NPB / 戦力分析 / 12球団 表ローテ最強決定戦

【12球団】表ローテ最強決定戦|3連戦で一番強い先発3人はどこ?独自指標ランキング

1位
阪神
指数79.7 / 髙橋97.8&才木94.8
2位
オリックス
指数75.0 / 3人70点台
3位
西武
指数74.5 / 4番手まで厚い
先に結論

12球団の「表ローテ」を独自指標で横並び比較した結果、1位は阪神(指数79.7)、2位オリックス(75.0)、3位西武(74.5)、4位日本ハム(67.7)。上位4球団はいずれも3戦目まで落ちない厚みを持つ。5位以下は「1番手は強いが3番手で大きく落ちる」型が多い:DeNA石田裕太郎87.2、楽天は荘司+早川の2枚看板、ソフトバンク大津87.5、広島栗林82.2。3連戦は1試合だけでは決まらない――1戦目を取る力/2戦目で押し返す力/3戦目まで落ちない力。3つを合わせて見ると、普段のイメージとはまた違った投手陣の姿が見えてきます。

プロ野球の3連戦では、エース1人だけでは勝ち切れません。もちろん初戦を取る力は重要です。ただし、2戦目、3戦目で一気に落ちると、3連戦全体では苦しくなります。そこで今回は、12球団の先発候補をデータで横並びにし、「3連戦を本気で取りにいくなら、どの球団が一番強いのか」を独自指標で比較しました。投手分析の関連記事: 佐々木朗希 覚醒の正体(ERA1.48・K/BB5.80) / 2026 ルーキー投手比較

01評価方法 ―― 個人スコアと「3連戦指数」

個人スコアの配分

各投手の個人スコアは、以下5軸の重み付きで作成しました。

意味配分
Quality投球内容の良さ50%
K-BB三振を取れて、四球を出さない力20%
Valueチームへの貢献度15%
Stamina長く投げられる力10%
Arsenal球種の強さ5%

3連戦指数の式

計算式

3連戦指数 = 0.70 × 上位3人平均 + 0.20 × 3番手スコア + 0.10 × 1番手スコア

※ 単純な平均だけでなく「3番手まで落ちないか」「1戦目を取れるエース力があるか」を組み込む

主計算の対象は、IP 35以上 / gmLIが空欄または1.1以下。これにより、ロングリリーフ専任を除いた「先発として運用できる投手」だけを評価対象としています。

注意

本評価は独自集計・独自指標。実際のローテ順、登板間隔、相手打線、球場、疲労、故障、起用方針を完全に反映するものではありません。

0212球団 総合ランキング ―― 3連戦指数を視覚化

3連戦指数を視覚化。1位 阪神は79.7で、2位以下を大きく引き離してはいないものの、上位3チーム(阪神・オリックス・西武)が70点台で並びます。4位 日本ハム以降は60点台以下で落ちる構図。

1阪神
髙橋遥人 / 才木浩人 / 村上頌樹
79.7
2オリックス
エスピノーザ / 九里 / 曽谷
75.0
3西武
隅田 / 平良 / 武内
74.5
4日本ハム
細野 / 北山 / 達
67.7
5DeNA
石田 / 平良 / 東
59.5
6中日
マラー / 柳 / 髙橋宏
59.3
7楽天
荘司 / 早川 / 古謝
57.5
8巨人
井上 / 田中将 / ウィットリー
55.9
9ソフトバンク
大津 / 松本晴 / 上沢
55.3
10ヤクルト
山野 / 松本健 / 高梨
54.4
11広島
栗林 / 床田 / 森下
45.5
12ロッテ
ジャクソン / 田中晴 / 毛利
29.2

031番手 vs 3番手 ―― 落差で見る「厚み」

3連戦の「厚み」を見るには、1番手スコアと3番手スコアの落差が分かりやすい。落差が小さい=3戦目まで落ちない、落差が大きい=1番手特化型です。

順位球団1番手3番手落差タイプ
1阪神97.857.840.01番手×2枚+3番手中位
2オリックス79.770.69.1厚み型
3西武78.771.47.3厚み型
4日本ハム72.062.69.4厚み型
5DeNA87.240.546.71番手特化
6中日62.157.24.9平坦型(全体低め)
7楽天79.529.350.22枚看板+激落
8巨人79.043.735.31番手特化
9ソフトバンク87.532.555.01番手特化
10ヤクルト68.544.623.91番手特化(軽)
11広島82.223.159.11番手特化(極端)
12ロッテ49.518.031.51番手から弱い
結論

注目はオリックス・西武の落差7〜9点3戦目までほぼ落ちないのがこの2チームの強み。日本ハムも9.4点で同じ厚み型。一方で、広島59.1点・ソフトバンク55.0点・楽天50.2点はエース1人で勝負を決められないと厳しい構図。阪神は40.0点と中程度ですが、上位2人の絶対水準(97.8+94.8)が高く、ここで稼ぐ設計です。

04タイプ別分類 ―― 4つのパターンで12球団を整理

王者型(1番手×2枚+3番手中位)

球団指数 / 落差
阪神指数79.7 / 落差40.0

髙橋遥人97.8+才木94.8の2枚で勝負所を取り、村上頌樹57.7が落ちすぎない。

厚み型(3人全員70点台)

球団指数 / 落差
オリックス指数75.0 / 落差9.1
西武指数74.5 / 落差7.3
日本ハム指数67.7 / 落差9.4(達と伊藤0.9差)

3戦目まで落ちない設計。3連戦で取りこぼしが少ない。

1番手特化型

球団1番手 / 落差
DeNA石田87.2/落差46.7
楽天荘司79.5+早川78.4/落差50.2(3番手で激落)
ソフトバンク大津87.5/落差55.0
広島栗林82.2/落差59.1
巨人井上79.0/落差35.3

初戦を取れるかが勝負。3戦目で必ず取り返さねばならない。

平坦・全体低め型

球団備考
中日指数59.3 / 1番手62.1で落差は小さいが全体低め
ヤクルト指数54.4 / 山野68.5で頂点が低い
ロッテ指数29.2 / 1番手から49.5で苦戦

先発全体の底上げが課題。

05上位4球団 詳細 ―― 投手3人の個人スコア

1位 阪神タイガース(指数 79.7)

上位3人平均 83.4 / 1番手 97.8 / 3番手 57.8 / 4番手候補:大竹耕太郎(37.5・3番手との差20.2)

役割投手スコア
1番手髙橋 遥人
IP 69.7 / WAR 2.1 / K-BB% 23.9 / FIP- 56.0
97.8
2番手才木 浩人
IP 60.3 / WAR 1.6 / K-BB% 26.0 / FIP- 68.0
94.8
3番手村上 頌樹
IP 70.0 / WAR 0.7 / K-BB% 16.5 / FIP- 90.0
57.7

見どころ:髙橋遥人・才木浩人の1、2番手が突出(90点台前半)。村上頌樹が3番手に入ることで、3連戦としても強い。1、2戦を取り切れば3連戦の勝ち越し確率が極めて高い設計。

2位 オリックス・バファローズ(指数 75.0)

上位3人平均 75.6 / 1番手 79.7 / 3番手 70.6 / 4番手候補:ジェリー(63.6・3番手との差7.0)

役割投手スコア
1番手エスピノーザ
IP 57.0 / WAR 1.5 / K-BB% 17.6 / FIP- 75.0
79.7
2番手九里 亜蓮
IP 64.0 / WAR 1.4 / K-BB% 18.0 / FIP- 76.0
76.4
3番手曽谷 龍平
IP 40.7 / WAR 0.8 / K-BB% 20.7 / FIP- 91.0
70.7

見どころ:3人全員が70点台。エスピノーザ、九里、曽谷のバランスが高く、3戦目まで落ちない。エース1人の力で勝負するのではなく、3人全員で取り切る型。

3位 埼玉西武ライオンズ(指数 74.5)

上位3人平均 74.8 / 1番手 78.7 / 3番手 71.4 / 4番手候補:髙橋光成(68.0・3番手との差3.4)

役割投手スコア
1番手隅田 知一郎
IP 55.3 / WAR 1.3 / K-BB% 18.1 / FIP- 71.0
78.7
2番手平良 海馬
IP 60.0 / WAR 1.7 / K-BB% 15.9 / FIP- 71.0
74.2
3番手武内 夏暉
IP 47.7 / WAR 1.5 / K-BB% 16.1 / FIP- 65.0
71.4

見どころ:隅田・平良・武内の3人が全員70点台。さらに4番手候補の髙橋光成も68.0で、表ローテ全体の厚みではトップ級。4番手まで投手の落差がほぼ無い「4枚厚い」状態。

4位 北海道日本ハムファイターズ(指数 67.7)

上位3人平均 68.6 / 1番手 72.0 / 3番手 62.6 / 4番手候補:伊藤大海(61.7・3番手との差0.9

役割投手スコア
1番手細野 晴希
IP 43.3 / WAR 0.7 / K-BB% 21.4 / FIP- 98.0
72.0
2番手北山 亘基
IP 56.7 / WAR 1.4 / K-BB% 16.6 / FIP- 71.0
71.1
3番手達 孝太
IP 57.7 / WAR 1.5 / K-BB% 15.1 / FIP- 95.0
62.6

見どころ:細野・北山・達が高水準で、さらに伊藤大海も61.7達孝太との差は0.9点しかなく、3番手争いの時点でかなりレベルが高い。若さと厚みを両立した型。

06中位・下位の特徴 ―― 1番手は強いのに、なぜ落ちるか

順位球団1番手2番手3番手注目ポイント
5DeNA石田裕太郎 87.2平良拳太郎 55.3東克樹 40.5石田が突出。初戦を取れるかが大きい
6中日マラー 62.1柳 59.4髙橋宏斗 57.23枚が拮抗するバランス型。金丸夢斗も近い
7楽天荘司康誠 79.5早川隆久 78.4古謝樹 29.32枚看板は強いが3番手で激落
8巨人井上温大 79.0田中将大 45.5ウィットリー 43.7井上が軸。2〜4番手が接戦
9ソフトバンク大津亮介 87.5松本晴 51.7上沢直之 32.5大津は強烈、ただし松本・上沢で落差
10ヤクルト山野太一 68.5松本健吾 52.5高梨裕稔 44.6山野軸の形はあるが押し切る迫力はもう一歩
11広島栗林良吏 82.2床田寛樹 34.5森下暢仁 23.1栗林は高いが床田・森下で落差
12ロッテジャクソン 49.5田中晴也 20.9毛利海大 18.01番手から49.5、田中・毛利で大きく落ちる
結論

注目は「1番手は強いのに3連戦指数が伸びない」型:DeNA石田87.2・楽天79.5+78.4・ソフトバンク大津87.5・広島栗林82.2。いずれも個人としてはトップクラスですが、3戦目で必ず取り返さないといけない構造で、3連戦単位の信頼性では上位4球団に届きません。森下暢仁(広島)23.1、毛利海大(ロッテ)18.0という数字も、現時点のスナップショットとしては厳しい結果です(同じく評価対象の毛利海大はルーキー投手比較で1位)。

07まとめ ―― 3連戦はエース1人だけでは決まらない

3連戦は、1試合だけでは決まりません。1戦目を取る力/2戦目で押し返す力/3戦目まで落ちない力。この3つを合わせて見ると、普段のイメージとはまた違った投手陣の見え方になります。

  • 1位 阪神は、髙橋遥人・才木浩人の2枚看板で勝負どころを抑える
  • 2位 オリックス/3位 西武は、3人全員70点台のバランス型。3連戦で取りこぼしが少ない
  • 4位 日本ハムは、達と伊藤の0.9差に象徴される厚み
  • DeNA・楽天・SB・広島は、エースは強烈だが3戦目で取り返しが必要
  • 中日・ヤクルト・ロッテは、先発全体の底上げが課題
まとめ

3連戦を勝ち越すには、1番手だけでなく3番手まで設計できているか。今回の集計はその構造を可視化したものです。普段「エースが強いから怖い」と感じるチームでも、3戦目の落差が大きいと、3連戦単位ではむしろ落ち着いて対応できるかもしれません。

08YouTubeでも詳しく話しています

動画版では、12球団のスコア計算プロセスと、各球団の投手3人を順番に整理しています。

データ前提・出典
  1. データ集計:2026年6月5日時点(独自集計・独自指標)。

免責:本記事のデータは2026年6月5日時点のものです。独自集計・独自指標による分析であり、実際の先発起用やローテ順を断定するものではありません。登板間隔、故障、登録抹消、相手打線、球場、起用方針などにより、実際の評価は変動します。