阪神タイガース セ・リーグ / 試合レビュー
阪神HANSHIN
2 - 1
DeNABAYSTARS
2026年6月21日(日)/ 横浜スタジアム / セ・リーグ / 高橋遥人 完投・開幕9連勝
スコア
2 - 1
3連勝・単独首位へ
高橋遥人
完投
開幕9連勝 / 109球・6K
先制打
大山
3回 / 髙寺が2点目
勝ち方の幅
10-3→11-3→2-1
大勝も接戦も取れる

高橋遥人が開幕9連勝を完投で達成…大勝の次に接戦を取った意味 阪神はDeNAに2-1で勝利し単独首位へ。高橋遥人が9回109球・5安打1失点・6奪三振・1四球で完投し、開幕9連勝。1回の無死一二塁、6回の一死一二塁を併殺で切り、7回に守備の乱れも絡んで1点を返されても同点は許さなかった。打線は3回、中野が9球粘って四球、佐藤も四球、二死一二塁から大山がセンター前先制打、髙寺がライトへ2点目のタイムリー二塁打。DeNA先発・尾形崇斗の155キロ台を力で打ち砕くのではなく、3回に34球投げさせて我慢して崩した。一方で6安打6四球で2点止まり・2失策(佐藤の三塁・福島の送球)は課題。10-3・11-3に続く2-1で3連勝、勝ち方の幅が戻った一戦。

2026年6月21日 / 横浜スタジアム セ・リーグ・DeNA戦 📊 試合レビュー

先に結論。この2-1は、ただ接戦を拾っただけの試合ではありません。交流戦で苦しんだ阪神が、リーグ戦に戻ってから「大勝」と「接戦勝ち」の両方を見せたことに意味があります。楽天戦10-3、DeNA戦11-3、そして今回2-1。打線で勝つ試合も、先発が最後まで投げ切る試合も、接戦も拾える——この勝ち方の幅が戻ってきました。主役は高橋遥人。9回109球・5安打1失点・6奪三振・1四球で開幕9連勝を完投で達成。もはや「復活した投手」ではなく阪神の中心投手です。ただし6安打6四球で2点止まり、2失策(特に7回・福島の送球ミスは失点に直結)という課題も残りました。勝ったからこそ、強さと課題の両方を整理すべき一戦です。

スコアだけ見れば派手な試合ではありません。得点は3回の2点だけ、守備ミスもあり、追加点も取れなかった。それでも勝った——この一点に、阪神が交流戦の苦しさから立ち直りつつある理由が詰まっています。前日(6/20)は雨天中止。6/19のDeNA戦(11-3)から中1日空けての一戦でした。

01

試合経過 ―― 3回の2点を高橋が守り切った

GAME FLOW
123456789
阪神002000000262
DeNA000000100150

阪神 2点 6安打 2失策 / DeNA 1点 5安打 / 勝:高橋遥人(完投・開幕9連勝)/ 負:尾形崇斗

場面スコア
1回裏勝又・牧で無死一二塁も、佐野を二ゴロ併殺・宮崎も抑え高橋が無失点0-0
3回表中野が9球粘って四球→佐藤も四球→二死一二塁→大山のセンター前先制打髙寺のライトへタイムリー二塁打2-0
5回尾形が5回94球で降板(5安打2失点4四球)。阪神は以降追加点を奪えず2-0
6回裏一死一二塁のピンチも宮崎を6-4-3併殺で高橋が切り抜け2-0
7回裏度会の左前→福島の送球ミスで無死二塁→蝦名の投手強襲内安→松尾の右飛で一死一三塁→宮下の投ゴロの間に1点2-1
8回表森下安打・大山四球で一死一二塁も、後続倒れ追加点ならず2-1
9回裏高橋が149キロ台を維持し同点を許さず完投。阪神が2-1で勝利2-1
02

高橋遥人の開幕9連勝・完投の価値

9 STRAIGHT WINS
項目内容
投球回 / 球数9回 / 109球(完投)
被安打 / 失点5 / 1
奪三振 / 与四球6 / 1
記録開幕9連勝

ただ防御率が良い・勝ち星が多いという話ではありません。チームが2点しか取っていない試合で、相手の反撃を1点に抑え、中継ぎを使わずに勝ち切った。交流戦で中継ぎの負担や不安が見えていた阪神にとって、この完投勝利は1勝以上の価値があります。しかも相手を無抵抗にしたわけではなく、1回の無死一二塁、6回の一死一二塁、7回の失点と、ピンチは作られた。それでも同点までは許さない。1点は取られても2点目は許さない。これが開幕9連勝の投手です。

03

三振だけでなく併殺で流れを消した

GROUND BALLS

この日の高橋は6奪三振。十分な数字ですが、三振ショーというよりゴロと併殺でDeNAの流れを消した投球でした。1回裏は無死一二塁から佐野を二ゴロ併殺、6回裏は一死一二塁から宮崎を6-4-3併殺。チャンスを作られても最後はゴロで消す。芯で捉えさせない投球です。

球種球数割合
ツーシーム4036.7%
フォーシーム3330.3%
スライダー3229.4%
カットボール32.8%
チェンジアップ10.9%

ツーシームで動かす・フォーシームで押す・スライダーで外すの3本柱でDeNA打線の芯を外しました。速い真っすぐに合わせにいくと少し動き、強く振っても芯から外れてゴロになる。しかも9回でもストレート系は149キロ台。100球を超えた1点差の9回でも球威を維持できるのは、復活ではなく中心投手の姿です。

04

尾形崇斗の155キロをどう崩したか ―― 3回34球が分岐点

BEATING OGATA

DeNA先発・尾形崇斗は5回94球・5安打2失点・5奪三振・4四球。負け投手ですが内容は悪くなく、ストレートは強烈でした(1〜3回は最高155キロ台、平均154キロ台)。阪神が2点を取った3回も球速は落ちていない——つまり、疲れて球威が落ちた投手を打ったのではありません。

尾形 投球数
1回18球
2回8球
3回34球
4回12球
5回22球

3回に阪神は2点。中野が9球粘って四球、佐藤も四球、大山が先制打、髙寺が2点目。尾形を打ち砕いたのではなく我慢して崩した。速い球に早打ちで淡白に終わらず、球数を投げさせ、四球を取り、チャンスで返す。交流戦でパ・リーグの速球派・強い中継ぎに苦しんだ阪神が、尾形のようなタイプに粘って2点を取ったことには大きな意味があります。

05

大山の先制打と、勝敗を分けた髙寺の2点目

OHYAMA & TAKATERA

3回二死一二塁、大山悠輔がセンター前へ先制タイムリー。交流戦中の課題だった「5番大山が機能するか」に対する答えです。森下・佐藤の後ろで大山が返せると、相手は佐藤を歩かせても大山がいる、大山を甘く見れば返される——打線の厚みが一気に変わります。この日は3打数1安打1打点1四球2三振と全部が良かったわけではありませんが、勝負どころの先制打に価値があります。

そして大きかったのが髙寺望夢のライトへのタイムリー二塁打。最終スコアは2-1。この2点目がなければ7回のDeNAの1点で同点でした。大山の先制打は試合を動かした一打、髙寺の2点目は勝敗を分けた一打。近本不在・6番問題の中で、上位・中軸の後ろで点を取れたことは、単なる1打点以上の価値があります。

06

DeNAは何もできなかったわけではない

DENA

DeNA打線は32打数5安打1得点。数字だけ見れば抑え込まれた試合ですが、1回は無死一二塁、6回は一死一二塁、7回は守備の乱れも絡んで1点差に迫った。チャンスは作っています。それでも勝てなかったのは、勝負どころで併殺(1回・佐野、6回・宮崎)が出たから。尾形も5回2失点で試合を作り、中継ぎも無失点でつないだ。それでも勝てない——交流戦から苦しむDeNAには重い敗戦です。

07

守備の課題は勝ったからこそ見逃せない

DEFENSE

阪神はこの試合で2失策。2回の佐藤輝明の三塁守備のミスと、7回の福島圭音の送球ミスです。特に7回——先頭の度会のレフト前のあと福島の送球が乱れて無死二塁、蝦名の投手強襲内安で無死一二塁、松尾の右飛で一死一三塁、宮下の投ゴロの間に1点。高橋遥人だから1点で止まりましたが、普通なら同点・逆転まであってもおかしくない流れでした。

福島を責めるだけではいけません。若い選手には勢いと魅力があります。ただ、首位争いでは一つの守備が試合を変える。勝った試合だからこそ、こうしたミスは冷静に整理しておく必要があります。

08

追加点不足も課題 ―― 6安打6四球で2点

MISSED CHANCES

阪神は6安打6四球を記録しながら、得点は2点だけ。勝ったからよかったものの、本来はもう1点ほしい試合でした。8回も森下のヒット、大山の四球で一死一二塁としながら、佐藤・髙寺・伏見が倒れて追加点なし。3-1、4-1にできるチャンスを逃すと、終盤の守備ミスや一発で一気に苦しくなります。交流戦で苦しんだ阪神にとって、追加点不足はまだ完全には消えていない課題です。

09

3連勝と単独首位の意味

SOLO 1ST

これで阪神は3連勝。交流戦終盤の楽天戦10-3、リーグ再開初戦のDeNA戦11-3、そして今回2-1。大勝できる・接戦も取れる・先発が最後まで投げ切れる——この3つが揃ったことに意味があります。交流戦は6勝12敗とパの投手力・速球・厚い中継ぎに押されましたが、リーグ戦に戻って流れを取り戻し始めました。

この勝利で単独首位。もちろんシーズンは長く、首位に立っただけで何かが決まったわけではありません。ただ、交流戦で沈んだままズルズル行かず、ちゃんと勝ち方を戻してきたことが大きい。順位以上に、勝ち方が戻ってきたことに価値があります。

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今後の注目点

WHAT TO WATCH
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まとめ ―― 勝ち方が戻ってきた

SUMMARY

阪神はDeNAに2-1で勝利しました。最大の主役は高橋遥人。9回109球・5安打1失点・6奪三振・1四球で開幕9連勝を完投。1回と6回のピンチを併殺で切り、7回に1点を失っても同点は許さない。エースの勝ち方です。打線は3回に中野が粘って四球、佐藤も四球、大山が先制打、髙寺が2点目。尾形の155キロを力で打ち砕いたのではなく、我慢して崩した

一方で6安打6四球で2点止まり、2失策(特に7回・福島の送球ミスは失点に直結)という課題も残りました。勝ったからこそ流してはいけません。それでも、10-3・11-3・2-1で3連勝。大勝も接戦も先発完投もできる——阪神は交流戦で失った流れを取り戻し始め、単独首位に立ちました。順位以上に、勝ち方が戻ってきたことが大きい。今日の2-1は、ここからもう一度走り出すうえで意味のある勝利でした。

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動画でも詳しく話しています

YOUTUBE

高橋遥人の開幕9連勝・完投、尾形崇斗の155キロ攻略、大山の先制打、髙寺の2点目、そして勝ったからこそ見逃せない守備課題まで、同じテーマで詳しく整理しています。

🎥 動画で見る|阪神2-1DeNA、高橋遥人 開幕9連勝・完投で単独首位へ(YouTube)

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