阪神3-0ヤクルト|工藤泰成プロ初勝利、佐藤輝明・大山悠輔が連続本塁打
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この試合の本質は、単なる「佐藤と大山の連続本塁打」ではありません。村上頌樹と坂本誠志郎が、何度も走者を背負いながら6回まで失点を許さなかったこと。工藤泰成が0-0の7回を12球の三者凡退で抑え、攻撃へ流れを渡したこと。中野拓夢が出塁し、佐藤輝明が決め、大山悠輔が3点目を加えたこと。最後は岩崎優とラファエル・ドリスが四球を出さずに締めました。近本光司が戻ったことで、1番近本・2番中野・3番森下・4番佐藤・5番大山という阪神の基本形も復活しています。今週は巨人、ヤクルトとの上位直接対決をともに2勝1敗。まだ盤石ではありませんが、本来の打順、新しい勝ちパターン、追加できる戦力が同時に見え始めました。
2026年7月12日、阪神は甲子園でヤクルトに3-0で勝利しました。スコアだけを見ると投手陣が危なげなく抑え、中軸が一発で仕留めた快勝に見えますが、実際の試合内容はかなり違います。ヤクルトは10安打、阪神は5安打。安打数ではヤクルトが倍でしたが、それでもヤクルトは0点、阪神は3点を奪いました。前回の完封勝利は6月6日の楽天戦の1-0で、今回は36日ぶりの完封勝利です。前の試合は 阪神2-1ヤクルト|近本が復帰初戦でサヨナラ生還 工藤163.2km/h、伊藤将司7回無失点 をどうぞ。
015安打対10安打で起きた「勝負どころの差」
| 回 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | × | 3 | 5 |
| ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |
甲子園 / 勝:工藤泰成(1勝0敗) / 敗:吉村貢司郎 / 阪神継投:村上頌樹-工藤泰成-岩崎優-ラファエル・ドリス / 本塁打:佐藤輝明18号2ラン・大山悠輔12号ソロ
この試合は、単純な打撃成績では見えない「勝負どころで一本を許さなかった投手陣」と「数少ない好機で長打を出した中軸」の差が、そのままスコアになった一戦でした。阪神が3-0で勝ったとはいえ、序盤はヤクルトが押していました。村上は初回、古賀優大と増田珠に連打を浴び、ドミンゴ・サンタナに四球で1死満塁のピンチ。ここで赤羽由紘を見逃し三振、続くレニエル・セデーニョを遊撃ライナーに抑え、無失点で切り抜けました。2回も得点圏に走者を置き、3回、4回にも走者を出し、6回にはセデーニョの二塁打で三塁まで進められています。「6回無失点」という結果だけでは、この日の村上の苦しさは伝わりません。何度も先制されてもおかしくなかった中で、最後に三振を奪い一本を許さなかった。この粘りが、7回の攻撃まで試合を0-0で持ち込みました。
02村上頌樹は「圧倒」ではなく「試合を成立させた」
| 投手 | 回 | 球数 | 被安打 | 四球 | 奪三振 | 失点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 村上頌樹 | 6 | 104 | 7 | 2 | 7 | 0 |
| 回 | 球数 |
|---|---|
| 1回 | 30球 |
| 2回 | 21球 |
| 3回 | 15球 |
| 4回 | 11球 |
| 5回 | 13球 |
| 6回 | 14球 |
特に注目したいのは、最初の2回とその後の違いです。最初の2回だけで51球。ところが、3回から6回の4イニングは合計53球でした。立ち上がりのまま球数を重ねていれば、4回か5回で降板していても不思議ではありません。そこから坂本との配球を整え、テンポを修正し、6回まで投げ切っています。試合前までの成績に今日の6回無失点を単純加算すると、村上は16試合・109回と3分の1を投げ自責点24、防御率は約1.98。独自集計では今季16先発中15試合でクオリティースタート、割合は93.75%です。今年の村上は毎回すべての打者を圧倒しているわけではありませんが、崩れそうな試合を6回3失点以内にまとめる能力は非常に高く、今日の投球はその特徴が最も分かりやすく出た内容でした。
坂本は打撃では3打数1安打でしたが、この試合で最も大きかったのは村上とのバッテリーワークです。4回には長岡秀樹の盗塁を阻止。その後に岩田幸宏の盗塁は許しましたが、走者を常に意識させました。ヤクルトにチーム全体で10安打を許しながら最後まで失点を許さなかった背景には、配球・間の取り方・決め球の選択・盗塁阻止まで含めた坂本の試合運びがあります。藤川球児監督も、村上と坂本のバッテリーについて「らしさ」「粘り強さ」を評価しました。
03吉村を崩したのは3巡目。打線は見た目ほど悪くなかった
阪神側の視点だけで試合を見ると、7回に佐藤と大山が連続本塁打を放ち吉村を攻略した試合に見えますが、吉村貢司郎の投球内容は決して悪くありませんでした。6回まで許した安打は初回の近本の1本だけ。阪神打線は何度も強い打球を放っていましたが、野手の正面へ飛んでいました。吉村は7回99球、5安打、1四球、4奪三振、3失点。7回に中野が出塁し佐藤・大山に連続本塁打を浴びましたが、それまでは十分に勝ち投手になれる内容でした。阪神打線が吉村を完全に打ち崩したというより、3巡目でようやく強い打球が結果へ変わったと見る方が正確です。
| 打者 | 結果 | 打球速度 | 飛距離 | 角度 |
|---|---|---|---|---|
| 近本光司 | 中前安打 | 153.7km/h | 53.0m | 8度 |
| 森下翔太 | 右翼ライナー | 163.8km/h | 107.9m | 22度 |
| 森下翔太 | 中飛 | 155.9km/h | 111.0m | 25度 |
| 佐藤輝明 | 中直 | 166.4km/h | 115.5m | 21度 |
| 佐藤輝明 | 中越2ラン | 169.9km/h | 127.4m | 33度 |
| 大山悠輔 | 右直 | 158.4km/h | 100.0m | 20度 |
| 大山悠輔 | 左中間ソロ | 171.6km/h | 125.9m | 23度 |
| 坂本誠志郎 | 右飛 | 156.4km/h | 108.2m | 26度 |
5安打しか出ていませんが、強い打球まで少なかったわけではありません。森下は3打数無安打でしたが、163.8km/hのライナーと155.9km/hで111m飛ばした中飛があり、結果だけで不調と判断する内容ではありません。佐藤と大山も、本塁打の前の打席から強い打球を放っていました。7回の連続本塁打は、何の前触れもなく起きた事故ではなく、吉村にタイミングが合い始め3巡目に結果が追いついたと見ることができます。
04近本復帰で1番から5番が元の位置へ戻った
近本は4月26日の広島戦で左手首を骨折し、7月11日に76日ぶりの一軍復帰を果たしました。復帰初戦では9回に安打で出塁しサヨナラのホームを踏み、復帰2戦目となったこの日は初回に初球をセンター前へ運びました。打球速度は153.7km/h。復帰直後でも、スイングの強さを感じさせる打球です。一方で、中野の送りバント後には二塁で牽制アウト。良い部分だけではなく、もったいないミスもありました。
それでも近本の復帰が大きいのは、本人の安打だけではありません。1番・近本光司、2番・中野拓夢、3番・森下翔太、4番・佐藤輝明、5番・大山悠輔――この並びに戻ることで、全員の役割が整理されます。近本が出塁を狙い、中野がつなぎ、森下が相手へ圧力をかけ、佐藤と大山が返す。誰が何を担うのかが分かりやすくなりました。近本が戻ったから2試合とも勝った、と単純に因果関係を断定することはできませんが、打順・守備・代走・途中交代の選択肢が整い、チーム全体に落ち着きが出たという見方は自然です。
中野は初回に送りバント、7回には先頭打者として中前安打を放ち、佐藤の2ランの走者になりました。2打数1安打、送りバント1つ。派手な数字ではありませんが、2番打者として必要な仕事をしています。藤川監督は中野の途中交代について選手全体の疲労や暑さに触れており、近本が戻ったことで中野を無理に出場させ続けず休ませられる余裕も生まれます。これは近本復帰の見えにくい効果の一つです。
05工藤泰成の初勝利 163キロ以上に価値があった12球
0-0の7回、藤川監督は工藤泰成を送りました。勝っている場面ではなく、次の1点が試合を決めかねない同点の終盤です。工藤は12球で三者凡退。岩田を二塁ゴロ、内山壮真を一塁ゴロ、古賀を空振り三振に抑えました。その裏に阪神が3点を奪い、工藤にプロ初勝利がつきました。前日の7月11日には満塁のピンチで自己最速163.2km/hを記録し失点を許さず、その翌日に平均157.8km/hの直球を投げながら12球で走者を一人も出さなかった。前日はピンチで腕を振り切る力を見せ、今日はピンチそのものを作らず少ない球数で終えた――163km/hは能力の証明ですが、この日の12球は信頼の証明です。
| 回 | 球数 | 被安打 | 四球 | 奪三振 | 失点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 12 | 0 | 0 | 1 | 0 |
| 球種 | 球数 |
|---|---|
| フォーシーム | 6球 |
| カットボール | 5球 |
| フォーク | 1球 |
フォーシーム最速158.7km/h / フォーシーム平均157.8km/h
速い直球だけではなく、その直球を意識させてカットボールでずらす。球速を見せるだけの投手から、球速を試合の中で利用できる投手へ変わり始めています。7月11日終了時点で工藤は26試合・26回と3分の2、32奪三振・7四球・防御率1.69。7月12日の1回無失点を単純加算すると、27回と3分の2、被安打22、被本塁打0、四球7、奪三振33、自責点5、防御率約1.63、K/BB約4.71という概算になります(試合前の公式成績への単純加算であり、公式更新後の数字とは端数処理が異なる場合があります)。27回と3分の2で四球はわずか7つ、被本塁打は0。速球派にありがちな、球は速いが四球と一発で崩れる形にはなっていません。2024年育成ドラフト1位で入団し、明桜高校・東京国際大学・徳島インディゴソックスを経て阪神入り。プロ入り直後の2025年3月にはシカゴ・カブス打線を相手に1イニングで3つの三振を奪っており、能力は早い段階から見せていました。そこに一軍での経験が加わり、重要な場面を任せられる投手になりつつあります。
初勝利について「夢の中にいるような新鮮な気持ち」と表現。マウンドでは特別なことを考えず、先頭打者を抑え3人で帰ろうと考えていたとのこと。ウイニングボールは両親へプレゼントする予定で、藤川監督からの言葉は「おめでとう」。監督は工藤を評価しながらも「まだまだ駆け出し」と表現しています。初勝利をゴールにせず、重要な場面を継続して抑えられるかが次の課題です。
06佐藤の決勝2ランと大山の12号
7回裏、先頭の中野が中前安打。森下が中飛に倒れ、1死一塁で佐藤が打席に立ちました。
| 球 | 球種 | 球速 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1球目 | フォーク | 137.8km/h | 空振り |
| 2球目 | フォーシーム | 147.7km/h | ボール |
| 3球目 | フォーシーム | 148.9km/h | 中越2ラン |
1球目のフォークを空振りしましたが、ここで変化球を追いかけず2球目のボール球を見送り、3球目の直球へ合わせ直しています。打球速度169.9km/h、飛距離127.4m、角度33度。十分な速度と角度がそろった一発でした。佐藤はヒーローインタビューで「決めたい気持ちを持って、いつも通りのスイングをした」と振り返り、自分の決勝弾以上に「工藤に勝ちをつけられて良かった」「3人で抑えてくれて頼もしい」と話しています。
| 球 | 球種 | 球速 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1球目 | カットボール | 137.3km/h | ボール |
| 2球目 | カットボール | 136.5km/h | 見逃し |
| 3球目 | フォーク | 137.3km/h | 左中間ソロ |
2球続いたカットボールのあと、ゾーンに残ったフォークを仕留めました。打球速度171.6km/h、飛距離125.9m、角度23度。佐藤の本塁打より低い角度で飛んだ、強烈なライナー性の一発です。大山は「2点を取った直後だったので、楽に打席へ入れた」と振り返りましたが、楽に入れたから価値が低いわけではありません。2点差と3点差では終盤の投手の余裕が違い、9回にドリスが2安打を浴びても同点走者までは出ませんでした。大山の一発は勝利を決めるための保険ではなく、リリーフ陣を助ける重要な3点目でした。佐藤は直球をセンターへ、大山はフォークを左中間へ。打った球種は違いますが、どちらも無理に引っ張らずセンター方向へ強く運んでおり、二人ともホームランの前の打席から強い打球を放っています。
07工藤-岩崎-ドリスは「現時点の勝利へのルート」
3点リードとなった8回は岩崎。先頭の増田に中前安打を許しましたが、サンタナを空振り三振に、赤羽を中飛、山野辺翔を三塁ゴロに抑えました。9回はドリス。長岡と岩田に安打を許し1死一、二塁と少し嫌な空気になりましたが、内山と古賀を連続三振に仕留めました。
| 投手 | 回 | 球数 | 被安打 | 四球 | 奪三振 | 失点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 工藤泰成 | 1 | 12 | 0 | 0 | 1 | 0 |
| 岩崎優 | 1 | 15 | 1 | 0 | 1 | 0 |
| ラファエル・ドリス | 1 | 17 | 2 | 0 | 2 | 0 |
| 合計 | 3 | 44 | 3 | 0 | 4 | 0 |
3人で3安打を許しており、完全に圧倒したわけではありません。それでも、四球は一つもありませんでした。安打を許しても余計な走者を増やさず、三振が必要な場面では三振を取る。今日の完封リレーで再現性がある部分はここです。工藤は158km/h前後の直球とカットボール、岩崎はチェンジアップを使った緩急、ドリスは沈むツーシームとスプリッター。3人は投球タイプが大きく異なり、打者は1イニングごとに球速も軌道もタイミングも変えなければなりません。「完全に固定された勝ちパターン」と断定するのはまだ早いですが、現時点で最も信頼できる勝利へのルートは見えました。ただし岩崎とドリスはベテランで、これから夏本番の9連戦も始まります。毎試合同じ3人を使うのではなく、登板の間隔と球数を管理しながら新戦力を加える必要があります。
08セベリーノと小幡、次に控える上がり目
新外国人のアンダーソン・セベリーノは、二軍で2試合に登板。1試合目は1回1安打・無四球・2奪三振・無失点、2試合目は1回無安打・2四球・3奪三振・無失点で、合計2回1安打・2四球・5奪三振・無失点でした。初登板では最速157km/h、来日直後でも球速は出ています。2試合目は連続四球を与えたあと、3つのアウトをすべて三振で奪いました。球威と奪三振能力は魅力ですが、接戦で任せるにはもう少し制球を見たいところです。セベリーノが一軍で使えるようになれば、岩崎を休ませる日を作り、工藤の起用場所も動かせます。新しい投手が単純に一人増えるのではなく、ブルペン全体の負担を分散できることが最大の価値です。
小幡竜平は二軍で15試合、44打数11安打。打率.250、長打率.409、出塁率.314で、7月12日の二軍戦では2安打を放ちました。一軍のショートでは熊谷敬宥らがつないでいますが、長期的には小幡が守備力と左打ちを生かしポジションを取ってほしいところです。ただし、二軍で安打を打っただけで即昇格という話ではなく、守備も含めて一軍首脳陣を納得させる内容が必要です。近本が戻り上位打線が整った今、次の焦点は6番以下とショートに移っています。
09今週は巨人、ヤクルトに連続勝ち越し
今週の阪神は、上位争いの相手である巨人・ヤクルトと6試合を戦いました。
| 日付 | 相手 | スコア | 勝敗 |
|---|---|---|---|
| 7月7日 | 巨人 | 3-4 | 敗戦 |
| 7月8日 | 巨人 | 4-1 | 勝利 |
| 7月9日 | 巨人 | 10-2 | 勝利 |
| 7月10日 | ヤクルト | 1-2 | 敗戦 |
| 7月11日 | ヤクルト | 2-1 | 勝利 |
| 7月12日 | ヤクルト | 3-0 | 勝利 |
合計4勝2敗、総得点23、総失点10。より重要なのは、両カードとも初戦を落としてから2連勝したことです。悪い負け方を引きずらず、カードを取り返した。大量得点でも勝ち、接戦でも勝ち、サヨナラでも完封でも勝った。一つの勝ち方しかない状態ではなく、複数の勝ち筋が見えた一週間でした。阪神は7月14日から9連戦に入ります(14〜16日中日戦、17〜19日広島戦、20〜22日DeNA戦、1日空けて24〜26日巨人戦)。球宴前までに合計12試合。藤川監督は、これまで一軍で戦ってきた選手、戻ってきた近本、新しく加わる選手を使いながら希望を持って戦うという趣旨の話をしました。「誰を固定するか」ではなく「誰を休ませながら勝つか」が夏場の重要なテーマになります。
10反対意見・別視点
「10安打されて完封は再現できるのか」── 今日の完封は見事でしたが、10安打を浴びて毎回ゼロに抑えられるわけではありません。村上と坂本の粘りを評価する一方、ヤクルト側の拙攻にも助けられており、同じように走者を出し続ければ別の試合では失点する可能性が高いです。
「近本復帰と2連勝を直接結びつけてよいのか」── まだ2試合だけで、近本が戻ったから勝ったと断定するには試合数が少なすぎます。一方で1番から5番の役割が整理され、守備と選手交代の選択肢が増えたことは確かで、「勝敗をすべて近本の効果とするのは早いが、チーム構造を整える効果は大きい」という整理が妥当です。
「工藤はすでに固定の勝ちパターンなのか」── 0-0の7回を三者凡退で抑え前日は満塁で163km/hと、候補として十分な内容ですが、藤川監督が話した通りまだ駆け出しです。登板が重なったときの状態、左打者が続く場面、走者を置いた試合での再現性は確認すべき点として残ります。
「下位打線はまだ弱い」── 1番から5番は形が戻りましたが、前川右京はこの試合で無安打、熊谷も無安打でした。9連戦では前川・小幡・熊谷・髙寺望夢らがどれだけ得点へ関われるかが重要になります。
11今後の注目点
- 工藤の再現性。連投や重要局面でも同じ投球を続けられるか。
- ブルペン管理。岩崎とドリスを休ませながら勝てる継投を作れるか。
- セベリーノ。制球を整え、一軍の接戦で使える状態になれるか。
- 近本。復帰直後の状態から、打撃と守備の感覚をさらに上げられるか。
- 下位打線。前川を含む6番以下が、上位打線以外の得点源になれるか。
- 小幡。攻守で一軍復帰を納得させる内容を見せられるか。
- 9連戦。先発投手とリリーフ陣の負担をどう分散するか。
12まとめ ── 本来の阪神と、新しい阪神が同時に見えた完封勝利
阪神3-0ヤクルト。佐藤輝明と大山悠輔の連続本塁打が最も派手な場面でしたが、この試合はそれだけではありません。村上頌樹と坂本誠志郎が、何度も走者を背負いながら6回をゼロで耐えた。工藤泰成が、0-0の7回を12球で三者凡退に抑えた。中野拓夢が出塁し、佐藤が決め、大山が3点目を加えた。岩崎優とラファエル・ドリスは安打を許しながらも、四球を出さずに締めた。近本光司が戻り、1番から5番が本来の形へ戻った。
今週は巨人、ヤクルトに連続で勝ち越し、4勝2敗。新外国人セベリーノや小幡竜平という追加戦力も控えています。もちろん、10安打を浴びて毎回完封できるわけではなく、工藤もまだ成長途中で、ベテランリリーフの疲労管理も必要です。それでも、少し前まで見えにくかった「勝つための形」が具体的になってきました。村上が耐える、工藤が流れを変える、佐藤が決める、大山が仕上げる、岩崎とドリスが締める。そして近本が打線の先頭にいる。本来の阪神と、新しい阪神が同時に見えた、意味のある完封勝利でした。
13動画でも詳しく話しています
村上の粘り、工藤の12球、佐藤と大山の連続本塁打の配球については、動画でも詳しく解説しています。