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大竹3回KOで阪神完敗…今朝丸初登板だけは光った【阪神1-5広島】

阪神
1 - 5
広島
2026年7月3日(金) | 甲子園 | 入場者42,629人
大竹耕太郎
3回KO
8安打5失点
今朝丸裕喜
初登板
3回無失点
佐藤輝明
直近不振
24打数3安打
先に結論

この試合は、かなり重い完敗でした。大竹耕太郎は3回64球、8安打、5失点。四球連発で自滅したというより、ストライクを取りに行った球を広島打線に打たれた内容でした。打線も厳しく、阪神の安打は森下翔太の左前安打と前川右京のソロホームランだけ。広島先発・森翔平に7回2安打1失点と抑え込まれ、反撃の形を作れませんでした。一方で、今朝丸裕喜のプロ初登板3回無失点、津田淳哉の9回三者凡退は明確な収穫です。「大竹ショックと打線沈黙の完敗。ただし、今朝丸と津田という若い投手の内容だけは拾うべき試合だった」。そしてもうひとつ、森下の好調に隠れて佐藤輝明の状態が気になります。直近6試合は24打数3安打。4番が止まると、阪神打線は一気に重く見えます。

阪神は2026年7月3日、甲子園で広島に1対5で敗れました。前日の中日戦で延長11回の末に敗れた直後の一戦。切り替えたい試合でしたが、先発の大竹耕太郎が3回に一気に5失点。打線も森翔平の前に2安打に抑え込まれ、反撃らしい反撃を作れないまま終わりました。前の試合は 下村海翔の初登板レビュー をどうぞ。

01試合は3回表でほぼ決まった

試合結果サマリー
チーム得点安打失策
広島5101
阪神120
図1 | イニング別・累計得点の推移
0 1 2 4 5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪神 広島

1回表の大竹は悪くありませんでした。名原をレフトフライ、大盛をサードライナー、菊池を空振り三振で三者凡退。ただ、2回表からすでに危険信号は出ていました。坂倉にライト前ヒット、モンテロに内野安打、佐々木に四球で二死一、二塁のピンチを背負い、石原をショートゴロで無失点は切り抜けたものの内容はもう怪しかった。そして3回表、森翔平・名原の連打から無死二、三塁、大盛にタイムリー、さらに菊池・小園にも許し、最後はモンテロにレフトオーバーの2点タイムリーツーベース。この回だけで6安打5失点、試合の空気は完全に広島へ傾きました。阪神は5回裏に前川右京のソロホームランで1点を返しましたが、それ以上は追い上げられませんでした。

02大竹は荒れて自滅したのではなく、打たれて崩れた

大竹の成績は、3回64球、8安打、2奪三振、1四球、5失点。この数字だけを見ると完全なノックアウトです。ただし、内容を細かく見ると、単純に「制球が悪かった」と片付ける試合ではありません。

回別ストライク・ボール再計算

球数ストライク系ボール
1回15球10球5球
2回22球12球10球
3回27球20球7球
合計64球42球22球

※公式のストライク数ではなく、打席カウントと投球数からの再計算値。全体のストライク率は約65.6%、5失点した3回は約74.1%。

つまり、ボールがまったく入らずに崩れたわけではありません。むしろ、ゾーンに入った球、勝負に行った球、かわしに行った球を広島打線に拾われました。大竹の持ち味は、強い球で押し込むよりもタイミングを外し、芯を外し、打者に考えさせることにあります。ところが、この日はそのズラしが通じませんでした。

球種配分

球種球数割合
フォーシーム26球40.6%
チェンジアップ19球29.7%
ツーシーム11球17.2%
カットボール4球6.2%
スライダー4球6.2%
データ補足

速球だけで押したわけではなく、チェンジアップ・ツーシームでいつものように奥行きを出そうとしていました。ただし2回から広島に拾われ始め、3回に集中打を浴びています。「制球崩壊」というより「打者に合わされた」可能性が高い内容でした。試合前まで大竹は今季の広島戦で3登板18回・防御率2.00、「広島キラー」として期待されたのも当然です。ただ今回は中15日明けという不安材料もありました。もちろん、中15日がすべての原因だと断定はできません。球のキレ、細かい制球、配球、広島側の対策、打者の状態。いろいろな要素がありますが、結果として大竹は3回で捕まりました。

03阪神打線は森翔平を攻略できなかった

投手だけの負けではありません。阪神打線は2安打1得点。森下翔太の初回の左前安打と、前川右京の5回ソロホームランだけでした。広島先発の森翔平には、7回93球、2安打1失点、7奪三振とまとめられました。

攻撃の流れ
1回裏森下が安打も佐藤が見逃し三振
3回裏高寺が四球で出るも中野が併殺
5回裏前川のソロで1点、ただし後続なし
6〜8回裏三者凡退が続く
9回裏中野が相手失策で出るも、森下右飛・佐藤空振り三振で終了

5点ビハインドになったあと、阪神のリリーフ陣は今朝丸・石黒・及川・津田で4回以降ゼロに抑えています。普通ならそこから少しずつ詰めたい。しかし打線が動きませんでした。負けていても、反撃の形があれば見え方は違います。でも今日は、5点差のまま時間だけが進んだような試合でした。

04前川の一発だけは拾いたい

野手のポジ要素を挙げるなら、前川の一発です。5回裏、ライトへのソロホームラン。チーム2安打のうち1本がこの本塁打で、阪神の得点はこれだけでした。もちろん、試合をひっくり返す一発ではありません。それでも、ゼロで終わるのと、若い打者が一振りで点を取るのとでは意味が違います。森翔平に抑え込まれていた中で、唯一スコアを動かした打者が前川でした。

05森下の好調に隠れて、佐藤輝明の状態が気になる

打線で気になるのは佐藤輝明です。まず誤解してはいけません。佐藤はシーズン全体で見れば、まだ圧倒的な成績を残しています。

項目2026シーズン
打率.344
本塁打 / 打点16 / 49
出塁率 / 長打率.425 / .637
OPS1.062
得点圏打率.411

ただ、直近だけを見ると苦しい。

直近6試合

試合打数安打本塁打三振
7/3 広島4002
7/2 中日4002
6/30 中日3001
6/28 広島5212
6/27 広島4001
6/23 ヤクルト4100
合計24318

※直近6試合合計:打率.125・1本塁打・2打点・8三振・2四球。

データ補足

シーズン全体では文句なしですが、直近だけ見ると明確に状態は落ちています。森下が好調なだけに、佐藤が止まると打線全体が重く見えます。相手が森下を警戒し、佐藤勝負が成立すると阪神打線の圧力が下がります。佐藤を悪者にする話ではありません。シーズン全体では圧倒的です。ただ、今の阪神打線を考えるうえで、直近6試合で24打数3安打という数字は無視できません。

06今朝丸のプロ初登板3回無失点は大きい

今日最大のポジ要素は、今朝丸裕喜です。大竹が3回5失点で降板したあと、4回から登板。プロ初登板でした。5点ビハインド、甲子園、前日の延長負けの翌日という難しい状況の中、3回41球、2安打、2奪三振、1四球、無失点。これは立派です。

球種球数割合
フォーシーム27球65.9%
フォーク8球19.5%
スライダー5球12.2%
カーブ1球2.4%
イニング平均球速
4回148.5km
5回149.8km
6回149.2km
最速151.6km
この登板の見どころ

4回、5回はテンポ良く抑えました。6回は連打と四球で満塁まで行きましたが、無失点で切り抜けています。フォーシーム中心で逃げない投球でした。「敗戦処理」ではなく、一軍で使える可能性を示した3イニングです。試合は壊れました。でも、今朝丸は壊しませんでした。

07津田の9回三者凡退も面白かった

津田淳哉も拾いたい投手です。9回表に登板し、1回16球で三者凡退。ヒットなし、四球なし、失点なしでした。

球種球数割合
カーブ6球37.5%
フォーク6球37.5%
フォーシーム4球25.0%

面白いのは球種配分です。ストレートは平均150.2キロ、最速151キロと速い球があります。それでも、この日はフォーシームが4球だけ。カーブとフォークで75%。ただ速いだけではなく、変化球で打者のタイミングを外してアウトを取りました。負け試合の9回とはいえ、内容は整理されていました。

08ブルペン全体は崩れていない

今日の負けは、先発と打線の負けです。ただし、ブルペン全体が崩れた試合ではありません。大竹が3回5失点で降板したあと、今朝丸が3回、石黒佑弥が1回、及川雅貴が1回、津田が1回。4回以降は広島に追加点を与えませんでした。もちろん5点リードの広島が無理をする必要はなかったという面もあります。それでも、ズルズル8点、9点までいかなかった。前日の延長負けの翌日に、リリーフまで総崩れにならなかった。そこは評価していいと思います。ただ、投手がゼロでつないでも、打線が2安打では勝てません。

09反対意見・別視点

あえて逆から見ると

「大竹は中15日だけが原因ではない」── 中15日明けは不安材料だったが、それだけで5失点を説明するのは危険。広島側の対策、当日の球のキレ、配球、打者の状態もある。

「佐藤輝明を責めすぎるべきではない」── 直近6試合は悪いが、シーズン全体ではOPS1.062。チーム全体が2安打の試合で、4番だけを責めるのは違う。

「今朝丸の評価は次回以降も見たい」── プロ初登板3回無失点は素晴らしいが、6回には満塁のピンチもあった。相手が対策してきた中でどう投げるかが本当の評価ポイント。

「津田の9回は点差のある場面」── 三者凡退は良かったが、5点ビハインドの9回。僅差や勝ちパターンに近い場面で同じ内容が出せるかは別問題。

10今後の注目点

  • 大竹の次回登板。中15日明けの影響だったのか、広島側の対策がはまったのか。ストライクを打たれる課題が修正されるか。
  • 佐藤輝明の状態。強い打球、長打、一本が戻るか。森下が警戒されたとき、後ろの佐藤が仕留められるか。
  • 前川右京。一発をきっかけに打席内容を上げられるか。
  • 今朝丸裕喜の次回登板。ストレート中心で押せるか、ランナーを背負ったときにもう一段落ち着けるか。
  • 津田淳哉の起用。150キロとカーブ・フォークの組み合わせを、もう少し重要な場面で使われるか。

11まとめ ── 大竹ショックと打線沈黙、それでも若い光はあった

阪神は広島に1対5で敗れました。前日の延長負けの重さを引きずるような完敗です。大竹は3回64球、8安打、5失点。広島キラーとして期待された試合でしたが、3回に集中打を浴びました。しかも、荒れて自滅したというより、ストライクを取りに行った球を打たれた内容でした。打線は森翔平の前に2安打。得点は前川のソロホームランだけ。そして、森下の好調に隠れて佐藤輝明の直近不振も気になります。

まとめ

一方で、今朝丸はプロ初登板で3回無失点。津田も9回を三者凡退。大竹ショック、打線沈黙、佐藤の状態不安。そして、今朝丸と津田という若い投手の光。この4つを、次の試合を見るための材料にしたいです。

12動画でも詳しく話しています

大竹がなぜ崩れたのか、阪神打線がなぜ重く見えたのか、佐藤輝明の直近不振、そして今朝丸と津田の内容まで、試合全体をラジオ形式で振り返っています。

免責: 本記事は、公開されている試合結果、成績、球種データ、報道、各種記録をもとに構成しています。一部、試合内容に対する見解や推測を含みますが、選手・監督・球団を誹謗中傷する意図はありません。成績やデータは確認時点の情報に基づいており、後日修正・更新される場合があります。