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【阪神】中継ぎ再編の結論|上位3枚は戦えるが、課題は「厚み」と「左の2枚目」

上位3枚
戦える
ドリス・岩崎優・工藤泰成
工藤泰成
7回候補
K-BB%23.2%・FIP1.78
課題
厚み+左2枚目
桐敷・及川・アンダーソン
先に結論

阪神の中継ぎ陣について、最近少し不安を感じる場面が増えてきました。ただ、データで整理してみると、「中継ぎ全体が崩壊している」というよりも、課題はもう少し具体的です。ドリス・岩崎優・工藤泰成の上位3枚は十分に戦える内容があります。特に工藤泰成はK-BB%23.2%・FIP1.78・tRA1.48と内容はすでに勝ちパ級で、まずは7回候補として試したい投手です。一方で、問題は4枚目以降の厚みと、岩崎以外の左腕2枚目をどう作るか。木下里都は球質が上向きの中間枠候補、桐敷拓馬は復調確認後、及川雅貴は重要場面慎重、アンダーソンは評価待ちです。この記事では、2026年6月末時点のNPB BASEMENTのデータをもとに、阪神中継ぎ陣の現状と再編案を整理します。

阪神の中継ぎ陣について、最近少し不安を感じる場面が増えてきました。ただ、データで整理してみると、中継ぎ全体が崩壊しているというよりも、課題はもう少し具体的です。結論から言えば、ドリス・岩崎優・工藤泰成の上位3枚は十分に戦える内容があります。一方で、問題は4枚目以降の厚みと、岩崎以外の左腕2枚目をどう作るかです。同じテーマで整理している記事: 【12球団】表ローテ最強決定戦

01阪神中継ぎ陣は本当に厳しいのか

結論から言えば、ドリス、岩崎優、工藤泰成は内容面でも十分に計算できます。そして今回もっとも注目したいのが工藤泰成です。K-BB%やFIP、tRAを見ると、内容は勝ちパ級。まだ重要場面での起用は多くないため、まずは7回候補として試したい投手です。課題は、桐敷拓馬、及川雅貴、木下里都、モレッタ、石黒佑弥、湯浅京己、アンダーソンをどう整理するかにあります。

観点結論根拠
上位3枚戦える◎ドリスK-BB%24.2%、岩崎FIP2.10、工藤K-BB%23.2%
工藤泰成7回候補○FIP1.78・tRA1.48だがgmLI0.9でまだ軽め場面
4枚目以降厚み不足△木下里都は上向き、モレッタ・石黒・湯浅は競争枠
左の2枚目要確認△桐敷K-BB%5.4%、及川K-BB%2.9%と苦しい数字

02使用データと指標の見方

今回の分析では、NPB BASEMENT 2026の2026年6月末時点のデータを使用しています。主に見た指標は以下です。

指標意味目安
WAR総合貢献度中継ぎでは0.5でも十分プラス、1.0前後ならかなり大きな貢献
RSAA失点をどれだけ防いだかプラスなら貢献、3超えで中継ぎではかなり優秀
K-BB%三振割合−四球割合20%超で優秀、15%前後は良好、10%未満は勝ちパ固定に慎重
FIP守備影響を除いた投球内容1点台は優秀、2点台前半も優秀、4点台後半〜5点台は注意
tRA総合的な失点関与(低いほど良い)2点台は優秀、4点台以上は勝ちパ固定に慎重
gmLI起用場面の重要度1.0前後が普通、1.3以上は重め、1.8以上はかなり重要場面
Pitch Grade球質評価50前後が平均、52以上は良好、54以上はかなり良い、48以下はやや不安
Whiff空振り率20%超で空振りを取れる武器ありと見やすい
CSW空振り+見逃しストライク30%前後で球が効いている目安

03上位3枚は戦える|ドリス・岩崎・工藤

阪神の中継ぎ陣で大きなポイントになるのは、上位3枚は戦えるということです。具体的には、ドリス、岩崎優、工藤泰成です。

投手K-BB%FIPtRAGrade
ドリス24.2%54.9
岩崎優2.102.1052.2
工藤泰成23.2%1.781.48

※「—」は資料内で明示されていない項目。

ドリスは終盤の門番として信頼できる

ドリスは、K-BB%が24.2%あります。K-BB%は20%を超えるとかなり優秀なので、これは明確に強い数字です。三振を取れて、四球で崩れにくい。終盤の門番として、かなり計算しやすい内容です。さらに、Pitch Gradeも54.9。54を超えると球質としてもかなり良い水準なので、結果だけでなく球そのものも評価できます。

岩崎優は左の山場で使いたい

岩崎優も、まだ信頼できる内容です。FIPとtRAが2.10で、2点台前半なら内容は優秀です。Gradeも52.2あり、左の軸としてまだ十分に使える数字です。ただし、岩崎は固定で使い続けるというより、左打者の山場で前倒しして使う方が価値を出しやすいと見ています。

工藤泰成は7回候補へ上げたい

今回もっとも注目したいのが工藤泰成です。工藤はK-BB%が23.2%。20%超えはかなり優秀で、内容としては勝ちパ級です。FIPは1.78、tRAは1.48。どちらもかなり良い数字で、重要場面に上げる根拠があります。一方で、gmLIは0.9。これはまだ重い場面で投げ切っているとは言いにくい数字です。だからこそ、いきなり9回ではなく、まずは7回候補として試すのが現実的です。

データ補足

工藤泰成は、現状の阪神中継ぎ陣で最大の上積み候補だと思います。理由はシンプルで、内容がすでに勝ちパ級だからです。ただし、まだ重要場面での起用は多くありません。そのため、いきなりクローザーや8回ではなく、まずは7回。特に下位打線や右打者多めの場面から入れて、結果が続けば準勝ちパへ上げていくのが自然です。工藤を7回候補にできれば、桐敷や及川を無理に重要場面へ戻さずに済みます。この意味でも、工藤の起用位置を上げることは、ブルペン全体の再編につながります。

04課題は4枚目以降の厚み

木下里都は上向きの中間枠候補

今回の分析で面白い存在が、木下里都です。累積の数字だけを見ると、まだ派手ではありません。しかし、推移を見るとかなり面白いです。

指標改善前改善後
K-BB%5.6%11.9%
Pitch Grade50.754.1

K-BB%は5.6から11.9まで改善し、10%を超えてきたことで見え方が変わってきます。さらに、Pitch Gradeは50.7から54.1まで上昇。54以上はかなり良い水準なので、球質面では大きな上向きです。いきなり勝ちパではありませんが、6回から7回手前で試す価値は十分にあります。木下が中間枠でハマれば、ブルペン全体の厚みがかなり増します。

モレッタ・石黒・湯浅は競争枠

投手K-BB%FIP・tRA目安評価
モレッタ17.7%FIP5点台火力型。固定起用は慎重
石黒佑弥18.6%FIP・tRAとも3点台後半便利枠。勝ちパ昇格にはもう少し安定感を
湯浅京己FIP3点台回復途上。状態確認枠

モレッタは火力型で三振を取る力はありますが、FIPが5点台なので固定起用は慎重に見たいです。石黒佑弥は便利枠で悪くありませんが、勝ちパ昇格にはもう少し安定感を見たいところ。湯浅京己は回復途上で、FIPは悪くありませんが重要場面に戻すにはもう少し根拠が欲しく、復活のロマンはありますが今は状態確認枠として見るのが自然です。

05左の2枚目問題|桐敷・及川・アンダーソン

阪神中継ぎ陣の大きな課題は、岩崎優以外の左の2枚目です。岩崎はまだ信頼できますが、岩崎だけに頼り続けるのは負担面でもリスクがあります。

投手K-BB%FIPtRAGrade
桐敷拓馬5.4%4.954.4648.7→49.3
及川雅貴2.9%46.9

桐敷拓馬は復調確認後

桐敷は、現状の累積だけ見ると、重要場面固定はまだ怖いです。一番気になるのはK-BB%で、5.4%。K-BB%は10%を切ると勝ちパ固定は慎重に見たい指標です。FIPは4.95、tRAも4.46。ともに4点台後半〜4点台なので、勝ちパ固定なら慎重に見たい数字です。ただし、桐敷には復調材料もあります。WARは-0.3から-0.2、RSAAは-2.3から-1.7へ少し改善。Gradeも48.7から49.3と、わずかに上向きです。完全に見切る段階ではありません。ただし、勝ちパ固定は復調確認後にしたい投手です。

及川雅貴は重要場面慎重

及川雅貴は、さらに慎重に見たい状態です。K-BB%は2.9%。10%を大きく下回っており、勝ちパ級の制圧力とは言いにくい数字です。さらに、Gradeも46.9まで下がっています。48を下回ると球質面では不安が出ます。左腕というだけで勝ちパに入れるのは、現状ではかなりリスクがあります

アンダーソンは評価待ち

アンダーソンは、岩崎以外の左の2枚目候補として注目です。ただし、まだNPB一軍でのデータが十分に蓄積していません。そのため、現時点では評価待ちです。見るべきポイントは、球速、空振り、制球、連投耐性。特に、K-BB%がどこまで出るかが重要です。左で球が強く、四球で崩れない投手であれば、岩崎以外の左腕問題への新しい答えになり得ます。

06現時点の起用提案

現時点では、固定ではなく役割で整理したいです。

役割投手
終盤の核ドリス、岩崎優、工藤泰成
中間枠木下里都、モレッタ
状態確認桐敷拓馬、石黒佑弥、湯浅京己
再調整寄り及川雅貴
評価待ちアンダーソン
  • 最優先:工藤泰成を7回候補へ上げる。
  • 次点:岩崎優は左の山場で前倒し起用。固定ではなく、重要な左打者に当てるイメージ。
  • 中間枠:木下里都を6回から7回手前で試す。球質が上向きなので、ブルペンの底上げ候補。
  • 状態確認:桐敷拓馬は復調確認後。及川雅貴は重要場面慎重。石黒佑弥、湯浅京己は状態を見ながら使う。
  • 新戦力確認:アンダーソンを左の2枚目候補として確認する。

こう見ると、中継ぎ全体が崩壊しているわけではありません。問題は、配置と厚みです。

07まとめ ── 阪神中継ぎは再編でまだ戦える

阪神の中継ぎ陣は、全体が崩壊しているわけではありません。ドリス、岩崎優、工藤泰成の上位3枚は戦えます。特に工藤は、内容面ではすでに勝ちパ級です。まずは7回候補として試したい投手です。一方で、課題は4枚目以降の厚みと左の2枚目。木下里都は上向きの中間枠候補、桐敷拓馬は復調確認後、及川雅貴は重要場面慎重、アンダーソンは評価待ちの左腕候補です。

まとめ

結論としては、阪神中継ぎ陣の課題は「誰もいない」ことではなく、「どう配置するか」です。気合いと祈りだけでなく、データで役割を整理することで、ブルペンの見え方はかなり変わります。

08動画でも詳しく話しています

ドリス・岩崎優・工藤泰成を軸にしつつ、木下里都・桐敷拓馬・及川雅貴・アンダーソンまで整理しています。

データ前提・出典
  1. NPB BASEMENT(2026年6月末時点データ)を基に整理。WAR・RSAA・K-BB%・FIP・tRA・gmLI・Pitch Grade・Whiff・CSW等の各種指標は算出元・集計条件により数値が異なる場合があります。

免責: 本記事は、公開されているデータ・指標をもとにした個人的な分析であり、球団公式見解とは無関係です。選手評価・数値はあくまで確認できる範囲のデータに基づくものであり、後日修正・更新される場合があります。選手個人を中傷する目的ではなく、チームの現状と今後の起用整理を目的としています。