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【阪神3-0巨人】立石正広は凡退まで凄い。村上頌樹が前回の悔しさを完封で取り返した一戦

阪神
3 - 0
巨人
2026年5月23日(土) | 東京ドーム | 勝:村上頌樹(今季初完封) 負:ウィットリー | 阪神4連勝
立石正広
4-2-2
5回先制2点打・6回170km/h超投ゴロ
村上頌樹
9回110球
3安打無失点・今季初完封
7回
中軸三者三振
巨人中軸を封じる
先に結論

阪神が巨人に3-0で勝利(東京ドーム)/阪神4連勝。打の主役は立石正広で、5回にウィットリーから先制の2点タイムリー、6回には木浪聖也の追加点タイムリーもありました。立石は4打数2安打2打点でしたが、本当に凄いのは6回満塁での投ゴロ――船迫大雅のインコースに食い込むツーシームを内側からバットを出して170km/h超のピッチャー返し。アウトでも「打てる理由が見える」凡退でした。投の主役は村上頌樹で、9回110球・3安打・無失点で今季初完封。前回登板の完封逃しの悔しさを今回で回収し、7回には巨人中軸を三者三振。藤川監督の初回前進守備(芝が打球を殺す狙い)と坂本誠志郎の2安打・捕手リードも勝因です。新人が動かし、エースが支配した一戦でした。

阪神が東京ドームで巨人に3-0で勝利しました。スコアだけ見れば、村上頌樹の完封勝ち。もちろん、それだけでも十分に大きい試合です。ただ、この一戦はそれだけではありませんでした。打の主役は、またしても立石正広。5回、巨人先発ウィットリーに阪神打線が苦しむ中、二死二三塁で先制の2点タイムリーを放ちました。一方で村上は、前回登板で完封目前に逃した悔しさを、今回の9回110球完封で取り返しました。

01先に結論 ── 立石が動かし、村上が支配した試合

この試合は、単なる完封勝ちではありません。新人の立石正広が試合を動かし、エースの村上頌樹が試合を支配した一戦でした。

立石は、5回の先制2点タイムリーだけでなく、6回の満塁での投ゴロにも価値がありました。インコースに食い込むツーシームを、内側からバットを出して強烈にピッチャー返し。結果はアウトでも、内容としてはむしろ評価が上がる打席です。

村上は、前回の完封逃しを引きずるのではなく、今回の完封で取り返しました。9回110球、3安打無失点。初回以外はほとんど得点の気配を出させず、7回には中軸を三者三振に切りました。さらに、初回の前進守備は藤川監督の狙いがあり、坂本誠志郎も攻守で勝利に絡みました。

データ補足

つまりこの試合は、「立石が決め、村上が取り返し、チーム全体で勝った」と言える内容。新人が動かし、エースが支配し、ベンチワークと中堅が下支えした完成度の高い完封勝ちです。

結論

本記事の主役は「立石の凡退打席の価値」と「村上の7回中軸三者三振」記録より中身、結果より過程を見たい一戦です。

02試合結果 ── 阪神3-0巨人、村上9回110球完封・立石2安打2打点

立石正広
4-2-2
5回先制2点打・6回170km/h超投ゴロ
村上頌樹(勝・初完封)
9回110球
3安打無失点・7回中軸三者三振
阪神
4連勝
9安打/巨人3安打・試合時間2:32

得点の流れ:5回表に木浪四球→坂本左安→村上送りバント→二死二三塁から立石の先制2点タイムリー6回表に一死一二塁から木浪聖也のセンターへのタイムリーで3点目。投手陣は村上が9回完封。

03初回 前進守備は、ただの結果オーライではなかった

試合の最初の分岐点は、1回裏でした。巨人は浅野翔吾の二塁打で無死二塁。その後、一死三塁となります。ここで阪神は前進守備を敷き、吉川尚輝の一ゴロで三塁走者を本塁アウトにしました。

最近の阪神を見ていると、前進守備にはどうしても怖さがあります。前に出て、抜かれれば一気に失点する。ファンとしては、嫌な記憶もよぎる場面でした。しかし、藤川監督はこの場面について、芝が打球を殺すことを踏まえ、狙い通りゴロを打たせたという趣旨の説明をしています。

つまり、あれは単なるギャンブルではありません。芝、打球の勢い、村上の制球、守備位置。そこまで踏まえた前進守備だったということです。村上が狙い通りのゴロを打たせる/内野が本塁で刺す/初回の失点を防ぐ――ここを0点で抜けたからこそ、5回の立石の一打が「先制打」になりました

04ウィットリーは簡単な相手ではなかった

阪神打線は、序盤かなり苦しみました。巨人先発ウィットリーは、フォーシームに力がありました。150km/h台中盤の速球を軸に、阪神打線から三振を奪っていきます。実際、阪神は序盤から三振が多く、簡単に前へ飛ばせる雰囲気ではありませんでした。

だからこそ、5回の攻撃には価値があります。ウィットリーが崩れていたから打ったのではありません。球威のある投手に対し、木浪が四球を選び、坂本がつなぎ、村上が送り、立石が仕留めた。チームで作ったチャンスを、新人が決めた――ここにこの試合の面白さがあります。

055回 立石正広が試合を動かした ── 追い込まれて高めをセンター返し

5回表、阪神は木浪聖也の四球、坂本誠志郎の左安、村上頌樹の送りバントで二死二三塁を作ります。ここで打席には立石正広。相手はここまで阪神打線を苦しめていたウィットリー。しかもカウントは追い込まれます。

普通の新人なら、ここはかなり苦しい場面です。速球に押される/変化球に泳がされる/追い込まれて、打撃の形が崩れる。しかし、立石は違いました。難しい球をしっかり見逃したあと、高めの力のある速球をセンター返し。これが先制の2点タイムリーになりました。

データ補足

この打席は、勝負強さだけでは説明しきれません。立石は、バットを早い段階でレベル軌道に持っていける打者に見えます。つまり、ボールを捉えられるゾーンが長い。点で合わせるのではなく、線で捉えられる。だから、高めの速球にも振り遅れすぎない。少しタイミングがずれても、芯に近いところで捉えられる――この先制打は、たまたまの一打ではなく、立石の打撃メカニックが見えた一打でした。

06本当に語りたいのは「6回の凡退」 ── 170km/h超のピッチャー返し

立石の凄さは、5回のタイムリーだけではありません。6回表、阪神は追加点を奪い、なお満塁のチャンスを作ります。ここで立石に回ってきました。相手は船迫大雅インコースに食い込むツーシーム系の球でした。

右打者にとっては非常に厳しい球です。普通なら詰まります。バットが外から出れば、弱いゴロになります。体が開けば、まともに捉えられません。しかし、立石は内側からバットを出しました。そして、しっかりピッチャー返し。結果は投ゴロ。ただし、打球速度は170km/h(映像上の確認で170.8km/h)を超える強烈な打球でした。不運にも投手に当たり、拾いやすいところへ転がったためアウト。

観点この凡退の中身
◎良い点インコース食い込みを内側からバットを出した/体が開いていない/詰まらせず170km/h超で強く返した
△普通の新人だとインコースで詰まる/体が泳ぐ・バットが外から出る/弱い内野ゴロでチャンス潰し

ここが立石の怖さです。ヒットになった打席だけではない。アウトになった打席にも、打てる理由が見える。調子だけで打っている選手なら、凡退の打席に弱点が出ます。しかしこの打席の立石は崩されていませんでした。アウトになっても評価が下がらない。むしろ、評価が上がる凡退でした。

07立石正広の4打席データ ── 凡退も含めて全て「強い」

結果は4打数2安打2打点。ヒット2本に加え、6回の投ゴロは打球速度170km/h超(映像上 170.8km/h)。「凡退の中身が評価される」典型的な内容でした。

4打席の推移(打球速度・内容)

1第1打席(凡退)
序盤・押される
2第2打席(先制2点打)
中安・2打点
3第3打席(投ゴロ)
170.8km/h
4第4打席(追加打)
2安打目

※東京ドーム開催のため公式打球速度の網羅は限定的。第3打席(6回投ゴロ)の170.8km/hは映像上の確認値で、他打席は内容で評価。

08「昔の大山」を思い出す ── チャンスが追いかけてくる感じ

今の立石を見ていると、少し昔の大山悠輔を思い出します。なぜかチャンスが追いかけてくる/大事な場面で打席が回ってくる/ここで打てば、という場面がまた来る――大山にも、そういう時期がありました。

チャンスが来るのは、良いことばかりではありません。打てなければ印象に残ります/批判も集まりやすい。でも立石は、そこでしっかり内容を残しています。5回は先制の2点タイムリー、6回は結果こそアウトでしたが170km/h超のピッチャー返し――チャンスが回ってくる。そして、その場面で内容を残す。これは新人として本当に大きいです。

09佐藤輝・森下の1年目とは違う「技術」の凄さ

立石の打撃を見ていると、技術的な完成度の高さが目立ちます。もちろん、まだ数試合です。長いシーズンで見なければいけません。ただ、スイングメカニックとコンタクトの再現性という点では、入団直後の佐藤輝明や森下翔太とはまた違う凄さを感じます。

選手凄さの種類
佐藤輝明(1年目)飛距離と破壊力が新人離れ
森下翔太(1年目)勝負強さと対応力が新人離れ
立石正広バットの入り方とコンタクトの再現性(早めにレベル軌道/捕らえるゾーンが「線」/インコースを内側から出せる/追い込まれても崩れにくい)

立石には「打てる理由」がかなり見えます。だからこそ、今後相手が研究してきたあと、どう対応するかが非常に楽しみです。

10村上頌樹は前回の悔しさを完封で取り返した

投げては村上頌樹が圧巻でした。9回110球/3安打無失点/今季初完封。しかも、この完封には物語があります。前回登板で、村上は完封目前まで行きながら、最後に完封を逃しました。本人としては、かなり悔しさが残ったはずです。そして今回、ヒーローインタビューでも、前回の悔しさと「今回こそは」という思いがあったことを語っていました。その気持ちを、しっかり結果で返したのが今日の投球です。

初回こそ浅野の二塁打からピンチを迎えました。ただ、その後は巨人打線にほとんど得点の気配を出させません。記録上は3安打。しかし、中身を見ると、初回の二塁打はお見合い気味、8回のヒットも不運寄り。きれいに捉えられたと言えるのは、9回の代打・丸佳浩のヒットくらいだったように見えます。もちろん、記録は記録です。ただ、試合を見た感覚としては、村上がほぼ完全に支配していたと言っていい内容でした。

117回 中軸三者三振が凄すぎた

今日の村上の象徴は、7回裏です。阪神は3-0でリード。ただ、東京ドームの3点差はまったく安全ではありません。一発が出れば空気が変わる/先頭を出せば、巨人ベンチも球場も一気に盛り上がる。しかも相手は巨人の中軸。

ここで村上は、三者三振に切りました。これはただの三者凡退ではありません。終盤の中軸を、三振で黙らせた。反撃ムードを作らせない/バットに前へ飛ばさせない/完封へ向かう流れを、自分の力で強くした――前回の悔しさを、ただ口で語るのではなく、マウンドで証明した回でした。

12坂本誠志郎も攻守で勝利に絡んだ

この試合では、坂本誠志郎にも触れたいです。坂本は一昨日の途中交代以降、かなり気を吐いているように見えます。今日も2安打。しかも打球速度は150km/h台の強い打球でした。5回の先制機も、坂本の左安があったから広がりました。

データ補足

5回の流れ:木浪が四球で出る → 坂本が左安でつなぐ → 村上が送る → 立石が決める。この流れの中で、坂本の一打は非常に大きいものでした。さらに、捕手としては村上の完封を支えています。打って2安打、守って完封を導く――今日の坂本は、攻守で勝利に絡んだ選手でした。

13反対意見・別視点

あえて逆から見ると

立石はまだ数試合。過度な評価は早い ── これはその通り。今後は、インコース攻め/外の変化球/速球の使い方など、相手バッテリーの攻め方も変わってくるはずです。だから「もう中心打者確定」と言い切るのは早い。ただし、今の打席内容はかなり良く、特に凡退打席に技術が見えているため、期待したくなる材料は十分。

村上の「実質完全試合級」は感想として扱う ── 村上は記録上3安打を許しているため、「完全試合級」と断定するのは正確ではありません。ただ、初回の二塁打や8回のヒットの中身を見れば、試合を見た感覚としては、かなり支配していたと言えます。記録と感想を分けて扱うのが大事。

ウィットリーも悪くなかった ── 巨人先発は3失点で敗戦投手になりましたが、内容は悪くありません。阪神打線は序盤かなり苦しんでいます。むしろ球威のあるウィットリーを相手に、少ないチャンスを作って仕留めた阪神を評価すべき試合でした。

14今後の注目点

  • 立石の研究への対応:インコース攻め/外変化球でどう対応するか
  • 村上、完封を弾みに:このまま状態をさらに上げられるか
  • 坂本誠志郎の攻守の存在感:2安打+完封を導いた捕手としても継続できるか
  • 藤川采配の根拠ある守備:初回前進守備のような場面ごとの読みを継続できるか

15まとめ

まとめ

阪神3-0巨人で4連勝。立石正広は4打数2安打2打点で5回ウィットリーから先制2点タイムリー、6回満塁の投ゴロも170.8km/h超のピッチャー返し

村上頌樹は9回110球3安打無失点で今季初完封。前回の完封逃しの悔しさを今回で回収。7回には巨人中軸を三者三振

藤川監督の初回前進守備(芝が打球を殺す狙い)と坂本誠志郎の2安打・捕手リードも勝因。新人が動かし、エースが支配し、チーム全体で勝った。

結論:「立石が決め、村上が取り返し、チーム全体で勝った」3-0完封勝ち。記録より中身、結果より過程が見える、価値のある東京ドームでの一戦でした。

16動画でも詳しく話しています

立石正広の4打席の内容、村上頌樹の完封投球、7回の中軸三者三振、坂本誠志郎の攻守まで、同じテーマで整理しています。

SOURCES / 参照ソース
  1. NPB試合速報 読売ジャイアンツ vs 阪神タイガース 2026年5月23日:npb.jp

免責: 本記事は、公開されている試合結果・成績・報道、ならびに確認できる範囲の試合経過・打球データ・球速データをもとに構成しています。打球速度170.8km/hなど一部の数値は映像上の確認に基づきます。投球内容・配球意図・打球評価・守備位置・選手の状態・ベンチの判断・ヒーローインタビュー内容については、確認できる範囲のデータと映像視聴メモに基づく分析・見解を含み、選手や首脳陣の意図を断定するものではありません。選手個人を中傷する目的ではなく、試合内容・チームの現在地・今後の注目点を整理することを目的としています。データや成績は確認時点のものであり、後日修正・更新される場合があります。