阪神タイガース 交流戦 2026.06.03 甲子園
阪神HANSHIN
2 - 3
西武LIONS
2026年6月3日 / 甲子園 / 交流戦・西武3連戦
大竹耕太郎
7回91球
自責1 / 与四球0
渡邉勇太朗
7回112球
無失点 / 被安打2
佐藤輝明 2ラン
155.8
km/h / 飛距離99.7m
工藤泰成 最速
160.8
km/h / 9回0封・平均159

阪神2-3西武|佐藤輝明の2ランでも届かず…西武の総合力に押し切られた理由 阪神は西武に2-3で敗戦。9回裏に森下翔太の三塁打(打球速度163.8km/h・飛距離119.2m・角度31度)から佐藤輝明の2ラン(155.8km/h・99.7m・39度)で1点差まで迫るも届かず。渡邉勇太朗を7回112球まで降ろせず7回まで無得点、2回ネビンの先制ソロを許し、7回には小幡竜平の悪送球が絡んで2失点。大竹耕太郎は7回91球・被安打6・自責1・与四球0と試合は作り、工藤泰成は9回1回19球・最速160.8km/hで0封の収穫もあります。事前の西武3連戦予習で警戒した「総合力型」がそのまま出た一戦の中身を、髙寺・中野・立石の打球データ、小幡の好守とミス、次戦のポイントまで整理します。

2026年6月3日 / 甲子園 交流戦・西武3連戦 📊 試合レビュー

阪神は西武に2-3で敗戦。9回裏に森下翔太の三塁打(打球速度163.8km/h・飛距離119.2m・角度31度)から佐藤輝明の2ラン(155.8km/h・99.7m・39度)で1点差まで迫るも届かず。渡邉勇太朗を7回112球まで降ろせず7回まで無得点、2回にネビンの先制ソロ、7回には小幡竜平の悪送球が絡んで2失点大竹耕太郎は7回91球・被安打6・自責1・与四球0で試合は作り、工藤泰成が9回1回19球・最速160.8km/h(平均159km/h)で0封したことで9回反撃まで持ち込めた一戦。事前予習で警戒した「西武の総合力型」がそのまま出た負け方でした。

阪神は西武に2対3で敗れました。

9回裏、森下翔太の三塁打から佐藤輝明の2ランが飛び出し、最後は1点差まで迫りました。そのため、スコアだけ見れば「惜しかった」と言える試合です。ただし、この試合は単なる惜敗でも、単なるエラー負けでもありません

阪神は、カード前から警戒していた西武の強さをそのまま受ける形になりました。渡邉勇太朗を7回まで崩せず、ネビンに先制弾を許し、7回には守備ミスを得点に変えられた。最後に阪神の打撃力は見せたものの、それが9回では遅かった試合です。

事前の予習はこちら:📊 阪神ファン向け西武3連戦予習|WAR12球団1位の西武をどう崩すか

01

先に結論 ―― 打撃で主導権を取れず、終盤の守備ミスが致命傷に

CONCLUSION

今日の試合は、単なるエラー負けではありません。阪神は打撃で西武に対抗したかった。しかし、渡邉勇太朗を7回まで降ろせず、7回まで無得点でした。その結果、1点差で耐えるしかない展開になり、終盤の守備ミスが致命傷になりました。

最後に森下翔太と佐藤輝明で打撃力は見せました。しかし、西武はその前に、先発力、ネビンの一発、走塁の圧、ミスを逃さない総合力で試合を支配していた

3対2というスコア以上に、西武の強さと阪神の課題がはっきり出た試合だったと思います。

02

試合結果とスコア推移

GAME OVERVIEW
場面スコア
2回表ネビンのソロホームランで西武が先制阪神 0-1 西武
7回表小幡竜平の悪送球が絡み、西武が2点追加阪神 0-3 西武
9回裏森下翔太の三塁打 → 佐藤輝明の2ラン阪神 2-3 西武
あと一本が出ず敗戦2-3

この試合は、9回裏の反撃があったことで「惜敗」に見えます。ただ、試合全体の主導権は西武にありました。阪神は7回まで無得点。西武先発・渡邉勇太朗を崩せなかったことが、試合全体を重くしました。

03

事前の西武予習とのつながり ―― 警戒が現実に

PREVIEW VS REALITY

この西武3連戦に入る前、予習記事でポイントとして見ていたのは次の3つです。

  1. 西武は投手、打撃、守備のバランスが良い総合力型チーム
  2. 阪神は打撃力で対抗できるチーム
  3. 阪神の勝ち筋は、西武先発を早く降ろし、なかつぎ勝負に持ち込むこと

今日の試合は、この事前分析の答え合わせに近い内容でした。西武は大量得点をしたわけではありません。しかし、先発が7回無失点で試合を作り、ネビンが一発で先制し、7回には阪神の守備ミスを逃さず得点に変えました

阪神は最後に森下・佐藤で打撃力を見せました。しかし、その強みが出たのは9回でした。西武の強みが先に出て、阪神の強みが出るのが遅かった。これが今日の試合の大きな流れです。

04

大竹耕太郎 ―― 7回3失点でも自責1、責められない内容

OTAKE — 7 IP, ER 1
項目
投球回7回
球数91球
被安打6
失点3
自責点1
奪三振5
与四球0

この数字を見ると、大竹を強く責める試合ではありません。特に与四球0。四球を出して自滅したわけではありません。7回まで投げ、試合を作っています。

球種内訳

球種球数
チェンジアップ36
フォーシーム20
カットボール16
ツーシーム14
スライダー5

チェンジアップを中心に、速球系と動く球を混ぜ、打たせて取る形は作れていました。ただし、ロースコアの試合では1点が非常に重くなります。2回表のネビンへの先制ソロ。そして7回の守備ミス絡みの2点。この2つが試合を大きく左右しました。

大竹は崩れたわけではない。しかし、勝ち切るには、ネビンへの一球と7回の展開があまりにも重かった。そういう試合でした。

05

渡邉勇太朗を崩せなかったことが最大の重さ

WATANABE — 7 IP, 0 R
項目
投球回7回
球数112球
被安打2
失点0
奪三振6
与四球1

阪神としては、渡邉を早めに降ろして、なかつぎ勝負に持ち込みたかった試合でした。しかし、実際には7回無失点。球数は112球まで投げさせました。しかし、点を取れなければ意味は薄くなります。「球数を使わせたから良かった」ではありません。7回まで無得点で投げ切られた時点で、西武のペースです。

小幡の守備ミスはもちろん重い。ただ、その前に阪神は7回まで0点でした。渡邉を攻略できなかったからこそ、7回の守備ミスが致命傷になった。ここは順番を間違えてはいけないと思います。

06

ネビンの先制ソロ ―― 警戒していた形が出た

NEVIN — SOLO HR

カード前から、予習記事西武打線で最警戒に見ていたのはネビンでした。長打力があり、試合を一振りで動かせる打者。阪神バッテリーとしては、ネビンの前に走者を置かないこと、そして長打だけは避けたいところでした。

今日はソロでした。走者を置いていなかったという意味では、最悪ではありません。しかし、0対0のロースコアでの先制ソロは非常に重い。西武としては1点を先に取ったことで、渡邉勇太朗が投げやすくなりました。

阪神としては、早く追いつかなければいけない展開になり、攻撃がどんどん重くなっていきました。ネビンの一発は、単なる1点ではありません。今日の試合の色を変えた一発でした。

07

阪神打線 ―― 強い打球は出ているが「角度」と「タイミング」が合わない

HITTERS

今日の阪神打線は、単純に「何もできなかった」とは言い切れません。強い打球は出ています。ただし、角度が合わない。ゴロになる。場面で出ない。つながらない。そして、渡邉を早く降ろせない。この組み合わせでした。

髙寺望夢 ―― 強い打球はあった

打席結果打球速度角度
一ゴロ160.9km/h-22度
二ゴロ148.5km/h-11度
中安打160.3km/h1度

強い打球は出ています。ただ、角度が合わず、ゴロになってしまった打球が多かった。これは次につながる内容だと思います。力負けしていたというより、強い打球をどうヒットゾーンに乗せるかという段階に見えます。

中野拓夢 ―― 上位打線として揺さぶれず

打席結果打球速度角度
一ゴロ155km/h-1度
遊ゴロ151km/h-3度

序盤は強い打球がありました。ただ、どちらもゴロ。上位打線として、相手を揺さぶる形にはなりませんでした。特に8回裏、二死一三塁の場面。嶋村、髙寺で作ったチャンスで中野に回りましたが、ここで返せなかった。ここはかなり重かったです。

森下翔太 ―― 9回の三塁打は今日のチームトップ打球

項目
打球速度163.8km/h
飛距離119.2m
角度31度

森下は序盤から中盤は苦しかったですが、9回の三塁打は別物でした。0対3の9回裏。普通ならかなり重い空気の中、先頭打者が三塁まで行った。この一打で、試合の空気が一気に変わりました。

佐藤輝明 ―― 9回裏の2ラン

項目
打球速度155.8km/h
飛距離99.7m
角度39度
球種岩城颯空のフォーシーム
打球方向レフトスタンド

9回裏、無死三塁。岩城颯空に対して、フォーシームをレフトへ運びました。低く突き刺す弾丸ではありません。高く上がった打球を、パワーでレフトスタンドまで運んだ一発です。このホームランで0対3が2対3になりました。9回の反撃は、佐藤輝明のホームランだけではありません。森下が作って、佐藤が仕留めた。この見方が正しいと思います。

ただし、9回では遅かった。この2人の長打が、2回、4回、6回、どこかで出ていれば、試合はまったく違ったはずです。

立石正広 ―― かなり苦しかった

4打席で三振3つ。打球が強くない以前に、打球を作れていません。相手が本格的に攻め方を作ってきている段階に見えます。若い選手なので波はあります。ただ、阪神打線が佐藤頼みにならないためには、立石の修正は重要です。

08

7回表の小幡竜平 ―― 好守もあったからこそミスが重い

OBATA — 7TH INNING

7回表は、今日最大の分岐点でした。西武が1対0でリード。大竹は粘っています。二死まで行き、ここで終わればまだ1点差でした。しかし、小幡竜平の悪送球が絡んで2点を失いました。スコア上も阪神の失策2が重く残る試合になりました。最終スコアは3対2。だから、どうしても「あの2点がなければ」と思ってしまいます。

ただし、ここで小幡を一方的に悪者にして終わるのは違います

5回表には良いプレーもありました。渡部聖弥のショートへの打球です。最初は一塁セーフの判定でしたが、阪神がリクエスト。リプレー検証の結果、判定が覆ってアウトになりました。ショートバウンド気味の難しい打球をすくい上げてアウトにしたプレーでした。

あれを見ると、小幡の守備力そのものを否定する話ではありません。動きもある。ハンドリングもある。難しい打球をアウトにできる力もある。だからこそ、7回のミスが余計に惜しい

良いところを消して叩くのも違う。でも、7回の重さをなかったことにするのも違う。今日の小幡は、良いプレーもあった。しかし、勝敗に直結する場面でミスも出た。この両方を見ないといけません。

09

なぜ守備ミスが致命傷になったのか ―― 順番が大事

WHY IT MATTERED

ここで大事なのは、「阪神は守備で勝つチームだから重い」という見方ではありません。

今回の西武戦では、阪神は打撃で主導権を取るべき試合でした。西武先発を早く降ろして、なかつぎ勝負に持ち込む。それが勝ち筋でした。しかし、阪神は渡邉勇太朗を7回まで降ろせず、7回まで無得点でした。

そうなると、1点差で耐えるしかない展開になります。その展開で、7回に守備ミス絡みの2失点が出た

つまり、打撃で主導権を取れなかったからこそ、守備のミスが致命傷になった小幡個人だけの問題ではありません。阪神が打撃で先に主導権を取れず、西武の先発力と総合力に押し込まれた結果、終盤の守備ミスが一気に致命傷になった試合でした。

10

西武の試合運び ―― 派手ではないが強い

LIONS — TOTAL TEAM

西武は派手に打ちまくったわけではありません。しかし、勝ち方は非常に嫌らしいものでした。

これは、強いチームの勝ち方です。西武は走塁だけで大きく得をするタイプではないと見ていました。ただ、今日のように必要な場面で一つ動く。その一つの動きで守備に圧をかける。そこでミスが出れば得点に変える。これは本当に嫌な野球です。派手ではない。でも、相手のミスを逃さない。これが総合力型のチームの強さです。

11

8回裏のチャンス ―― 二死一三塁で中野に回したが返せず

8TH INNING CHANCE

8回裏にも、阪神にはチャンスがありました。代打の嶋村、そして髙寺がつなぎ、二死一三塁。ここは良い流れでした。若い選手、途中出場の選手が流れを作ったことは評価できます。ただ、中野で返せませんでした

ここで1点入っていれば、9回の展開は大きく変わりました。3対1で9回に入り、森下の三塁打、佐藤の2ランなら逆転です。もちろん、野球に「もし」はありません。ただ、今日の試合はそういう「もし」が多かった。2回のチャンス、8回のチャンス、7回の守備、ネビンへの一球。全部が少しずつ足りなかった試合でした。

12

工藤泰成の9回は評価したい ―― 最速160.8km/h

KUDO — 9TH 0 R

負け試合の中で、工藤泰成の投球はかなり良かったです。

項目
投球回1回
球数19球
被安打0
失点0
与四球0
奪三振1
最速160.8km/h
平均球速159km/h

9回表、追加点を取られればほぼ終わりの場面でした。そこで工藤がゼロで抑えたから、9回裏の森下・佐藤の反撃につながりました。球速も出ていました。カットボール、フォーシーム、スライダー、フォークを使いながら、しっかり抑えた。負け試合ではありますが、工藤の9回はかなり評価していいと思います。

13

ルーカス復帰の可能性と投手配置 ―― 一人に背負わせない

BULLPEN DEPTH

ルーカスが戻ってくる可能性があるのは大きいです。ただし、いきなり救世主扱いするのは違うと思います。まずは短いイニングからでいい。なかつぎとして状態を確認しながら、一軍の戦力に戻していく。

今の阪神に必要なのは、誰か一人に全部を背負わせることではありません。勝ちパターン周辺を厚くすること。ビハインドでも追加点を防いで、最後の反撃につなげる投手をどう使うか。今日の工藤のように、9回をゼロで抑えたから反撃につながるケースもあります。投手が試合を壊さず、打線が最後まで可能性を残す。そういう形を増やしたいところです。

14

内野の競争 ―― 小幡だけで終わらせない

INFIELD COMPETITION

小幡の7回のミスは重い。これは逃げずに見たいところです。ただし、小幡を責めて終わりではありません。阪神には内野の競争が必要です。

誰が守備で信頼を取るのか。誰が途中出場で試合を締めるのか。誰が若手として突き上げるのか。百﨑が上がったからすぐに何かが解決するわけではありません。ただ、内野の競争があることは大事です。小幡は良い守備も見せました。だから守備力そのものを否定する話ではありません。ただ、勝敗に直結する場面でミスが出たことは重い。チームとして、内野の競争と役割整理をどう進めるか。ここも次戦以降の見どころになります。

15

次戦以降のポイント

WHAT'S NEXT
  1. 西武先発を早く降ろすこと:今日のように7回まで無失点で行かれると苦しい。早い回から球数を使わせ、甘い球を逃さず、主導権を取りたい
  2. ネビンの長打を避けること:ソロで済んだとはいえ、先制ホームランは重い。ネビンの前に走者を置かないこと、長打で試合を動かされないことが重要
  3. 打撃で早く主導権を取ること:阪神は打撃力で対抗できるチーム。森下、佐藤だけでなく、上位、下位、立石、大山、全体で点を取りたい
  4. 守備で余計な失点をしないこと:打撃で主導権を取れない試合では、守備ミスが勝敗に直結する
  5. 森下・佐藤の前に走者を置くこと:9回の反撃は見事。ただし、これをもっと早い回で見たい
16

まとめ:今度は阪神がやり返したい試合

SUMMARY

今日の試合は、単なるエラー負けではありません。阪神は打撃で西武に対抗したかった。しかし、渡邉勇太朗を7回まで降ろせず、7回まで無得点でした。その結果、1点差で耐えるしかない展開になり、終盤の守備ミスが致命傷になりました。

最後に森下翔太と佐藤輝明で打撃力は見せました。しかし、西武はその前に、先発力、ネビンの一発、走塁の圧、ミスを逃さない総合力で試合を支配していました3対2というスコア以上に、西武の強さと阪神の課題がはっきり出た試合だったと思います。

ただ、渡邉勇太朗を崩せなかった。ネビンに先制弾を許した。7回の守備で2点を失った。立石正広はかなり苦しかった。阪神は最後に打撃力を見せました。でも、西武はそれより前に総合力で試合を支配していました

次こそ、阪神が先に打撃で圧をかける。投手が粘る。守備で余計な失点をしない。今日やられたことを、今度は阪神がやり返したい試合です。

17

YouTubeでも詳しく話しています

VIDEO

この試合の詳しい振り返りは、YouTubeでも話しています。

🎥 動画はこちら:阪神2-3西武|佐藤輝明の2ランでも届かず…西武の総合力に押し切られた理由

免責:本記事は試合映像、公式記録、各種速報、公開されている成績情報、試合中のプレー内容をもとに、個人の見解を交えて構成しています。投球内容、配球、守備判断、起用に関する分析には、映像からの解釈や個人的見解を含みます。選手・監督・コーチ・球団関係者を誹謗中傷する意図はありません。記録・成績は確認時点の情報をもとにしており、表記ゆれや更新により変更される場合があります。