阪神タイガース 試合レビュー 📉 1点しか取れない打線
HANSHIN
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DeNA
3
2026.05.09(土)甲子園 / 大竹7回68球無失点も8回逆転

阪神1-3DeNA|大竹7回無失点から暗転。根っこにあるのは「1点しか取れない打線」 大竹耕太郎は7回68球無失点で勝たせたい内容。しかし8回に連打と四球で満塁、蝦名・度会の連続タイムリーで逆転負け。前進守備が裏目、森下の見逃し三振、直近3試合で4得点・45三振・44イニング適時打なしの打線まで整理

NOTE ― この試合は「大竹が8回に崩れた試合」に見えますが、本質はそこではありません。大竹は7回68球無失点で勝たせたい内容。問題は、阪神が直近3試合で4得点・OPS .580・45三振・44イニング適時打なしという重い打線で、投手に「1点もやれない野球」を強いてしまっていることです。前進守備、森下の見逃し三振まで、すべてここから派生しています。
2026年5月9日(土) 甲子園 / 阪神 vs 横浜DeNA AIデータ二刀流ブログ
KEY POINTS — この試合のポイント
  1. 大竹耕太郎は7回68球無失点で勝たせたい内容。しかし8回に連打と四球で満塁、蝦名達夫の同点打、度会隆輝の勝ち越し2点打で1-0から1-3に逆転。前進守備も裏目に出た
  2. 森下翔太の8回先頭フルカウント見逃し三振にはモヤモヤ。ABS議論が出るのは自然だが、判定だけを敗因にするのは違う。1点しか取れていない打線の問題は消えない
  3. 根っこは打線。直近3試合で4得点・OPS .580・出塁率.271・長打率.309・45三振・44イニング適時打なし。投手に「1点もやれない野球」を強いる重さが、大竹の8回・前進守備・判定の重みを全部作っている
📌 今日の記事で見るポイント — スクロール前に把握
  1. 大竹耕太郎 7回68球無失点:球種配分から見る完璧に近い内容 → 04
  2. 8回に何が起きたのか:1死から連打・四球で満塁、蝦名・度会の連続タイムリー → 05
  3. 前進守備がまた裏目:1点を守る守備が複数失点の入口に → 06
  4. 森下の見逃し三振とABS議論:判定だけを敗因にするのは違う → 07
  5. 直近3試合の打線が重い:4得点・OPS .580・44イニング適時打なし → 08
  6. 3試合45三振の内訳:上位・中軸・下位すべてに広がっている → 09
  7. 森下と佐藤の怖さは生きている:問題はその前後 → 10
  8. 篠木を苦しめたが倒せなかった:藤川監督コメントが示す本質 → 11
  9. 大山・小幡・近本不在:打線の厚みと上位のリズム → 12
  10. 反対意見・別視点:大竹続投・前進守備・判定論はそれぞれ妥当 → 13
  11. 今後の注目点:佐藤の後ろ/三振/大山/終盤の守り → 14
阪神 LOSE 1
DeNA WIN 3
2026年5月9日(土)甲子園 / 大竹7回68球無失点も8回に逆転

2026年5月9日、阪神は横浜DeNAに1-3で逆転負けしました。スコアだけを見ると、「大竹耕太郎が8回に崩れた試合」に見えます。

たしかに、試合をひっくり返された直接の場面は8回でした。7回まで68球無失点。完封ペースだった大竹が、8回に連打と四球で満塁を背負い、蝦名達夫の同点打、度会隆輝の勝ち越し2点打で一気に逆転されました。

ただ、この試合を大竹だけの問題として見るのは違います。大竹は7回まで勝ち投手になっていなければいけない内容でした。阪神がそこまでに取った点は、木浪聖也の犠牲フライによる1点だけ。しかも、ここ最近の阪神打線は直近3試合で4得点、45三振、44イニング適時打なしと、かなり重い状態に入っています。

1点しか取れないから、投手に完封級の投球を求めることになる。1点しか取れないから、前進守備の判断が重くなる。1点しか取れないから、森下翔太の見逃し三振の判定まで、試合全体の象徴のように見えてしまう。本記事では、阪神1対3DeNAの試合を、大竹の8回、前進守備、森下の判定、そして阪神打線の直近データから整理します

01

先に結論 ―― 大竹を責める試合ではない、根っこは打線の重さ

CONCLUSION

この試合の直接の分岐点は8回です。大竹耕太郎は7回まで68球無失点。ところが8回に入り、林琢真、成瀬への連打、代打・宮崎敏郎への四球から満塁となり、蝦名達夫に同点打、度会隆輝に勝ち越し2点打を浴びました。

ただ、本質は「大竹が悪かった」ではありません。大竹は7回まで十分すぎる内容でした。本来なら勝たせてあげたい投球です。問題は、阪神打線が1点しか取れていなかったことです。

直近3試合の阪神打線(5/6中日・5/8DeNA・5/9DeNA)
指標数字見方
得点4点3試合合計、1試合平均1.33点
OPS約.580強打者の半分以下
出塁率約.2713割を切っている
長打率約.309長打が極端に少ない
三振451試合平均15三振
適時打0本/44イニング得点圏で返せていない

これでは、投手は一度も崩れられません。守備も一点もやれない形になり、前進守備のリスクも大きくなります。判定の一球も、必要以上に重く見えてしまう。大竹の8回、前進守備、森下の判定は、どれも重要な論点です。しかし、根っこにあるのは、ここ最近の阪神打線が試合を楽にできていないことです。

この試合は「大竹を責める試合ではない」。根っこは打線。1点しか取れないから、投手・守備・判定の一球がすべて重く見える――その構造を整理します。
02

試合結果 ―― 6回先制も8回に逆転

OVERVIEW

阪神は6回、佐藤輝明の四球、前川右京のヒットなどでチャンスを作り、木浪聖也の犠牲フライで先制しました。

しかし、8回に大竹耕太郎がつかまります。1死から連打と四球で満塁。蝦名達夫に同点タイムリー、度会隆輝に勝ち越しの2点タイムリーを許し、1対3。阪神はその後、森下翔太、佐藤輝明、前川右京から始まる8回裏の好打順でも反撃できず、9回も無得点で敗れました。

スコアだけでなく、流れとしてもかなり悔しい試合でした。7回までは勝ち試合に見えていたからです。勝ち投手は山﨑(DeNA)、敗戦投手は大竹、セーブは山﨑(記録上は便宜)。試合は8回までずっと阪神優勢の流れだったぶん、引っくり返された9連戦の影響も含めて重い1敗になりました。

試合結果は「7回まで勝ち試合 → 8回に逆転」。スコア1-3よりも、流れの暗転の方が悔しい敗戦でした。
03

試合の流れ ―― 大竹が7回まで作り、8回に一気に暗転

FLOW

試合の流れを一言で言えば、「大竹が7回まで完璧に近く投げ、6回に1点の援護をもらい、8回に一気に逆転された」試合でした。

試合の流れは「7回までは勝ち試合・8回で全部反転」。68球無失点だった大竹の8回25球、6者連続出塁。テンポの良さが一気に消えた回でした。
04

大竹耕太郎は7回まで完璧に近かった ―― 球種配分から見る

OTAKE
大竹
⚒ 7回まで68球無失点 → 8回に逆転を許す

大竹耕太郎、奥行きの配球で7回までDeNAをタイミングごと外した

7回まで 68球 7回無失点 8回 25球で6者連続出塁 最終 8回途中 3失点で敗戦

大竹耕太郎は7回まで68球無失点。この数字だけでも、かなり良い内容だったことがわかります。大竹の投球は、速球で押し込むタイプではありません。フォーシームを軸にしながら、チェンジアップ、ツーシーム、スライダー、カットボールを組み合わせ、タイミングと奥行きで打者を外していく投手です。

大竹 球種配分(試合トータル)
球種球数割合
フォーシーム3638.7%
チェンジアップ1920.4%
ツーシーム1212.9%
スライダー1111.8%
カットボール1010.8%
イーファス22.2%
カーブ22.2%
フォーク11.1%

まさに大竹らしい配分です。7回までは、DeNA打線が大竹に対して完全にはタイミングを合わせ切れていませんでした。走者を出しても崩れず、テンポよくアウトを重ねていました。

この内容なら、8回続投は自然です。1対0でリード、球数68球、7回無失点。この状況で大竹を代える判断は、かなり難しいでしょう。だから、この試合のポイントは「なぜ8回に投げさせたのか」ではなく「8回に崩れ始めてからどう止めるべきだったのか」です。

大竹は「奥行きの配球」で7回まで支配。続投判断は妥当。問題は8回に綻びが見え始めてからの対応で、これは大竹一人の責任ではありません。
05

8回に何が起きたのか ―― 1死から6者連続出塁、25球で逆転

8TH INNING

8回表、大竹は1死からつかまりました。

  1. 林琢真にヒット
  2. 続く打者にもヒット
  3. 代打・宮崎敏郎に四球
  4. これで1死満塁
  5. 蝦名達夫に同点タイムリー
  6. 度会隆輝に勝ち越し2点タイムリー

1対0から、1対3へ。7回まで68球だった大竹は、8回だけで25球を投げ、打者9人、6者連続出塁。7回までのテンポの良さが一気に消えました。

もちろん、8回に踏ん張れなかったことは事実です。ただ、大竹だけを責めるのは酷です。7回まで無失点で試合を作った投手に、1点の援護しかない。これはあまりにも厳しい展開です。大竹は勝たせてあげたい内容でした。問題は、その大竹に「一球のミスも許されない試合」を強いてしまったことです。

8回は「大竹が崩れた」というより「援護1点では一球のミスも許されない」状況の必然的な帰結。投手の責任に矮小化すると見誤る回です。
06

前進守備がまた裏目に出た ―― 1点を守る守備が複数失点の入口に

INFIELD-IN

8回の失点場面でもう一つ重かったのが、前進守備です。終盤の1点リード。三塁ランナーを返したくない場面で、内野を前に出すこと自体は理解できます。前進守備は、目の前の1点を防ぐための守備です。ホームで刺せれば大成功です。

ただし、リスクもあります。正面に飛べばアウトにできますが、横を抜かれると普通の守備位置なら止められた打球が外野まで抜ける可能性があります。1点を防ぎにいった結果、複数失点につながることもあります

この試合では、その悪い方が出ました。しかも、前日にも似たような形で前進守備の横を抜かれる場面がありました。2日続けて同じような景色を見せられると、どうしても印象は悪くなります。

もちろん、前進守備そのものを否定するのは違います。もし定位置で三塁ランナーが返っていれば、「なぜ前に出ないのか」という話になります。ただ、この場面で考えたいのは、投手の状態と相手打線の状態です。8回の大竹は、すでに連打と四球で苦しくなっていました。DeNA打線も振れていました。その中で前進守備を敷くと、横を抜かれるリスクはより大きくなります。

前進守備の是非は「投手・打線の状態次第」。8回の大竹が苦しくなっていた中で前に出るのは、リスクが大きかった――結果論ではなく、過程としての論点です。
07

森下翔太の見逃し三振とABS議論 ―― 判定だけを敗因にしない

ABS

8回裏、阪神は2点を追う攻撃でした。打順は森下翔太、佐藤輝明、前川右京。反撃するなら、ここしかないという場面です。

しかし、先頭の森下がフルカウントから見逃し三振。続く佐藤輝明も空振り三振。前川右京も二ゴロで、三者凡退に終わりました。特に森下の見逃し三振には、かなりモヤモヤが残りました。

あの一球の重みはかなり大きかったと思います。このような場面を見ると、ABS、つまり自動ボール・ストライク判定の議論が出るのも自然です。

審判も含めて野球という考え方はあります。人間の判断があるからこその野球という見方もあります。ただ、勝負どころの一球で疑問が残ると、選手もファンも納得しづらい。完全自動判定でなくても、一部の判定だけを確認できる仕組みがあれば、試合の納得感は変わるかもしれません。

ただし、この試合の敗因を判定だけにするのは違います。判定にモヤモヤは残りました。でも、1点しか取れていない打線の問題は消えません。そこは分けて考える必要があります

森下の見逃し三振は「モヤモヤは残るが、敗因は判定だけではない」。ABS議論は重要だが、44イニング適時打0という打線の現実は、判定の話とは独立して整理が必要です。
08

直近3試合の阪神打線はかなり重い ―― 単発の不振ではない

RECENT BATTING

この試合の根っこにあるのは、ここ最近の阪神打線の重さです。

直近3試合(5/6中日・5/8DeNA・5/9DeNA)の阪神打線
指標数字見方
得点4点3試合合計
1試合平均得点1.33点勝ちパターンに乗りにくい
OPS約.580強打者の半分以下、リーグ平均をかなり下回る
出塁率約.2713割を切っている
長打率約.309長打で局面を変える力が落ちている
三振451試合平均15三振
適時打0本得点圏で返せていない
適時打なし44イニング長期化している

この数字を見ると、1対3という結果は偶然ではありません。ただ点が入っていないだけではありません。塁に出る力が落ちている。長打で局面を変える力が落ちている。三振で攻撃が切れている。攻撃全体の圧がかなり弱くなっています。

ここ最近の阪神は、ヒットがまったく出ていないわけではありません。四球もあります。チャンスも作っています。それでも点にならない。この状態が一番しんどいです。

直近3試合の打線は「単発の不振ではなく、構造的な重さ」。OPS .580・44イニング適時打なしは、修正に時間がかかる数字です。
09

3試合45三振の内訳 ―― 上位・中軸・下位すべてに広がっている

STRIKEOUTS

直近3試合の三振数は45。その内訳を見ると、打線全体に三振が広がっていることがわかります。

直近3試合 三振の内訳(推定/5/6中日・5/8DeNA・5/9DeNA)
選手5/6 中日5/8 DeNA5/9 DeNA合計
小幡竜平3227
佐藤輝明2215
大山悠輔32-5
前川右京2114
伏見寅威22-4
高寺望夢1113
中野拓夢2013
森下翔太0213
木浪聖也--22
坂本誠志郎--11
井坪陽生-1-1
嶋村麟士朗-1-1
投手陣2226

一番目立つのは、小幡竜平の7三振です。小幡は守備と走塁で価値のある選手です。しかし、今のように打線全体が苦しい時期に、下位で三振が続くと、上位に返す前に攻撃が終わってしまいます

佐藤輝明の三振は、少し分けて考える必要があります。佐藤は長打の怖さがあり、相手もかなり警戒しています。実際に申告敬遠もありました。長打を狙う打者には三振もあります。ただ、打線全体で三振が増えている中で、中軸でも下位でも三振が重なると、攻撃の流れは止まります。

大山悠輔の状態も気になります。5月6日と8日で8打数5三振。9日はスタメンを外れました。前川右京、伏見寅威、木浪聖也、坂本誠志郎にも三振が出ています。

どこか一部分だけが悪いのではありません。上位、中軸、下位、捕手、投手。打線全体に三振が広がっています

三振45の内訳は「全打順に分散している」。一人の不調ではなく、チーム全体が力で勝負しに行きすぎている可能性があります。
10

森下翔太と佐藤輝明の怖さは生きている ―― 問題はその前後

STARS

ただし、明るい材料がないわけではありません

森下翔太は、この試合でも左中間への二塁打がありました。さらにセンターライナーも打球速度163.5km/h、飛距離114m、角度24度という強い打球でした。結果はアウトでも、内容は悪くありません。

佐藤輝明も、初回に申告敬遠されました。これは相手から見て、勝負したくない打者だということです。

森下と佐藤には怖さがあります。問題は、その前後です。森下が出ても、佐藤が歩かされても、その後で返せない。佐藤を避けられた後に点が入らない。下位で三振が重なり、上位に返せない。相手からすると、「森下と佐藤を慎重に扱えばいい」という攻め方ができてしまいます。ここを変えないと、今後も同じような攻めをされる可能性があります。

森下と佐藤の怖さは生きている。問題は「前後の打者がプレッシャーを増やせていない」こと。中軸2人だけでは、相手バッテリーは振り回されません。
11

篠木健太郎を苦しめたが倒せなかった ―― 藤川監督コメントが示す本質

SHINOKI & FUJIKAWA

DeNA先発の篠木健太郎は6回111球、1失点。阪神は完全に抑え込まれたわけではありません。球数を投げさせました。四球も取りました。チャンスも作りました。しかし、得点は木浪聖也の犠牲フライによる1点だけ。

これは「苦しめたけど倒せなかった」試合です。相手投手が苦しいときに、もう一本出す。申告敬遠の後に返す。盗塁で作ったチャンスを得点にする。四球で出た走者を長打で返す。その一押しが足りませんでした

藤川球児監督は、ここ3試合で45三振の打線について、「強引にならないようにしなければいけない」「打線として一人一人にならないようにしていく」という趣旨の話をしていました。まさに、この試合の本質です。

今の阪神打線は、個々の打者が何とかしようとしているように見えます。しかし、それが線になっていません。ランナーが出ても、次が続かない。チャンスになっても、一本が出ない。追い込まれると、三振で攻撃が切れる。打線として相手投手を崩しているというより、一人一人が別々に勝負しているように見えます

藤川監督のコメント「強引にならない」「一人一人にならない」は、いまの打線の課題を端的に表現。篠木に111球投げさせて1点は、「苦しめたが倒せなかった」典型です。
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大山・小幡・近本不在 ―― 打線の厚みと上位のリズム

LINEUP DEPTH
大山悠輔の状態

大山悠輔の状態も大きな論点です。ここ最近、大山はかなり苦しんでいます。三振も増え、打線の中で本来の怖さが出ていません。この試合ではスタメンを外れました。打線を動かす判断としては理解できます。ただ、大山を外したからといって、打線が一気に変わったわけではありません。得点は1点。つまり、問題は大山一人ではありません。

小幡竜平の三振が重く見える理由

小幡竜平は守備と走塁で価値のある選手です。ただ、直近3試合で7三振はかなり重く見えます。下位打線で三振が続くと、上位に返す前に攻撃が終わります。今の阪神は1点が遠い状態です。その中では、下位打線にも、粘る、転がす、進める、相手に球数を投げさせるといった役割が求められます。

でも三振では、そういう可能性がありません。今のチーム状況では、この差がかなり大きく見えます

近本光司不在の影響

ここ最近の阪神打線を見ると、近本光司不在の影響も感じます。もちろん、誰か一人がいないから全部が悪くなるという単純な話ではありません。ただ、近本のように、出塁して、走って、相手にプレッシャーをかけて、打線全体にリズムを作る選手がいないと、攻撃は単発になりやすくなります。

今の阪神は、まさに単発に見えます。ヒットは出る。四球もある。でも続かない。点にならない。上位でリズムを作る役割を、誰が担うのか。ここも今後の注目点です。

大山・小幡の状態と近本不在が重なって、「打線の厚み」と「上位のリズム」の両方が薄くなっています。修正は1試合では難しい構造的な課題です。
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反対意見・別視点

COUNTER VIEWS
大竹耕太郎の続投は当然だった

これはかなり妥当です。7回68球無失点。1対0でリード。あの内容なら8回続投は自然です。最初から交代すべきだったと断定するのは結果論が強すぎます。

前進守備は終盤1点勝負なら当然

これも理解できます。1点を守りたい場面では、ホームで刺すために前進守備を敷くのは普通の選択肢です。もし定位置で三塁ランナーが返っていたら、それはそれで批判されていたでしょう。

森下翔太の見逃し三振:判定だけを敗因にするのは違う

これもその通りです。判定にモヤモヤは残りますが、阪神はそれ以前に1点しか取れていません。44イニング適時打が出ていない現実もあります。

つまり、この試合は一つの原因だけで語るべきではありません。大竹の8回・前進守備・判定・打線の不振・三振の多さ・DeNA打線の集中力。これらが重なって、1対3という結果になりました。その中でも根っこにあるのは、やはり打線が試合を楽にできていないことだと思います。

SUMMARY — まとめ

阪神はDeNAに1対3で逆転負けしました。大竹耕太郎は7回まで68球無失点。勝たせてあげたい内容でした。しかし、8回に連打と四球から一気に逆転を許しました。

前進守備は裏目に出ました。森下翔太の見逃し三振にはモヤモヤが残りました。DeNA打線には終盤に嫌な形でつながれました。ただ、一番重いのは、ここ最近の阪神打線です。

直近3試合で4得点・OPS約.580・長打率約.309・出塁率約.271・三振45・44イニング適時打なし。この状態では、投手に完封級の投球を求めるしかなくなります。1点しか取れないから、大竹に一球のミスも許されない。1点しか取れないから、前進守備の判断が重くなる。1点しか取れないから、判定の一球まで試合全体の象徴のように見えてしまう。

大竹の8回だけで終わらせてはいけない試合。
阪神が取り戻すべきなのは、
打線として相手を崩す形。

強引にならない。一人一人にならない。次の打者につなぐ。三振で攻撃を切らない。佐藤輝明を避けられた後に返す。ここを変えられるか。明日以降、阪神がどう答えを出すのかを見ていきたいと思います。

14

今後の注目点

WHAT TO WATCH NEXT
  1. 佐藤輝明の後ろを誰が打つのか:相手は佐藤を避けてくる可能性。後ろの打者が返せれば、打線全体の圧はかなり変わる
  2. 三振をどう減らすか:当てに行くだけでは長打の怖さが消える。場面に応じた打撃の整理
  3. 大山悠輔の状態:大山が戻れば、打線の厚みは変わる
  4. 1点リードの終盤の守り方:前進守備の使い方、継投の判断、投手の状態の見極め
  5. 下位打線の役割:粘る・進める・球数を投げさせるなど、三振以外の貢献
  6. 近本不在時の上位のリズムメイカー:誰が出塁・走塁でプレッシャーをかけるか
  7. 大竹耕太郎の次回登板:今日の8回をどう昇華するか
  8. 藤川監督の次戦の起用と打線の組み方:「一人一人にならない」打線をどう作るか

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SOURCES — 参照ソース
本記事は、試合結果、公開されている成績データ、報道、試合後コメントなどをもとに、個人の感想を交えて構成しています。選手、監督、審判、球団関係者への誹謗中傷を目的としたものではありません。判定、采配、守備位置、打撃内容については、あくまで試合を振り返るための論点として扱っています。成績や数値は確認時点の情報をもとにしています。集計方法や更新タイミングにより、数値に差が出る場合があります。