阪神2-1広島|大竹耕太郎7回72球0封!佐藤→大山で2点、7連敗から2連勝でM12
30秒で分かる、大竹72球の価値
- 01阪神2-1広島、7連敗から2連勝でM12
昨日は11安打7得点、今日は4安打2得点。違う形の勝ち方が2日続けて戻った。
- 02大竹耕太郎7回72球、2安打無四球無失点
5回まで完全投球。1イニング平均約10.3球という異常な効率だった。
- 03「49球」が前回と今回で意味を変えた
前回9/6DeNA戦は49球で3回途中KO。今回は同じ49球で5回完全だった。
- 04工藤泰成10セーブ、プロ野球史上初の記録も
ドリス19S・岩崎11S・工藤10Sと同一球団から3人が2桁セーブ到達は史上初。
7連敗を止めた翌日、阪神はまったく違う形で2連勝を飾った。前日は11安打7得点の打撃戦。今日は4安打2得点、大竹耕太郎が7回を72球で投げ切る投手戦だった。大竹は2安打無四球無失点、5回までは走者を一人も出さない完全投球。打線が2点しか取れなくても、投手が抑えれば勝てる。7連敗中は失われていたその形が、今日は戻ってきた。何より象徴的だったのが「49球」という数字だ。同じ49球というポイントで、大竹の内容は前回と今回でまったく違うものになっていた。
01先に結論
今日の勝因は、はっきりしている。大竹耕太郎が7回を72球、2安打無四球無失点、しかも5回までは走者を一人も許さない完全投球で投げ切ったことだ。打線は4安打2得点にとどまったが、大竹がその2点を最後まで守り切った。打って勝った前日と、投げて勝った今日。7連敗中に失われていた「違う形で勝つ」引き出しが、2日続けて戻ってきたことに価値がある。
ただし課題も残る。6番以下は11打数0安打・1四球・5三振で、4回・5回にあった追加点のチャンスも生かせなかった。今日は大竹が完璧に近い投球をしたから勝てた試合であり、「打線が2試合で完全復活した」とまでは言えない。
02大竹耕太郎、7回72球2安打無四球無失点
大竹耕太郎は7回、72球、被安打2、与四球0、奪三振5、失点0・自責0。5回まで完全投球(15人連続アウト)で、初めて走者を許したのは6回先頭打者から。7回にも先頭打者に安打を許したが、最後は坂倉将吾を二ゴロ併殺で締めて無失点のまま降板した。7回を72球ということは、1イニング平均は約10.3球。無駄な球がほとんどなく、試合を早く進めた投球だった。
守備の助けもあった。3回、広島・森下暢仁の浅い中飛を近本光司が前進キャッチし、完全投球の継続を支えている。
03「49球」が前回と今回で意味を変えた
大竹の内容を最も象徴するのが「49球」という数字だ。前回9月6日のDeNA戦では、大竹は49球を投げた時点で2回0/3、つまり3回を無死のまま降板していた。6安打2四球3失点という苦しい内容だった。ところが今日、同じ49球を投げた時点で大竹は5回を完全に終えていた。同じ投手が、同じ球数で、まったく違う結果を残した。
結論同じ投手、同じ49球。前回は3回を終えられず、今回は5回を完全投球で終えた。中11日の調整で投球の質と効率がここまで変わった。
「49球でKO」から「49球で5回完全」。この対比が今日の大竹を象徴する数字。
※投球回は49球時点でのアウト数から換算した目安。9/6は3回を無死のまま降板、9/18は5回まで走者を一人も出さなかった。
044回:中野・森下の四球から佐藤→大山
この日唯一の得点は4回に生まれた。無死一塁、中野拓夢が四球で出塁すると、続く森下翔太も四球で無死一・二塁。そこから4番・佐藤輝明、5番・大山悠輔が続いた。
- 無死一塁、中野拓夢が四球で出塁続く森下翔太も四球で無死一・二塁。↓
- 4番・佐藤輝明が右前適時打で先制(1-0)前日17日も佐藤が先制打を放っている。↓
- 5番・大山悠輔が中前適時打で2-0この一打で大山は通算700打点に到達。現役阪神選手で唯一の到達者。
佐藤が先制し、大山が続く。2試合連続で同じ形が生まれた。ただしこの後もなお無死一・二塁だったが、前川・木浪が倒れ2点で終わり、畳みかけることはできなかった。
6番以下はこの試合11打数0安打。2試合(9/17・9/18)の9打点はすべて3〜5番が記録した。
054安打2得点、6番以下は11打数無安打
4回で2点を取ったあとも、なお無死一・二塁のチャンスは続いていた。しかし前川右京が中飛、木浪聖也もアウトで、伏見寅威は敬遠され満塁となったが大竹も凡退。追加点は取れなかった。5回にも近本光司の中前安打、中野の送りバント、森下の四球で一死一・二塁とチャンスを作ったが、佐藤が三振、大山が遊直で無得点。4回・5回とも、追加点の機会を生かせなかった。
6番以下は11打数0安打・1四球・5三振。2試合(9/17・9/18)累計で阪神は9得点を挙げているが、9打点はすべて3〜5番が記録したもので、上位・中軸への依存はまだ続いている。
06今年は苦戦していた広島に、もう一度勝った
大竹は通算では広島に強い投手だが、2026年はここまで広島相手に苦戦していた。試合前まで対広島の今季成績は1勝3敗・防御率4.32。ところが今日を含めると通算17勝5敗、今季広島戦の防御率も概算3.38まで改善した。
結論大竹は通算では広島に強いが、2026年は試合前まで1勝3敗・防御率4.32と苦戦していた。過去の相性に戻っただけでなく、一度苦しんだ相手に新しい形でもう一度勝った。
藤川監督は試合後「新たな大竹の姿」という趣旨で評価した。
07大竹の投球を支えたもの
藤川監督が試合後に評価したのは、右打者へのアウトローのストレートと、ボールが中に入らなかった制球だった。緩急・速度差・外角への直球・甘く入らない制球が組み合わさった投球で、継投については「6回でも良かった」という趣旨も語っている。
大竹耕太郎
7回72球、2安打無四球無失点。「時間」を支配した投球
藤川監督が評価したのは、右打者へのアウトローのストレートと、ボールが中に入らなかった制球。緩急・速度差・外角への直球・甘く入らない制球が組み合わさっていた。伏見寅威のリードも含め「大竹-伏見」のバッテリーで作った投球として見る価値がある。
甲子園では試合前まで4勝7敗・防御率2.49、援護率2.51。かなり抑えていても援護が少ない試合が多かった。今日の援護も2点だけだったが、その2点で勝てる試合を作った。
5回まで完全投球。3回には広島・森下暢仁の浅い中飛を近本光司が前進キャッチし、完全投球を支えた。
球種構成は72球中、チェンジアップ28球(38.9%)、フォーシーム21球(29.2%)、ツーシーム15球(20.8%)、スライダー5球(6.9%)、カットボール3球(4.2%)。ストレートの最速は141.3km/h、3回には74km/h超のスローボールを見せ、次のチェンジアップとの速度差は40km/h超に達した。
※球種構成は手元データによる72球中の内訳。最も多かったチェンジアップは、3回の74km/h超スローボールに続く一球としても使われた。
08工藤泰成10セーブ、史上初の記録
8回、大竹に代わった及川雅貴の前で先頭打者の遊飛が失策となり、続く安打・送りバントで一死二・三塁。秋山翔吾の一ゴロで1点を返され2-1となったが、その後は抑えた。9回は工藤泰成が登板し、大盛穂を三振、菊池涼介を遊ゴロに仕留め、2死から中村奨成に安打を許すも坂倉将吾を二ゴロでゲームセット。これで10セーブ目に到達した。
| 投手 | セーブ数 | 備考 |
|---|---|---|
| ドリス | 19セーブ | 今季チーム最多 |
| 岩崎優 | 11セーブ | 2桁到達 |
| 工藤泰成 | 10セーブ | 今日9回を締めて到達 |
同一シーズン同一球団から3投手が「10セーブ以上」に到達するのはプロ野球史上初。工藤は9回、大盛穂を三振・菊池涼介を遊ゴロ、2死から中村奨成に安打を許すも坂倉将吾を二ゴロでゲームセット。
09優勝争いの現在地
阪神は7連敗のあと2連勝し、優勝マジックは12。同日、2位巨人も中日に2-0で勝利しており、ゲーム差は1のまま変わっていない。阪神の残り試合は14。マジックを縮めるには、自チームが勝ち続けるだけでなく、巨人の負けも必要な状況が続いている。
10評価の限界
「4安打2点なら打線はまだ危ない」── その通り。6番以下は11打数0安打、4回・5回にあった追加点のチャンスも生かせなかった。大竹が7回無失点だったから勝てた試合とも言える。ただし7連敗中は少しのミスや無得点がそのまま敗戦につながっていたが、今日は足りない部分を大竹とリリーフ陣が埋めて勝った点に価値がある。
「74km/hのスローボールが好投の直接的な要因では」── そう断定はできない。速度差は目立ったが、アウトローの直球・制球・伏見のリードなど複数の要素が組み合わさった結果であり、緩急だけが理由ではない。
「伏見のリードだけが好投の理由では」── これも断定しない。藤川監督は制球の良さそのものも評価しており、投手・捕手どちらか一方の手柄に絞れる内容ではない。
「前川の中飛がヒットなら森下を確実にKOできた」── 結果論であり断定しない。9/17の床田攻略も含め、相手投手の状態にはその日ごとの変動がある。
「2連勝だけで打線が完全復活したとは言えない」── その通り。2試合合計でも9打点はすべて3〜5番で、6番以下の課題は解決していない。マジック12・残り14試合、まだ評価を急ぐ段階ではない。
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阪神が広島に2-1で勝ち、7連敗のあと2連勝。大竹耕太郎が7回72球・2安打無四球無失点、5回まで完全投球という内容で、前回9/6DeNA戦の「49球で3回途中降板」とは対照的な「49球で5回完全」を見せた。打線は4安打2得点にとどまったが、4回に佐藤輝明・大山悠輔が適時打をつなぎ、その2点を最後まで守り切った。9回は工藤泰成が締めて10セーブ目、ドリス19S・岩崎11S・工藤10Sと同一球団から3人が2桁セーブに到達するプロ野球史上初の記録も生まれた。優勝マジックは12、巨人とのゲーム差は1のまま、残り14試合。打って勝った前日、投げて勝った今日。違う形で連勝を重ねられるかが、これからの焦点になる。
12SOURCES / 参照データ
- NPB公式:npb.jp(ボックススコアおよび公式記録)。
- 阪神タイガース公式:hanshintigers.jp。
- 動画版:大竹耕太郎7回72球0封!「49球」が前回と今回で意味を変えた理由(本記事の分析軸の出典)。
※本記事の数値は2026年9月18日試合終了時点のスナップショットです。試合内容や選手の状態に関する評価には筆者による分析・見解を含みます。1試合の結果だけで選手・チームの状態を断定するものではなく、複数試合での再現性を確認する必要があります。