hと明確な球威を見せています。モレッタは投球結果だけを見れば久しぶりの一軍登板として上々で、スライダーを中心に2三振。ただし小園への死球があり、制球面まで含めて完全復活と判断するには早い内容でした。救援3投手の合計は2回2/3を無失点。2失点で敗れた以上、投手陣全体を敗因の中心に置くことはできません。

遊撃守備の失策数(7月18日時点)
選手失策数
小幡竜平6
熊谷敬宥3
木浪聖也2

遊撃ではこの日も熊谷敬宥が先発し、2回には栗林への強い打球を内野安打として満塁の機会を作りました。一方で最近は打撃の落ち込みや疲労感も見え、本来であれば一度休ませ小幡竜平を先発させたい時期です。それでも藤川監督は熊谷を使い続けており、理由は熊谷が絶好調だからではなく小幡が「自分を使うべきだ」と言える材料を、限られた機会で示し切れていないからです。小幡は守備範囲や身体能力に魅力がありますが、遊撃で定位置を奪うには派手なプレーだけでなく確実性が必要です。熊谷に疲労が見える今は小幡にとって最大の機会のはずですが、プロのレギュラー争いでは待っていれば十分な打席を与えてもらえるとは限りません。

10反対意見・別視点

あえて逆から見ると

「広島は故意に当てた」と断定してよいのか── 断定できません。前川への死球、佐藤への危険な逆球について故意だったと示す確認済みの材料はなく、新井監督は謝罪し島内を登録抹消する対応を取っています。一方で、故意でなければ負傷の結果が軽くなるわけでもなく、意図と結果は分けて考える必要があります。

阪神側も小園へ当てている── その通りです。モレッタが小園へ死球を与えた事実は阪神側も軽く扱えません。報復とする根拠はありませんが、広島ファンが怒ることも理解できます。自軍の死球だけを正当化し相手の死球だけを非難すれば、議論の説得力は失われます。

佐藤の感情表現は良かったのか── 一概に良かったとは言えません。危険な球への怒りや前川への思いがあったことは理解できますが、用具へ感情をぶつける行為を無条件に肯定する必要はなく、4番としては冷静さを保ち結果で返すことが最も望ましい形です。ただし、ファンが「あの反応を見て何としても勝ちたいと思った」と感じることも自然で、評価と共感は分けて考えられます。

栗林から8安打なら打線は悪くなかったのではないか── 安打が出た点は前進で、過去の対戦より明らかに打球は出ました。ただし無四球、長打1本、11三振、1得点という内容から、8安打という結果だけで「攻略できた」と評価するのは難しいところです。

11今後の注目点

  • 前川右京の復帰時期。右肩甲骨骨折からの復帰時期は現時点で明確に示されておらず、骨の回復だけでなく打撃動作や送球への影響も確認が必要。焦らせず段階的な復帰が求められる。
  • 左翼の起用。立石正広がどこまで打席を得るか、髙寺望夢を外野へ戻すか、濱田太貴らを含めて併用するか。前川不在の左翼は今後の大きな競争になる。
  • 中野拓夢の休養管理。連続試合出場記録とコンディションをどう両立するか。
  • 髙寺望夢の起用法。単なる穴埋め役として扱うのか、継続的に上位打線で使うのか。
  • 森下翔太と佐藤輝明の立て直し。1試合無安打だけで状態不良と断定する必要はないが、阪神の得点構造がこの2人へ大きく依存していることは明らかになった。
  • 小幡竜平は遊撃を奪えるか。熊谷に疲労が見える今が最大の機会。
  • 死球後の両軍の対応。最も避けなければならないのは次の危険な死球。報復や乱闘へ進めば選手をさらに危険へさらす。

12まとめ ── 最後に必要だったのは怒りではなく一本の安打

阪神は前川右京を骨折で失った翌日、広島に1-2で敗れました。新井貴浩監督は試合前に謝罪し、死球を与えた島内颯太郎を登録抹消。前川の代わりに昇格した立石正広は復帰最初の打席で安打を放ち、中野拓夢の代わりに2番・二塁へ入った髙寺望夢は内側からバットを出す高い技術で先制適時二塁打。代役は働いています。伊藤将司は2失点で試合を作り、救援陣も無失点でした。

まとめ

それでも阪神は勝てませんでした。最大の理由は、森下翔太と佐藤輝明が合計8打数無安打に終わり、阪神の得点パターンが途中で切れたことです。広島は不振だった坂倉将吾が二塁打と決勝本塁打。阪神は8安打で1点、広島は7安打で2点。中心打者の一振りが1点差を作りました。8回には、ハーンの逆球に佐藤が怒りをあらわにし、その裏にはモレッタが小園へ死球。両軍の感情が激しく揺れた試合でしたが、最後に必要だったのは報復でも怒号でもなく、一本の安打です。前川の無念を本当に晴らす方法は、プレーで勝つことしかありません。次戦は、感情を得点へ変えられるか。阪神の3番と4番、そして新しく出番を得る選手たちの反発に注目です。

13動画でも詳しく話しています

前川右京の骨折、新井貴浩監督の謝罪、髙寺望夢の技術的な先制打、佐藤輝明が怒りをあらわにした8回、その直後に起きたモレッタの死球について、動画では試合の流れと選手の感情を掛け合い形式で詳しく振り返っています。

免責: 本記事は、NPBおよび球団公式記録、試合中継、公開されている報道、監督・選手のコメントなどをもとに構成しています。死球や危険な投球について、故意または報復であったと断定するものではありません。選手の心理、ベンチの意図、今後の起用法などについては、確認できた事実と映像上の反応をもとにした見解や推測を含み、事実と分けて記載しています。速報値や中継表示は後日公式記録と異なる場合があります。選手・監督・球団・関係者への誹謗中傷を目的とした内容ではありません。